市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

研究ということについて、ちょっと考えたりする


  • やることがあれば、後はやるだけなので、 一番肝心な、そして多分一番創造的な部分は、その「やること」を探すこと

    • 西森さんの言うところの「寅彦的時間」

    • 皆は、「やること」についての technical な部分とかを、 むしろ、議論したかったりするんだろうか

  • 論文ってものは、「やること」の提示よりも、その結果 (多くの場合は経過、ある場合は最終的な結論) にポイントがあるので、あるいみ残骸

  • お金を取るための proposal が、実は一番の肝なんだろうな、と思ったんだ

    • そこでは結果が出ていることを書いても意味が無いし、 期間内に結果が出そうもない夢を語っても意味が無いし、 まさに「やること」の提示な訳で

    • 佐々さんの公開している文章 は、季節柄、科研費用作文の再利用なんだろうな。

    • 科研費の審査なんかやったりすると、 論文の査読よりも手っ取り早く、 人の創造した「やること」を入手できるな、と思ったり

      • 最終的には倫理感によるんだろうけれど、 実際のところ、皆、そうやって知ったアイデアを、 自分のネタに使ったりしてるんだろうか

      • 逆に、佐々さんのように公開することによって、 いわゆる「内部情報」を無効化して、 ヘタレ駆除の効能もあるんだろうか

    • 付記 (2/27/2004) : 日本には「役得」という間違った考え方が、やっぱりあるんだろうか

      • こんなに雑用している (させられている) んだから、 ちょっとくらいおいしいことがあっても、 皆大目に見てくれるだろうってな

      • 3/22/2002: 「シンポジウム白楽ロックビル先生分」から。

      • 1/18/2007:
        「収奪される側」から「収奪する側」に回ったとき、我を忘れる人たち。(内田樹

      • 8/11/2010: 上杉隆、官房機密費を受け取るメディアの人間の話

      • 1/22/2011: 「役得」について、再び。

    • 9/5/2005: 公開性について

  • そもそもは、共同研究みたいなものは、 どうやって生まれるのかな、と考えたことに遡るんだが

  • 11/10/2006: 研究で食っていくという境界問題

佐々さんの公開している文章 (hs3am, sglass) について思ったこと。


  • 研究ということについて、ちょっと考えたりする」 から。

  • これらは、季節柄、科研費用作文の再利用なんだろうけれど、その意味で、 これらを公開してしまう心意気に、ひどく感心してしまう (何かと戦っているのだろうか)

  • 感心したのは、 ずっと昔から (11/7/2000 に記述があるが、そのまたずっと昔から) なんだけれど、見習うのはなかなか難しい

  • 10/19/2003:「評価」(kshara)

「評価」 @kshara


  • いつ読んだのか忘れたけど、忘れないために

  • 引用
    そもそも、我々、研究者は評価されることには慣れてゐる。 年齢も、性別も、地位も無関係に、 しかも極めてシビアに、 評価され続けてゐるのである。 …… 「おまへは三流以下の研究者である」とか、 「おまへの論文は紙くずである」とか、 「おまへは既に(研究者としては)死んでゐる」などと、 誰にも思はれ、しかも、それがずつと保存され、 しかもしかも、それが自分自身にもはつきりと身にしみて分かり、 それから逃れやうもない、それが研究者である。 その覚悟を引き受けて、初めて研究者になるのである。

    • 3/28/2004: 「国の大学評価に「待った」、教授らが“別組織”旗揚げ」@yahoo

    • 2/14/2004: 評価と研究の関係と、過去と未来について、思った事。

    • 11/12/2003: 日本には、公募の噂サイトはないのかな?(隠すことの意味)

    • 8/27/2008: [news]教員にも通信簿。

    • 9/23/2010: 検事と研究者の違い、拝物思想と拝精神思想@mitsuhiro

  • まったく同感、何もびくびくすることはない、 びくびくしてる人のほうが問題だろう

    • 不公平な評価を防止するためにも、 皆の目に触れる場所に出す方がいいと思う

    • 隠して、見える範囲を限ると、見える範囲の人間に利権が生じるのは 自明じゃないかなぁ

      • 各人の倫理感を信用できないなら (諸般の事情が皆あるだろうから) 、 制度として利権が生じないようにすればいいと思うんだが……

      • 子供には分からない大人の事情が、あるんだろうかな

      • 上の佐々さんの action も、個人的には、 こういう文脈で見ているんだけれど、それは邪推なんだろうか

    • 4/24/2006: まったく「手の内」を隠すなんて、ろくでもない者がやることなのである

  • 教員という者は、ある意味、不老不死なんだよな と思う。

不老不死な教員という立場


  • 評価(kshara) 10/19/2003 から思ったこと。

  • 教員という者は、相手が常に入れ替わって行くわけで、 ある意味 (cf.10/1/2003) 、 不老不死なんだよな

  • そもそもが若年者相手であるという下駄もあるし

    • こういう有利な立場にある、ということ自体に、 個人的な「教師嫌い」の根があるようだ

    • 6/1/2006: 「勝つことより大事なことがある〜教師・大瀧雅良〜」@kenmogi

  • 学部の時、理学部は (数学科に多かったかな) 教職を目指す人達が結構居て、 「教育倫理」が必修とか言って皆時間割に組み込んでいたけど、 あれはどういうことを教えていたんだろうなぁ

    • 高校教師なんかにならないよ、と思っていたんだが、 研究者も教員として食ってんだとは、自覚できていなかったな

    • 取ってみればよかったと思う今日この頃 (と言っても、内容は期待できないと、一方で思っている)

  • サマリー:教育について