研究ということについて、ちょっと考えたりする
やることがあれば、後はやるだけなので、 一番肝心な、そして多分一番創造的な部分は、その「やること」を探すこと
論文ってものは、「やること」の提示よりも、その結果 (多くの場合は経過、ある場合は最終的な結論) にポイントがあるので、あるいみ残骸
お金を取るための proposal が、実は一番の肝なんだろうな、と思ったんだ
そこでは結果が出ていることを書いても意味が無いし、 期間内に結果が出そうもない夢を語っても意味が無いし、 まさに「やること」の提示な訳で
佐々さんの公開している文章 は、季節柄、科研費用作文の再利用なんだろうな。
科研費の審査なんかやったりすると、 論文の査読よりも手っ取り早く、 人の創造した「やること」を入手できるな、と思ったり
最終的には倫理感によるんだろうけれど、 実際のところ、皆、そうやって知ったアイデアを、 自分のネタに使ったりしてるんだろうか
逆に、佐々さんのように公開することによって、 いわゆる「内部情報」を無効化して、 ヘタレ駆除の効能もあるんだろうか
付記 (2/27/2004) : 日本には「役得」という間違った考え方が、やっぱりあるんだろうか
9/5/2005: 公開性について
そもそもは、共同研究みたいなものは、 どうやって生まれるのかな、と考えたことに遡るんだが
11/10/2006: 研究で食っていくという境界問題
佐々さんの公開している文章 (hs3am, sglass) について思ったこと。
「研究ということについて、ちょっと考えたりする」 から。
これらは、季節柄、科研費用作文の再利用なんだろうけれど、その意味で、 これらを公開してしまう心意気に、ひどく感心してしまう (何かと戦っているのだろうか)
感心したのは、 ずっと昔から (11/7/2000 に記述があるが、そのまたずっと昔から) なんだけれど、見習うのはなかなか難しい
10/19/2003:「評価」(kshara)
「評価」 @kshara
いつ読んだのか忘れたけど、忘れないために
引用そもそも、我々、研究者は評価されることには慣れてゐる。 年齢も、性別も、地位も無関係に、 しかも極めてシビアに、 評価され続けてゐるのである。 …… 「おまへは三流以下の研究者である」とか、 「おまへの論文は紙くずである」とか、 「おまへは既に(研究者としては)死んでゐる」などと、 誰にも思はれ、しかも、それがずつと保存され、 しかもしかも、それが自分自身にもはつきりと身にしみて分かり、 それから逃れやうもない、それが研究者である。 その覚悟を引き受けて、初めて研究者になるのである。
3/28/2004: 「国の大学評価に「待った」、教授らが“別組織”旗揚げ」@yahoo
2/14/2004: 評価と研究の関係と、過去と未来について、思った事。
11/12/2003: 日本には、公募の噂サイトはないのかな?(隠すことの意味)
8/27/2008: [news]教員にも通信簿。
9/23/2010: 検事と研究者の違い、拝物思想と拝精神思想@mitsuhiro
まったく同感、何もびくびくすることはない、 びくびくしてる人のほうが問題だろう
不公平な評価を防止するためにも、 皆の目に触れる場所に出す方がいいと思う
隠して、見える範囲を限ると、見える範囲の人間に利権が生じるのは 自明じゃないかなぁ
各人の倫理感を信用できないなら (諸般の事情が皆あるだろうから) 、 制度として利権が生じないようにすればいいと思うんだが……
子供には分からない大人の事情が、あるんだろうかな
上の佐々さんの action も、個人的には、 こういう文脈で見ているんだけれど、それは邪推なんだろうか
4/24/2006: まったく「手の内」を隠すなんて、ろくでもない者がやることなのである
教員という者は、ある意味、不老不死なんだよな と思う。
不老不死な教員という立場
評価(kshara) 10/19/2003 から思ったこと。
教員という者は、相手が常に入れ替わって行くわけで、 ある意味 (cf.10/1/2003) 、 不老不死なんだよな
そもそもが若年者相手であるという下駄もあるし
こういう有利な立場にある、ということ自体に、 個人的な「教師嫌い」の根があるようだ
6/1/2006: 「勝つことより大事なことがある〜教師・大瀧雅良〜」@kenmogi
学部の時、理学部は (数学科に多かったかな) 教職を目指す人達が結構居て、 「教育倫理」が必修とか言って皆時間割に組み込んでいたけど、 あれはどういうことを教えていたんだろうなぁ
高校教師なんかにならないよ、と思っていたんだが、 研究者も教員として食ってんだとは、自覚できていなかったな
取ってみればよかったと思う今日この頃 (と言っても、内容は期待できないと、一方で思っている)
サマリー:教育について。
Non-Uniform
この隙 (ってのは、andrea がメインの最終チェック中に、の意味) に別の論文を執筆
簡単な落し所で、小さくまとめよう企画
ってのが、実は一番大変だったりするんだけれど
← 10/24/2003