「駄目な文房具ナイト2」鑑賞編

さて、紫さん上京オフの続きである。ジュンク堂を出た我々は、今回最大のイベントである「駄目な文房具ナイト2」に参加するために、地下鉄とゆりかもめを乗り継いで「青海」駅近くのライブハウス「東京カルチャーカルチャー」へ。

席を確保し、まずは物販コーナーで、このイベントの主催者である "きだてたく" さん (「色物文具専門サイト イロブン」主宰) の著書「イロブン 色物文具マニアックス」を購入。席に戻る途中で「赤き血のイロブンとか「イロブンPM」といったダジャレを思いつくも、世代的に紫さんには通じないだろうと判断して、そっと胸の中にしまっておく私。世代以前の問題があるような気もするが、きっと気のせいだ。

まあ、それはさておき。待つことしばし、高らかに鳴り響く BGMと共に、本日の出演者 である "きだて" さん、文具王・高畑正幸さん、そして文具メーカー勤務の文具マニア・他故壁 (たこかべ) さんが登場。一気に盛り上がった観客たちが見守る中、いよいよイベントは始まったのであった。

 

左から他故壁さん、きだてさん、高畑さん。

※プライバシー保護のため、一部画像に修正を加えてあります。

 

イベントは、会場に並んだ大型プロジェクターでブツの写真や動画を映しながら "きだて" さんが説明し、高畑さんと他故壁さんがツッコミを入れるというスタイルで進行。サイト版「イロブン」で見たことのあるものも多いが、ご本人のトーク付きで見る楽しさは格別。特にギミック系の色物文具は、このスタイルの方が面白さ倍増って感じだ。

個人的に一番ツボだったのは、このダース・ベイダー・ボールペン。

 

一見すると何の変哲もない (いや、あるだろ) ボールペンなのだが、ひとたびボタンを押すと ……

 

この有様である。

"きだて" さんは「I'm your candy (低音で)」と言っていたが、そんなこと言われたらルークだって「Nooooooooo!」って叫びたくもなるわな。んで、そこに追い討ちをかけるように「You don't know the taste of the DarkSide!」とか言うわけだ。うーむ、恐るべし暗黒面。決めつけてますが。

その他では、ハロー・キティ合格祈願シリーズがお気に入り。以前から「ご当地キティ」などで、なりふり構わぬ着ぐるみ姿を披露してきたキティだが、受験の分野でも変わらぬハジケっぷりを見せてくれる。

 

「ウィンナー=Winner (ウィナー)」という、くどすぎるダジャレの解説、妙にリアルなウィンナーの質感、そして決して揺らぐことのないキティの無表情と、すべての要素が見る者の腰を砕きに砕いてくれる逸品である。それを見て「ああ、普通のソーセージだとウィンナーじゃなくなっちゃうもんな、なるほど」って感心しちゃった自分が情けないぞ。

 

電球に封入されてますよキティ。中は真空のはずだが大丈夫なのかキティ。そして (写真には写ってないけど)「ワット閃く」ってダジャレはどうなんだキティ。て言うかサンリオ。

うーん、ゲンをかついでこういうのを使っちゃう受験生っているのかな。特に他意はないけど「みすず学苑」の生徒ならあり得るかな。縄文太郎だしな

とまあ、そんな感じで様々な色物文具を堪能したわけだが、それらを圧倒して凄まじかったのが「Living Dead Sharpener」。手で鉛筆を回すタイプのシャープナーなのだが、デザインが …… その、何というかえーとえーと (困)。いや、あまりに凄すぎて写真を撮ることができなかったのだ。だって、デジカメが呪われそうだったし。と言うわけで、イロブンの当該ページのリンクを張っておく。十分に覚悟の上、自己責任で見ていただきたい。間違っても私を逆恨みなどしないようにね。

 

では、ココをクリックしてくれ。

 

うぎゃぁぁぁあぁぁぁぁあああぁぁっ!

ぜえぜえぜえ …… うーむ、改めて見たのに悲鳴を上げてしまったぜ。でもね、実際に削るところを映した動画はもっと凄かったんだよ。粗めの画質は伝説のスナッフフィルムを彷彿とさせ、鉛筆が削れるゴリゴリという音は、あたかも骨が削れる音のように聞こえ、その感触すらリアルに伝わってくるのだ。そして何より強烈だったのが、削りカスの排出シーン。機構上の問題か、はたまた仕様なのか、何度も引っかかりながらボトボトと吐き出される光景は、凡百のホラー映画が泣いて許しを乞うほどのおぞましさであったよ。んーむ、何て恐ろしい商品なんだ。欲しいぜ。← オイ

ともあれ、「チャイルドプレイ」と「死霊のはらわた」と「サンゲリア」を足して、あまり割らなかったようなこの商品。ホラーマニアなら垂涎の品と言えよう。あんまり言いたくないけどな。

つーことで、時に笑い、驚き、感心し、そして悲鳴を上げている内に、あっという間に2時間強が経過。残念ながら終わりの時間がやってきてしまった。用意した写真の半分しか使わなかったということだったので、できるだけ早い時期にパート3を開催していただきたいものである。

さて、終了後、"きだて" さんとネット上で交流のある紫さんが挨拶に行くと言うので、私も便乗してステージへ。ご迷惑でなければ著書にサインをいただこうと思いながら、ふとステージ上を見ると、そこには諸般の事情で紹介されなかったエロブン (下ネタ文具) が。そしてその中に、何だかもの凄くヤバイ代物を発見してしまう私。こんなのである。

 

※プライバシー保護とは別の意味で画像を一部修正しております。

 

それを見た瞬間、言いようのない衝動がムクムクと湧き上がり、自制する間もあらばこそ「すみません、このペンでサインしていただけますか?」と口走ってしまう私。あまつさえ、サインするところを写真に撮ってしまう私。人として最低ですかそうですね。

 

※プライバシー保護に加え、人間の尊厳に配慮して画像を一部修正しております。

 

すんません、ホントすんません。いやほら、せっかくの機会だし (何が)。「これ、なんかのプレイ?」と仰りつつも、快く (本当にそうか?) サインしてくださった "きだて" さんに、心からお詫びとお礼を申し上げます。本当にすみませんでした、そしてありがとうございました。

かくして、イベント盛りだくさんのオフ会は、つつがなく (あったと思う) 終了。お兄さんの家に泊まる紫さんを見送るべく、りんかい線の「東京テレポート駅」へ。

 

それにしても、凄い名前だなテレポート駅。乗客を一瞬にして目的地に転送してくれそうだぞ。あるいは、駅そのものがテレポートしちゃうとか。明日この場所に行っても、そこにはただ風が吹いているだけみたいな。つーか、それくらいやってくんないと名前負けだと思うな、私は。← 思うなよ

ともあれ、新木場駅まで同乗して、JRに乗り換える紫さんをお見送りしたのであった。お疲れ様でした紫さん。また遊びましょう。