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世界沈没紙芝居

2013-11-22 11. 台湾を行く

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今回の一人旅は台湾。午後23時、桃園国際空港に到着。まずはタクシーで、町の中心部へと向かう。


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深夜の移動は危険がともなう。とりあえず宿を探すため、車窓から安全なエリアを見極め、


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無事エルム街へ。そのまま死の廊下を歩き、


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スムーズに永眠。「火葬の際はミディアムレアで」と、自らの焼き加減を指定し、帰らぬ人となった。


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翌日はさっそく町へ。すでに濃厚かつディープな風味が漂っている。すると、


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小さな漫画喫茶があった。さっそく中をのぞくと、


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店内は広々としており、非常に快適そうだった。しかし店の外では、


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沈黙の中年がコンパクトだった。それでいて、長時間の読書に耐えられるよう、


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内股に構えることで、これまでにない耐久性を実現。ヒザ関節に集中する軟骨へのダメージを、最小限に抑えていた。


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そんな下町を進んで行くと、理髪店があった。スモークチーズのように熟成された店構えに、プロの洗礼を感じる。さっそく中をのぞくと、


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1人は東スポ、1人は居眠りという、期待以上の仕上がりで職務を放棄していた。自由は極めると、社会不適合者というフィールドに入ってくることを教えてくれる。


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ところで、台湾は飲食店が多い。そのなかには、


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スープやお粥を売る店もあった。まずは台湾グルメの初級ということで、スープから試そうとすると、


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安心のギロチンスープだった。白目をむいた魚たちが、ほぼ放送禁止の領域へとムーブしてきている。そうなると、


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一見、普通の食べ物さえも、


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プレデターの母さん煮」のように見えてしまい、母さんが地球外生命体を煮込む夕暮れを感じさせた。こうして、台湾グルメとの微妙な距離感が発生していく。


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そして翌日は、歴史ある寺院を訪れることに。そこには、


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この国を支えてきた、モンスター級の偉人たちが並んでいた。しかしなかには、


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本当のモンスターもエントリーしており、訪れる人々に永遠のトラウマを約束していた。他の追随を許さない、ワンランク上の狂気をお届けしている。


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そんなお寺の屋上からのぞむ、暗黒の東シナ海。あの海の向こうに、まだ見ぬ祖国が待っている。


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そうして夜は繁華街へ。日が暮れると同時に、道沿いには夜店や屋台が続々と現れ始める。


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するとそこに、路上でオモチャを売る親子に遭遇した。その父親は、


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キング牧師ばりの説教ライムで、聴衆の購買意欲をあおっていた。しかし、そんなプレゼンとは裏腹に、


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息子は背中がカユかった。とはいえ、父親のサポートをしなければならないため、


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いよいよスティックを手に取り、


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それでも背中がカユかった。その眼差しからは「このまま営業終了まで持ち込みたい」という、緻密な戦略性も見え隠れする。


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そんななか、そろそろ夕飯にしようと、空いている屋台を探すことに。さっそくカウンターへ座ろうとすると、


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感情のもつれから絞殺された、事件性の高い遺体を確認できた。


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その遺体がストリートに放ち続ける、無言のプレッシャー。こうして誰も寄せ付けないまま、時間だけが過ぎ去っていく。


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ところで台湾の人々にとって、お寺は身近な存在だ。時間を見つけては、日常的に訪れている人も多い。


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そんな人々は、お菓子や果物など、神にさまざまな食べ物を捧げている。そのなかには、


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サラダオイルを捧げ、神に自炊を強要する新感覚のアプローチもあった。そんな積極的な国民性は、


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普通の住宅街のなかに突然、


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黄金の肥満を建立する、思いつきアクセル全開な姿勢からも見てとれた。


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近隣のマンション完全無視で座り込む、事実上のびっくりドンキー。満面の笑みで、ノークレームノーリターンな威圧感を放出している。


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そうして午後は、あえて都心へと移動する。すると、


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ほど良い酸味が広がるゲームセンターに遭遇した。その店内には、


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ピンボールで大敗し、虚空を見つめる投資家の背中があった。1ミリも動かず、これまでの人生を振り返っている。しかし店の奥には、


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世代の投資家たちが育ってきており、層の厚さを感じさせた。住所不定のカオスが生み出す、混迷のバミューダ海域がただ静かに広がっている。


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そんな通りでは、プロパンガスがむき出しで運ばれている光景をよく目にした。


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屋台が人気のこの国では、飲食店のガスはひっきりなしに交換される。しかしその運搬ぶりは、


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2本だけでは飽き足らず、


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空前のトリプルトッピングも採用されていた。その危険性とは裏腹に、ロープ1本で支えるアバウトな感性がスパークしている。


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ガス爆弾を積んで、人ごみに消えゆく進撃の中年。期待に応える不安定なドライビングで、大規模な火災を約束する未来へと羽ばたいていく。


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そして翌日は、歴史ある建造物を訪れることに。それは「蒋介石」という人物のために作られた敷地だという。


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歴史的背景を知ることで、この手の建物はさまざまな表情を見せてくれる。さっそく「蒋介石」について調べてみると、


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口臭が臭い人」という結果が入ってきた。世界でもトップクラスの口臭の持ち主であったと推測できる。


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その口臭を後世へと語り継ぐ、大口臭記念堂。すごい臭かったことが認められ、歴史に名を残す結果へとつながっている。


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そんな夜は、地元のショッピングモールへと出向くことに。そこには、


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おびただしい数の置物を売るお店があった。一応、店員を探してみると、


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完全に同化しており、その精度は軍事用の迷彩にも劣らないクオリティを誇っていた。さらに進んでいくと、


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「毒蛇研究所」という店に遭遇した。このクラスまでくると、もはや幻にちがいないヘヴンへ突入していることを感じる。その店内には、


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「毒蛇の生き血を飲む用」のグラスが用意されていた。その血には、気力・体力を増強させるパワーがあるのだという。


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「毒蛇の生き血を飲もう」と決断できる時点で、気力・体力ともすでに充分なのではないか、という疑問は受け付けない。そんな店頭には、


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安心の毒蛇ソムリエも待機。滋養強壮はもちろん自殺から他殺まで、文字通りのヘビーな要求に、的確な毒蛇たちをサーブしていく。


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そんな毒蛇ストリートをナチュラルに行き交う人々。会社帰りにふらっと立ち寄りアッサリ自殺。疲れやすい現代人にフィットした、新しい町づくりが始まっている。


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そして最終日。これまで訪れたなかでも、最も大きな寺院へ訪れることに。さっそく入ってみると、


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住職の深刻な薬物依存を疑わざるを得ない、ドラッギーな本尊が登場した。しかもそのなかは、


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住職の重度なアルコール依存も否定できない、トランシーな宇宙空間も広がっていた。神に近づこうとした、1人の男のドラマがここにある。


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さらに奥へ進んでいくと、


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巨大なドラゴンの口から、人が出てくるのが見えた。


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人間お金を持ちすぎると、デカいものを作りたがるのは万国共通だ。こうして外観にコストをかけすぎたため、


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内観は完全にそのあおりを受け、貧乏一直線だった。そんなチープさに気を抜いていると、


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水死体をリリースしてくる住職。いったい何を伝えたいのか、国宝級にわからないマッドテンプルがここに完結した。


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帰り道、いつまでも視界から消えないドラゴンの後頭部。背が高いという理由だけでバスケ部に入れられ、空前に使えないことが判明した新入生を彷彿とさせる。


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そうしてようやく、帰りの空港へ。今後の人生に何の影響ももたらさない、かけがえのない日々が無事終了した。


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台湾。そこは、おはようからおやすみまでコンプリートに歯車がズレている、微妙なる脱線国家だった。これからも、その高品質なフライングを胸に、適当かつマイペースに歩み続けていって欲しいと思う。