プラトンとホメロスとジェームズ・ボンド

プラトンの作品である『テアイテトス』とホメロス叙事詩である『オデュッセイア』と『イーリアス』を精読している。私にとって精読とは素読にちかく、声に出してよむことだ。ホメロスは今でいうシンガーソングライター。竪琴を弾き流しながら英雄叙事詩を語っていった。ぼくも声を出してホメロス叙事詩を読んでいるが、これがとてつもなく長いのだ。ホメロスに関する或る書物によれば寝ないで強いトルココーヒーをのみながら「歌うたい(斉藤和義さんのニックネームでもあります)」の人延々とホメロス叙事詩を歌っている。のちのちどんな話か物語の輪郭をなぞっていきたい。ギリシア哲学をやるには古典ギリシア語の知識が必要です。恩師が言うには「練習あるのみ」『ギリシア語入門』田中美知太郎、松平千秋著をノートに筆写して学んでいます。
ギリシア語入門 新装版
 
今日はDVDで「007ロシアより愛をこめて」という映画を観た。ジェームズ・ボンドショーン・コネリーが主演している。Q、M、missマネー・ペニーと「役者はそろっている」冷戦の新兵器である暗号機「レクター」をめぐってイスタンブールからヴェニスにいく道程でおこるヘリコプターアクション、オリエント急行でおこる暗殺事件、ボートアクションと観どころが盛りだくさんだった。ぼくが書くスパイ小説の骨子を観たような気がした。1960年代の香りがぷんぷんにおってきてしまいました。ジェームズ・ボンドイアン・フレミングが書いた想像上のキャラクターですが、原作者のイアン・フレミング自身もスパイでその活動は映画「スパイ・メーカー」に詳しく描かれています。
 スパイに憧れているのは英国諜報部にあこがれているためなんですね。プラトンの研究者は本場のオックスブリッジのあるイギリスに留学します。または、優秀な場合、客員教授として招聘されます。そのうちスパイ小説を書いて行きたいと考えていますが完成は遠くなりそうです。
ロシアより愛をこめて(デジタルリマスター・バージョン) [DVD]