「みんなの党」と近代日本の「忠臣蔵」幻想

 新自由主義的政策を掲げ、大衆迎合的な公務員バッシングを展開して先日の参議院選挙で大躍進した「みんなの党」(渡辺善美代表)の選挙におけるキャッチコピーは、「四十七士作戦」でした。「もっとも尊敬する歴史上の人物は大石内蔵助」という小泉純一郎元首相の、かつての「郵政解散総選挙」は明らかに「討ち入りパフォーマンス」でしたが、近代日本の「忠臣蔵」幻想(宮澤誠一、拙著「男らしさという病?」参照)は、まだまだ一般大衆(女性を含む)の無意識にアピールするようです。
 同党のHPに記載された選挙公約は、男女共同参画については触れていません。

http://www.your-party.jp/policy/manifest.html

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/613?page=2 より引用
みんなの党、行きまーす!』


 機動戦士ガンダムの原作者富野由悠季さんは、小沢氏が谷亮子選手を擁立したことに怒りを覚え、みんなの党のキャッチコピーを考えてくれた。「みんなの党、○○、行きます。行かせてください」。