景山民夫と幸福の科学

 更新をサボっている拙ブログへのアクセスが、昨日から急増しています。履歴を見ると、「景山民夫」で検索している。女優・清水富美加さんが幸福の科学に出家したことが、「そういえば景山はなぜ入信していたのだろう?」という疑問を生んだのでしょう。
 フライデー事件ももう時効だと思うから書きますが、景山民夫幸福の科学に入信した理由のひとつは、娘さんが重度身体障害者だったことにある、と思います。伝統仏教(インド宗教)と違って、幸福の科学では、そういう不幸の原因を「前世の悪いんねん(カルマ)」ではなく、「魂の向上のために自分で環境を『選択』した修行」であり、「次の転生では別の環境での修行が選べる」と説くのです。こういう西洋近代神秘主義の輪廻観には、ニーチェの運命愛思想の大衆版としての側面があります。


*参考:熊田一雄『輪廻・転生』「日本の仏教<6>論点・日本の仏教」法蔵館、1996年