こばーん日記

音楽/映画/本/旅/グルメなどなど、キになったコトなんでもかんでも書き綴ります。

滞在記〜Simple Market沖縄海洋祭編〜



2011年6月23日から28日まで台湾に行ってまいりました。



今回の目的はSimple Market 沖縄海洋祭に参加すること。



きっかけはひょんなことから

沖縄から台湾に移り住んで両地を繋げるべく活動している大親友の伊禮アケミ武志さんに会いに行きまーすと声をかけたところ、ちょうど面白いイベントが6月25日と26日に開催されるからその時がいいよと。



さらに沖縄を紹介するイベントだから、出店しちゃいましょう、、、ということに急遽決まり、沖縄の食材を使用したおむすび屋さんをやることになった次第でございます。



もちろんおむすびを握るのは料理人の奥さん(沖縄出身)。しかし、ほぼ初めての地(筆者も奥さんも前回は短期滞在)で食材の調達や台北のお客さんへの提供がうまくできるものなのか!?



少々不安ではありましたが、まあ、なんとかなるでしょう!という東西きっての楽観主義が発動し、勢い勇んで台湾の地を目指したのでございます。



会場となったのは四四南村という場所。ここは元々軍人が宿営していた施設で武器弾薬庫なんかも残るような歴史を感じる場所なのですが、その後、公民館として機能していたものの、今では文化振興のために「好丘」というおしゃれなカフェ&雑貨店として生まれ変わり、連日台北の若者たちが集まるスポットになっています。



この四四南村で毎週末開催されているのが我々が参加したSimple Marketというフリーマーケット。



通常は現地の方々がこだわりの野菜や調度品などを販売しているのですが、今回は沖縄海洋祭というサブテーマを掲げ、台湾の方々に沖縄の食材や文化を紹介することを目的に催されましたというわけです。




背後にそびえ立つ101タワーとともにこの後の二日間の状況を露ほども想像できていないシェフ。この時はまだどこで美味しい小龍包を食べようか、いつ美味しい素食バイキングに行こうか、そんなことしか考えていなかったのであるが。。。



食材の調達は沖縄の皆さんの協力で

まずは沖縄食材をゲットしなければいけないということで同時期に開催されていたFOOD TAIPEIというイベントに突撃訪問。このイベントはいわゆる食の見本市で日本からも各自治体や業者さんが数多く参加しておりました。



アケミさんとアシスタントの張さんとともに会場を訪れ、沖縄県産業振興公社の糸数所長や沖縄Pure生活美食館を経営されている湯社長などのご協力をいただきながら、もずくや沖縄の味噌、イカスミ混ぜご飯の素、石垣島の塩などを提供していただきました。ありがとうございました!



基本となる材料が用意できたということで、おむすびシェフの頭の中にメニューがピカっ!と閃きました。



「ゴーヤ味噌」「もずく佃煮」「イカスミジューシー」「石垣島の塩むすび」の4品でございます。



この後、上記の材料に加え、現地のスーパーマーケットでゴーヤや肝心のお米を調達することになります。





台湾からの距離が近いこともあって沖縄の食材は注目度が高いです。



調理はカフェの厨房を借りて!?

食材の調達が済んだら、お次は調理となります。



今回は宿泊もさせてもらった小自在というゲストハウスに併設されているCaffe' Liberoの厨房をお店の準備時間前に使わせていただくことができ、そこで下準備をすることができました。




台湾のお米は日本米と少し異なるので絶妙な水の量の調整で炊き方に試行錯誤。




ゴーヤ味噌は食感にアクセントを加えるためにアーモンドを投入。




11時半の会場入りに向け、朝8時半から仕込み。2日目はカフェを開けてくれるスタッフの女の子が寝坊するアクシデントに見舞われるものの、朝から満面の笑顔で許しちゃいました。間に合ったし。



大盛況で台湾の友だちと仲良くなった!

お米を大量に炊き上げ、具材も調理し、タクシーに炊飯器を積んでいざ出陣。



会場に到着するとすでに準備が進行中で、我々も日本から持ってきた奥さんお手製の旗や綿で作ったオニギリをぶら下げいい感じに仕立てていきます。




ブース完成。この時、筆者は近くのブースで販売予定のオリオンビールが頭をチラついていた。ビールがおいしい暑い日和でした。



13時のイベントスタートと同時に台湾の皆さんがお店に来てくれました!



台湾ではコンビニで日本と同じようなオニギリは売っているのでどんなものかはわかってもらえるでしょうが、日本から突然やって来た得体の知れない我々が大量のお米を持ち込んでその場でむすんじゃうわけですから、果たして受け入れられるのかしら、なんて始まる前は思ってましたがそんなのは全くの杞憂で。



それどころか、来てくれたすべての人たちと友だちになるような感覚と言いますか、台北の若者たちはとにかく明るくてエネルギッシュでどしどし話しかけてきてくれて、こっちが元気をもらいながら実に楽しい時間を過ごすことができました。



その場でお米を三角形に握るというのも興味深かったようで、手元を凝視したり、カメラで撮影したり(一眼レフのデジカメ率高し)と楽しんでもらえて本当によかった。




列を作ってくれて(涙)。炊いてきたお米がすべてなくなり、途中で友人の青木由香さんに自宅から炊飯器を持ってきてもらいました(多謝!)。




なんと当日急遽料理パフォーマンスのオファーを受けたシェフ先生。ゴーヤチャンプルーを皆さんの前で豪快に作り上げました。通訳してくれた秀佳が本当にうまくMCしてくれて助かった。


この沖縄海洋祭では我々のブースの他に沖縄の物産を地元の若い参加者に提供して、泡盛入りのガトーショコラやもずくオムレツのベーグルが出品されていたり、三線泡盛など沖縄ならではのものを紹介したり、ORANGE RANGEのメンバーが来て地元のファンと交流したりと盛り沢山な内容でした。



現地でも話していたのですが、今までは沖縄の物産品というと百貨店などの催事場で品物を並べて紹介するだけだったとのことで、どちらかというと中高年には受け入れられていたものの若者はあまりピンときてなかったようです。



そういった状況を変化させるべく、今回のイベントは日本と台湾の若者が直接触れ合いながら場を楽しみ、沖縄の文化に自然とすーっと触れることができたという点で非常に意味があったと思います。



少なからず我々も台湾の人たちが大好きになったし、同時に沖縄のことをよーく考えました。



ぜひ、続けてほしいし、また参加したいです。



「来週はやらないの?」



現地で言われた嬉しい言葉のひとつです。



結びに今回とってもお世話になったアケミさん、由香さん、張さん、ヤーリン、コウさん、リーさん、糸数所長はじめ産業振興公社の皆さん、現地で出会った沖縄出身のかわいい後輩たちと台湾の友だちいっぱい、皆さんありがとうございました!



text by 小林“こばーん”朋寛


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