世田谷組み体操事故 和解 教諭講習など盛り込む - 東京新聞(2017年12月12日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201712/CK2017121202000127.html
https://megalodon.jp/2017-1212-0920-51/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201712/CK2017121202000127.html

東京都世田谷区の小学校で二〇一四年、組み体操の練習中に転倒し髄液が漏れる「脳脊髄液減少症」を負ったとして、当時六年生だった中学三年の男子生徒(15)が区と当時の担任教諭に約二千万円の損害賠償を求めた訴訟は十一日、区が原告に謝罪し一千万円を支払う内容の和解が東京地裁(鈴木正弘裁判長)で成立した。原告は同日、担任教諭への提訴を取り下げた。
和解を受け生徒の両親が記者会見し、父親の定松佳輝(よしてる)さん(57)は「満足はしていないが、重要な部分は和解内容に入れられた。担任教諭個人への提訴は、国家賠償法の壁があると分かっていたが、公の場で話す願いがかなわないまま終わった」と話した。母親の啓子(ひろこ)さん(47)は「心通わしてのやりとりはなく、すっきりした気持ちではない」と語った。
和解では、区が学校で組み体操を行う際は事前に教諭が講習を受け安全面に配慮した指導をすることや、事故が起きた場合は適切な処置をし速やかに公平で中立的な調査をすることなどが盛り込まれた。
保坂展人区長は「お子さんとご家族につらい思いをさせたことに申し訳ないと思う。早期解決を願い本日の和解となった」とコメントした。区は昨年三月、組み体操に関するガイドラインをつくり、具体的な注意事項を示している。
訴状によると、一四年四月、運動会の組み体操の練習で二人一組で倒立を行っていた時、倒立した男子生徒の足を相手が取れず、男子生徒は転倒し頭や背中を強打した。原告は学校側がマットを敷くなど安全対策を怠り、事故後にすぐ保健室に運ばないなど処置も不適切だったと訴えていた。

(筆洗)サーローさんの言葉や核兵器廃絶に向けたすべての取り組みこそ光で - 東京新聞(2017年12月12日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017121202000118.html
https://megalodon.jp/2017-1212-0925-48/www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017121202000118.html


建物内で非常口の場所を教えてくれるピクトグラムの標識といえば、世界でも使用される緑色の走っている人。暗闇でも目に飛び込んでくる色とデザインである。
海外では「ランニングマン」とのニックネームもあるが、もとは日本生まれ。一九八七年に国際標準化規格に組み込まれたというから今年で国際化三十年である。世界に貢献する日本人のお一人と言いたくなる。
図柄の「ランニングマン」はどこへ向かっているのか。その足元の影を見れば、光のある方向である。「あきらめるな。頑張れ。光が見えるか。それに向かってはっていくんだ」。その日本生まれの女性も、「光の方向へ向かって」と大声で教えようとしている。ノーベル平和賞の授賞式で、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の一員として演説した、サーロー節子さん(85)である。
十三歳のとき、広島で被爆した。演説の言葉は倒壊した建物の中で誰かが掛けてくれた励ましの言葉であり、そのまま、核兵器廃絶に向けた決意の言葉である。
われわれは核兵器使用という深刻な危険のある暗闇から「光の方向へ」と一刻も早く脱出しなければなるまい。
サーローさんの言葉や核兵器廃絶に向けたすべての取り組みこそ光である。まだ、かそけき光か。されど、その光を追いかける者が増えれば「非常口」はより明るく、照らされるだろう。急がねば。

対日歴史批判に不満=萩生田氏 - 時事通信社(2017年12月10日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171210-00000059-jij-pol
http://archive.is/2017.12.10-162732/https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171210-00000059-jij-pol

自民党萩生田光一幹事長代行は10日、大阪市で開かれた党大阪府連大会であいさつし、歴史問題に関し、「戦後72年たっても、72年ちょっと前の歴史をつまみ出されて日本が批判され、国際社会の中で時には袋だたきに遭う。おかしなことだと思わないか」と語った。
具体的事例には触れなかったが、慰安婦問題などをめぐる対日批判に不満を示した格好だ。
また、政府開発援助(ODA)に関し、「与えた恩を石に刻ませるくらいの迫力で外交をやらないと国際社会で日本への支持は得られない。『俺が払った』と言い続けないと、他の人は理解してくれない」と述べた。途上国支援を活発化させている中国に対抗する狙いがあるとみられる。