久しぶりに、何事もなき休日。

読書と音楽に集中。人と会わなければ、煩わしきこともなし、そんな人間にはなりたくはないけど。それでも料理やら洗濯やらだけしてる分にはストレス溜まらんもんね。ふふふん。
ちょっと自分に挑戦中。バツ2で、借金まみれで、やけど人間的には悪くない、って先輩がいたりして、その人に頼まれたりしたら、お金、貸しちゃうでしょうか?冷静に考えれば、貸す人間ってアホですよね。…只今、14万程貸してます。…いやまあ、返ってこーへんやろーなあー、でも見捨てられんよなー、窮鳥、懐に入ればなんとやらで。俺ってアホやんなあ…。でも、しゃあないやんなあ…。別にイイ人になりたいとかやなくてさ。なんか、ダメやとわかってても。しゃあないときってあるのよね。

網野善彦・鶴見俊輔『歴史の話』

朝日新聞社から出てて、元共産党系(ホンマは違うけど)知識人の鶴見、って時点で2ちゃんねる小林よしのりカブレの仮性右翼バカ連中はガタガタゆうんやろーな。今は亡き『朝ジャ』連載、日本の誇る、異端系の史家と知識人の「歴史」をテーマにした対談集。今から10年前に書かれたにも関わらず、右傾化する日本、国粋化する論壇、ってのを鋭く予見する内容にも感心するけど、戦後の歴史教科書や教育を画一化したマルクス主義史観も、同情しつつ批判しとる点にも注目。右とか左とか。一方的な視野で判断するのではなく(そうやって他人を攻撃すんのは実はすっげえ気持ちよいけど、無意味なんよね)、重層的見方で考えるってのは面白いよね。もっと単純に、人間関係でも、自分の見方だけやなく、「こんなことしたら、相手はどう思うねやろ」って考えて行動すると、そこで思考ってもんが深まるっちゅーかさ。

岡本薫『著作権の考え方』

大学で講師稼業をしとる友人のススメで読んでみた。面白い!今までなんとはなしに、著作権って空気に屁理屈つけて金勘定をこさえさせとる、みたいな感覚でいたけど。いやー、なるほど、こういう意味やったんけ、と感心することしきり。去年2003年末の著作なもんで、まだまだ取り上げている話題もホットなままで読めるとこも◎。こーゆー、鮮度が勝負な本は直ぐ読まんと、損よ、損。著者自身が、文科省勤めでかつては文化庁にもいた経験アリ、なもんで行政の立場をやや擁護しがちな点はアレですが、論理的にズバズバ進める文体は読ませるし、買いよ、ホンマ。

ジム・キャパルディ『ホィール・ミート・アゲイン』

トラフィックでも。ソロ作でも。「永遠のソウル・ボーイ」スティーヴィー・ウィンウッドを好サポートし続けた、ミスター・No2のソロ・アルバム。ま、確かに、ヴォーカルに関しては硬いとこもあるし。曲やってそんなに名曲揃いであるわけではないけど。それでも、トラフィックの少なくとも、3分の一(もしかしたらそれ以上?)は、彼の貢献なくしてはなかったんやなあ、ってことに改めて気付かされる好ソロ。正直、この前作、「オー・ハウ・ウィ・ダンスト」なんかは結構ツライアルバムではあるけど。ここでは、いかにもイギリス人的な、憧れのアメリカ音楽(ソウルもブルースもカントリーも全部こみで)に嬉々として挑戦する様が楽しい。メンフィス・ホーンズもマッスル・ショールズのバックも実にエエ仕事してます。