増山江威子さんご逝去…

 怪子姫、パー子、U子、しし男のママなど藤子アニメに多数出演された声優の増山江威子さんの訃報が……。
 5月20日に88歳で旅立たれたとか…。

 https://encount.press/archives/632797/

 

 藤子作品に限らず幼少の頃からさまざまなTVアニメで増山さんの声に親しみ、楽しませてもらってきました。 
 増山さんが演じた、艶っぽい、可愛い、優しい、おてんばな……いろいろなキャラクターの声と姿が脳裏を去来するのですが、今は寂しさと悲しさでなかなか具体的な言葉が出ません……。 

 

 増山さん、ほんとうにありがとうございました。
 謹んで哀悼の意を表します。

『マイシェルター』を思い出させる新聞記事

 本日(6月1日)の「中日新聞」夕刊の一面トップ記事は「核シェルター わが家に」という見出しで、とっさに藤子・F・不二雄先生のSF短編『マイシェルター』を思い出させるものです。

「国際情勢が不安定化する中、武力攻撃からの避難も想定した核シェルターへの注目が高まっている」「核シェルター建設を手がける企業には問い合わせが相次ぎ、設計事務所やゼネコンなどでつくるNPO法人「日本核シェルター協会」(茨城県つくば市)の会員数はこの1年で10倍以上に増加」「一方で、同協会によると日本での普及率はほぼ0%」といった文面で始まる記事です。

 

 この記事で、愛知県豊橋市の建設会社がその敷地内に「地下に核シェルターを備えたモデルハウス」を造り始めたことが紹介されています。

「ミサイル攻撃の爆風にも耐えられるよう厚さ30センチの壁で覆い、「防爆扉」を備えた2カ所の出入り口を確保」「放射性物質を除去できる空気清浄機も設ける」「販売価格を7千万円程度と想定」「地震も全然大丈夫」「日本は核シェルター発展途上国」などと記事の内容を具体的に読み進めると、ますます『マイシェルター』の世界に入り込んで核シェルター“箱舟”のパンフレットに見入っている気分になってきます😅

 

 4月14日にNHK BS「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」で『マイシェルター』がオンエアされたのも記憶に新しいところなので、なおさら『マイシェルター』が私の頭に浮かびやすくなっています。

 

スーパーマンの日

 本日(6/1)はスーパーマンの日。

 ということで、こんな記念撮影をしてみました♪

 

 

 こちらは以前に撮った写真。『中年スーパーマン左江内氏』の歴代単行本です。

※追記 愛蔵版藤子・F・不二雄SF全短篇第3巻『征地球論』(中央公論社)にも『中年スーパーマン左江内氏』が収録されているので、この写真の4冊については“『中年スーパーマン左江内氏』を表題とする歴代単行本”と記したほうが正確でしたね😅)

 

 これが、愛蔵版藤子・F・不二雄SF全短篇第3巻『征地球論』(中央公論社)です。SF短編作品とともに『中年スーパーマン左江内氏』全14話が収録されています。

『T・Pぼん』新装版3巻発売

 本日(5/30)、ビッグコミックススペシャル『T・Pぼん』新装版3巻が発売されました。

 2巻までは「少年ワールド」連載版(リーム編)でしたが、この巻から「コミックトム不定期掲載版(ユミ子編)に入ります。

 

 背表紙のワンポイント凡は横顔♪

「ドラえもんの小倉百人一首 CD版」

 本日5月27日は、百人一首の日だそうです。

 つい先日、近くのリユースショップに「ドラえもん小倉百人一首 CD版」が定価の5分の1くらいで売っていて、わが家にお迎えしたばかりなので、ちょっとばかりタイムリーな気がします。

 

 1990年に小学館から発売されたもので、読み手を大山のぶ代さんと小原乃梨子さんがつとめています。

ガシャポン「ドラえもん ミラーコレクション」

 ガシャポンドラえもん ミラーコレクション」(全5種、バンダイ)が5月第3週から登場しています。

 市内の大型ショッピングセンターで見かけたのでやってみました。

 

 6回まわして全5種コンプリート達成しました♪ 効率よく出たほうじゃないでしょうか。

 

ドラえもん

 

・ドラミちゃん

 

・どこでもドア

 

・きせかえカメラ

 

・アンキパン

 

ドラえもんミラーがダブりました。

アントニ・ガウディと藤子・F・不二雄

 2月9日のことです。名古屋市美術館で開催された「ガウディとサグラダ・ファミリア展」を観覧しました。

 

 ↓こちらで名古屋市科学館「化石ハンター展」のレポートをしましたが、「化石ハンター展」を観たあと名古屋市美術館へ移動して「ガウディとサグラダ・ファミリア展」に入場したのです。

 https://koikesan.hatenablog.com/entry/2024/02/25/163757

 

 名古屋市科学館名古屋市美術館はほぼ隣り合ったところにあって、企画展をハシゴするのに好都合だったりします。

 

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」では、ガウディの創造の源泉、ガウディの思想、ガウディの業績、そしてサグラダ・ファミリアのすばらしさにたっぷり触れられました。

 展示は基本的に撮影NGでしたが、一部のスペースで撮影OKでした。

 

 さて、ここから藤子ファン目線で語っていきます。

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」に、ガウディが生きた時代に起きた洞窟ブームに言及するパネル展示がありました。洞窟ブームがガウディに影響を与えたことを示す展示でした。

 そこでは、当時の雑誌に掲載されたカッパドキア(トルコ)の風景画が、ガウディの建築物と見比べられるようになっていました。それを見れば、カッパドキアの風景がガウディに影響をおよぼしたのだろうと得心できます。

 ガウディの生きた19世紀末、ヨーロッパに起きた洞窟ブーム。そのブームは、地球の成り立ちなどを科学的に探究できるようになった時代背景と密接に関係しています。科学の時代が到来していたのです。

 洞窟の驚異的かつ面白い造形が科学(地質学)の進展によって次々と発見され、そのイメージが写真や図版などのメディアをとおして各地に広まり、それによって洞窟ブームが発生したのです。

 そういうブームがあったことを念頭に置いてガウディの建築を見ると、「これは洞窟っぽいな」と感じさせるものがあるわけです。

 

 私はガウディに関してまるっきりの門外漢なので、素人の単なる印象で言うのですが、ガウディの建築物の中でカッパドキアから影響を受けたのはこれではないかと感じられるものがあります。

 ガウディの代表作の一つ「カサ・ミラ」です。

 特に、「カサ・ミラ」の屋上の風景がカッパドキアをイメージしているように見えてなりません。(私だけがそう感じるのではなく、そういう説はすでに存在しているようです)

 

 そのように感じた流れで藤子ファン的に思い出すのが、『大長編ドラえもん のび太の魔界大冒険』に登場する大魔王の城です。この城は、藤子・F・不二雄先生がカッパドキアをモデルにデザインしたものなのです。

 大魔王の城は、てんとう虫コミックス大長編ドラえもんVOL.5 のび太の魔界大冒険』(小学館)の表紙画の背景にも描かれています。

 

「ガウディと藤子F先生はどちらもカッパドキアをモデルに建築物をデザインした人物である」

 私はそんな共通点に思い至りました。

 ガウディは現実の建築物、藤子F先生は空想の建築物ではありますが、両者ともにカッパドキアの風景を建築物のデザインに取り込んだことに違いはありません。

 

 さらに次の点も言い添えておきたいです。

 2017年、藤子・F・不二雄ミュージアムで企画展「ドラえもん×コロコロコミック40周年展」(2017年7月8日~2018年1月15日)が開催されました。そのとき、『のび太の魔界大冒険』の原画が展示されたコーナーに「担当編集者談」として、こんな解説がありました。

「大魔王の城のモデルはトルコのカッパドキア遺跡ですが、実は先生が取材旅行に訪れたのは本作を描いた後でした」

 

 私は藤子F先生がカッパドキアを訪れたことがあることを前から知っていたので、てっきり大魔王の城はカッパドキアを実際に取材した経験をもとに描かれたものと思い込んでいました。

 ところが、この「担当者談」でそうではないことが明らかになったのです。

 藤子F先生はカッパドキアを実際に訪れる前にカッパドキアの写真か何かそういった資料を参考にして大魔王の城をデザインした、というのが真相なのでしょう。

 

 そこでガウディに目を移すと、どうやらガウディも実際にカッパドキアへ足を運んだのではなく、当時の雑誌などに掲載された写真・図版に触発されたようなのです。

 すなわち、今見てきたことからこう言ってしまえるわけです。

「藤子F先生もガウディも、実際に訪れたカッパドキアの風景ではなく、カッパドキアの写真・図版などに触発されて建築物をデザインした」と。

 

 それは、時代も国もジャンルも異なる2人の天才の、まことに細い共通点です。われながらこじつけ気味の解釈だとも思いますが、そういうささやかな共通点を見つけた私は、それだけのことで妙に興奮してしまったのでした(笑)

 

 ちなみに、藤子F先生は、海外への取材旅行で(主に古代遺跡を訪れるため)各地へ足を運んでいて、サグラダ・ファミリアを訪れたこともあります。そのとき撮影された、サグラダ・ファミリアをバックに写る藤子F先生の写真も存在します。藤子F先生とガウディはそういうかたちでも接点があったわけです。