使える経済書100冊 (『資本論』から『ブラック・スワン』まで)

使える経済書100冊 『資本論』から『ブラック・スワン』まで (生活人新書)

使える経済書100冊 『資本論』から『ブラック・スワン』まで (生活人新書)

本のカバーは読んでいる最中にカパカパと外れて、ストレスの原因となっている。難しい本であれば余計に気になる。書店では、購入時にさらにカバーをつけられることもあり、どうもこの方式はいただけないと思っていた。
この頃は、読む前にはカバーを外し、読んだ後にカバーをつけ直して、本棚に入れることが習慣となっていた。
けれども、本書で、池田信夫さんはカバーをほとんど捨てておられることを知った。

私は買った本はほとんど(古書店に売るもの以外は)カバーをはずして捨ててしまう。(P.24)

まだ本に対する神聖なイメージから後ろめたさがあったが、捨てるほうが手っ取り早く楽であることに今更ながらに気づいた。
ということで、本書で、現在のところ最も参考になったのは「第1章 本の選び方・買い方・読み方」である。
以下の章では経済書の書評が続いたが、やはり読了した本の書評に親近感がわいた。ちなみに、既に読んだ本は、積読中も含めて8冊だった。(少ない。)
読了後は、本棚について考えた。
ビジネス書や自己啓発書、ハウツー本が並ぶ本棚と、本書で紹介されている経済書が並ぶ本棚と、どちらがかっこいいだろう。子や孫にも見せられる本棚となるだろう。
決して、見栄のために読書をするわけではないし、ビジネス書などが悪いわけではないが(実際、好きだが)、口当たりの良い、離乳食を食べ続けてその時その場限りの満足をするのではなく、歯ごたえのある本を読んで頭を鍛えることにも今後取り組んでいきたいと気持ちを新たにした。
本書から影響を受けて、本日購入した本は次の2冊。

競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書)

競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書)