夏旅6・越後上越(最終回)

夕方に甲府を出発して再び夜中移動。
松本から長野を経由して新潟上越へ。かなりの深夜になっていた。
最後の目的地を上越にしたのは、目をつけていた薪割り機を販売している会社が上越にあったからである。ネットや通販でも購入可能であったが、一度現物を見ておきたかったのとやはり取扱店の人に直接いろいろ聞きたかったからである。

午前中にはH社に到着。詳しい説明を受け購入を決めた。
午後からは上越市の観光メッカ、上杉謙信本拠・春日山城に登る。平日ということで観光客はほとんどいなかった。
前年には大河ドラマ直江兼続が主人公であったためかなり多くの観光客があったらしい。まずは春日山のふもとの資料館をのぞく。
城跡といっても復元天守や石垣があるわけではない。そのうえ上杉家は景勝の時代に米沢に国替えさせられているので、由来の品なども米沢である。
登山口上あたりに謙信公を祀る謙信神社があり、そこからは天守あとまで急峻な山道が続く。
いたるところにその時代の遺構があるが、説明看板がなければ分からないほどである。


写真上・春日山登山口階段の先に謙信神社
写真下・現在の毘沙門堂
頂上の天守あとは意外に狭い。険しい山の上ゆえ難攻不落はだてではないと思う。
天守あとそばには毘沙門堂があって、現在も毘沙門天が安置されている。とはいえ高村光雲作のレプリカだという。
本物は米沢にあるのだろう、いつか行ってみたいものだ。

下山後、江戸時代につくられた越後高田の町並みを見学。あまり古いものは残っていなく、初日に訪れた小浜とリンクする。昭和の匂いが濃い。また商店街裏のスナックはやはり多い。ここも直江津港があり港町だからなのか。
夏の旅も後はひたすら北陸道を関西へ帰るのみである。夜7時ころ出発して、工房へ帰りついたのは朝の10時ころだった。眠い。

春日山天守あとより上越市を望む。