長文を最後まで読ませるブログの特徴

長文を最後まで読ませるブログの特徴は
起承転結がはっきりしている
というのが言えると思います。


個人的に長い文章だけれど読ませるだけの文章力、構成力があるなぁと思うのは、G.A.W.さんの文章です。

1.タイトルにインパクト。かつ、わかりやすい。

長文、短文問わず誰かに読んでもらうにはタイトルをクリックしてもらわないといけないのですよね。タイトルは重要です。まずはそこからでしょう。
G.A.W.さんの例をあげると

真夏におでんを売るぞ売るぞ売るぞ』(G.A.W.

えええ?真夏におでんを売るんですか、そりゃまたどうしてたいへんじゃないですか?タイトルを見ると売る気満々みたいですが、結局おでん売れたんですか売れなかったんですか、ちょっとそのへん知りたいんですけど、と
つい読みはじめてしまうような秀逸なタイトルです。

2.起承転結(まとめ)の構成になっている。

厳密な起承転結なっていなくてもいいのですが、
文章の展開(流れ)があって、最後にまとめがあるのが、オーソドックスな型であるように思います。
真夏におでんを売るぞ売るぞ売るぞ』(G.A.W.
の起承転結はだいたいこんな感じです。

『真夏だってのにおでんのセールでした。いちおう本部の人たちが言うには「おでんっていうのは実はお惣菜の一種だから真夏でも売れる」とか』
『うちはもともとアホみたいにおでんを売る店だった』ということで、あれこれ実際にやってみた
買わせる工夫、販売時の工夫アレコレ
『結果の数字は公表しないけど、地区1位は取った。』『今回のまとめというか問題点。』『やっぱ8月におでん売り込むのおかしいだろ……。』

きれいに最後までまとめていらっしゃいます。お見事です。

3.見出しがあるとGOOD

長文の場合、見出しはあった方がいいです。


見出しはなくてもいいのですが、
その際は改行したり、接続詞を工夫する必要があります。
G.A.W.さんはこの記事では見出しはつけていらっしゃいませんが、
適度な分量ごとに改行し、まとまりを作っていらっしゃいますし、
接続詞の使い方で起承転結の流れをうまく作っていらっしゃいます。

4.まとめ

私もそうですが、長文を書くブロガーさんは、どうしても長文になる傾向にあります。
それならそれで、めりはり(起承転結)をつけて最後まで読ませてしまう文章に仕上げてしまうのも手だと思います。


読ませる長文には読ませるだけの「なにか」があります。
その「なにか」を分析し、参考にして書いてみるとよいと思います。

こんな風にして僕は結婚した

田舎に帰りたいと
毎日のように思うようになった


都会では仕事はある
けれど帰りたい


都会はなんでもあるけれど
それも疲れた


静かなところで
のんびりと


休みの日には山にのぼったり
海岸沿いを散歩したり


都会に憧れて出てきたけれど
所詮ひとりなんだということを
確認しただけだった


孤独を覚えた
ひとりきりだという孤独


まわりのやつらは結婚していき
僕は取り残された


どうせひとりなら
ひとりきりなら
もっと孤独へ
もっと静かな場所へ


都会にいれば
求めてしまう
モノも人もあふれすぎて
見てしまうと欲しくなる


それがずっとずっと続く
それに疲れた
それが苦しい


すべてをリセットして
なにもかもリセットして
いちからはじめたい


リセットボタンを
僕は押した


田舎に帰り
仕事を探した


中学のときの同級生が
まだ独身だった
ずっと実家暮らしらしい


同年代くらいの男は
みんな都会に出ていってしまっている
まわりに若い男はいない
それが今まで独身だった理由のようだ


同級生でお互いどんなやつかも知っているので
とにかく気が楽だった


そのうちそいつとつきあうようになって
結婚することになった


仕事は嫁の親父さんの口利きで
見つけることができた
縁故採用というやつだ
給料は安いけれど
雰囲気のいい職場で
文句もない


たまたま運がよかっただけかもしれないが
あの日思い切ってリセットボタンを押して
本当によかったと思う
リセットボタンを押して
人生の流れがいい方向へ
動き出したように思う


うちに帰って
誰かがいるというのはいいもんだと
そう思う


※実話(実際に聞いた話)に基づく創作です。一部脚色してあります。