HDUS 活用偏

とりあえず録画できるようにしてみる

リアルタイム視聴ももちろん可能であるが、まずは録画をメインに考える

前準備

これから用いるアプリケーションに必要なランタイムを用意する

  • VC++2005 SP1 ランタイム
  • VC++2008 ランタイム
  • DirectX End-User ランタイム

以上を マイクロソフトのサイト よりダウンロードする。

基本中の基本 cap_hdus を使う

コマンドラインツールである cap_hdus.exe を使う方法

とりあえずコレだけでも録画は可能。cap_hdusを実行すると、チューナーの制御等を行う『SegTunerManager』が立ち上がった後、cap_hdusによる録画処理が行われる。
下記は、32chを現在時刻から1分間、ファイル名 m:\test.ts で録画した例。

D:\HDUS>cap_hdus m:\test.ts @32 1
cap_hdus : コマンドラインTS記録ツール for MonsterTV HDUS改 Ver0.08
by MobileHackerz (http://mobilehackerz.jp)

Special Thanks to YN_JP40___9 ◆UNFyHWN3Jg

                                                      • -
現在時刻  :2008/08/05 23:10:31 記録開始  :2008/08/05 23:10:31 記録終了  :2008/08/05 23:11:31 チャンネル :UHF32ch ファイル名 :m:\test.ts
                                                      • -
【記録開始>2008/08/05 23:10:39】 【記録終了>2008/08/05 23:11:32】 D:\HDUS>

cap_hdus のコマンドラインの詳細は、同梱のreadme.txtを参照。また、cap_hdusをパラメータなしで実行すれば、簡易ヘルプが表示される。

D:\>cd HDUS

D:\HDUS>cap_hdus
cap_hdus : コマンドラインTS記録ツール for MonsterTV HDUS改 Ver0.08
by MobileHackerz (http://mobilehackerz.jp)

Special Thanks to YN_JP40___9 ◆UNFyHWN3Jg

<使い方>
cap_hdus [ファイル名] [@チャンネル] [時間] [I数値]
  ファイル名  :拡張子省略時は".ts2"。ファイル名省略時は"test.ts2"。
  チャンネル  :地デジは"@13"〜"@62"。CATV周波数変換は"@C36"〜"@C63"。
  時間        :数値"30"で記録時間(分)。"19:00-19:30"で時刻指定。

<使用例>
「cap_hdus ニュース @27 30」 27chで"ニュース.ts2"で作成。記録時間は30分。
「cap_hdus 19:00-19:30 @27」 27ch 19:00-19:30を"test.ts2"で作成。

録画しつつ視聴してみる

録画しつつ視聴もしてみたいなら、以下のソフトを用いる

SegTVで視聴してみる

SegTV (というかSegTunerManager) は、HDUSが受信したTSデータをUDPで送信する機能を持っているので、そのUDPデータをプレイヤ側で受信してやって再生するという手段を用いることによって、リアルタイム視聴が可能。

  • プレイヤからHDUSに直接アクセスするソフトもあるが、その場合録画が出来なくなる
    • プレイヤがチューナ (HDUS) を占有してしまうため
  • 録画しつつデータを飛ばせば、録画で占有してても視聴は可能というコンセプト


以下に手順を記す

  1. SegTVで使うチャンネルの設定
    • SegTV.ch を自分の環境にあわせてメモ帳等で編集する
      • フォーマットは 局名,リモコンチャンネル,物理チャンネル
      • 例) 東京のNHK総合なら NHK総合・東京,1,27
  2. 起動させるプレイヤの設定
    • SegTV.ini をメモ帳等で開き、『ExecPlayer=』の行を編集する
      • D:\VLC にあるVLCを起動したいなら ExecPlayer=D:\VLC\VLC.exe と書く
  3. SegTVを起動
    • SegTVを起動すると、SegTuner → SegTV と起動する
    • あらかじめ『SegTunerManager』を起動しておいて、後で『SegTV』を起動するのが楽
  4. リモコンで見たいチャンネルボタンを押す
  5. リモコンで画面表示ボタンを押す
    • SegTV.ini に書いたプレイヤが起動して、見ることが出来る
見られないときのメモ

まず、録画したTSを開いて見られるか確認する

  • VLCで見られてMPCで見られない場合、DirectShowFilter がないことが多い
    • ffdshow あたりを入れてみるといい
  • スクランブル解除されてないときはどうするの
    • B-CASカードの表裏 (ICチップがある白いほうが表) を間違えてるかも
    • Multi2Dec というソフトをつかって、B-CASを読みながらスクランブル解除できる
  • 再生が重い
    • HDなMPEG2を再生するにはそれなりのスペックが必要
    • MPEG2デコーダを、軽いやつにするといい
      • PowerDVD付属のやつ等。その場合、ハードウェア再生支援 (DxVA) をONにする
      • PowerDVDデコーダは、K-Lite Codec Pack 等にも入っているが…ライセンス的にどうなの?


録画したやつは見られるのに、SegTVだとおかしい

  • スクランブル解除されてない
    • SegTVとBonTest両方でスクランブル解除しようとしてるとか
      • SegTV.ini で、/nd オプションは付いてるか確認
    • B25Decoder_d.dll がないとか
  • CMの途中で音がでなくなる
    • 本編2ヶ国語・5.1chなど、本編とCMで音声フォーマットが違うときに良く起きる
    • BonTestならいけるかもしれないが、ほぼ仕様だと思ったほうがいい
  • やっぱり映らない
    • 何回かプレイヤを再起動して読み込んでみる

HDUS 導入偏

注文していたHDUSが届いた。

最近いろいろと注目されているこの地デジチューナであるが、ご多分に漏れず、改造して使うことにする。

MonsterTV HDUS (地デジ USB) SK-MTVHDUSMonsterTV HDUS (地デジ USB) SK-MTVHDUS

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改造して使うメリット

  • TSを編集可能
  • HDCP対応な環境じゃなくてもHDUSを使用可能
    • ちなみに純正環境だと
      • HD表示可能
        • HDMI / HDCP対応のDVI-D
      • SD表示可能
        • アナログRGB (D-SUB)
      • 表示不可
        • 上記以外 (HDCP未対応のDVI-D接続)
  • 少なくとも、録画に関しては貧弱なPCでも問題なくなる

改造して使うデメリット

  • ドライバやアプリが未熟
    • 録画については充実してきたが、視聴についてはまだまだ
    • データ放送連動とかは一切使えないと思ってもいい
      • 需要があまりないから開発されないのは当然かもしれない
    • それでも純正品より使いやすいかもしれないが、まだまだ開発段階
  • 今後なんらかの対策があってもおかしくはない
    • 対策が出来るかどうかは不明だが
  • メーカー想定外の使用であるため、サポートなし
  • 自己責任で!

HDUSを (改造して) 使う前提

  • 地デジの受信が可能な地域であること
  • 32bit版のWindowsが動いていること
  • USB2.0が必要
  • B-CASカードを読むためのICカードリーダ
    • 地デジ放送は暗号化されており、それを解除するのにB-CASを読む必要がある
    • 改造して使う場合、HDUSの『他に』カードリーダが必要になる
      • HDUSがOSからカードリーダとして認識されるようにならないため
    • ICカードリーダは、接触型のやつ。住基カードしか読めないやつはNG
  • 改造して使った場合、メーカー公式のアプリ等は動かないことを理解する
ドライバインストール偏
  1. 公式サイト からドライバをダウンロード
    • ドライバは『Ver.1.8.5.27』を用いる
  2. MobileHackerz からパッチをダウンロード
    • YN_JP氏作 2008/07/01版ドライバパッチ』を用いる
  3. 1 でダウンロードしたドライバを展開 (zipで圧縮されているものを解凍) する
  4. 3 で展開したディレクトリに、2 でダウンロードしたファイルをコピー (または移動) する
  5. 3 で展開したディレクトリ上で、4 でコピーした『YN_JP080701.EXE』を実行する
    • SKNET_HDTV_BDA.sys』というファイルにパッチが当てられる
      • パッチ前のオリジナルファイルは『SKNET_HDTV_BDA.OLD』という名前で保存される
  6. 3 で展開したディレクトリにある『ドライバ再インストール手順.pdf』にしたがってインストールする
    • PDFを読むためには、AcrobatReader等が必要。個人的にはFoxit Reader がオススメ。最新版で日本語もOKで軽い。
    • 上記手順でドライバをインストールする前にHDUSをPCにつないでしまった場合、一度ドライバを削除する必要がある
      • 削除には、3 で展開したディレクトリにある『DriverRemover』を使うこと

HDUSをPCに繋いだら

  • SKNET HDTV BDA device 等で認識されているはず
  • 録画と視聴については、後述

うまくドライバが入らなかった場合

  • USBポートを変えてみたりするとよい
    • USBハブ経由の場合、PCと直結してみるとか
    • USBハブをセルフパワー (ACアダプタ付き) のやつにしてみるとか
  • ドライバを一度削除して入れなおすのもいいかもしれない