大学は就職予備校でもいいんじゃない?‐その1‐

先週、就職セミナーを初めて受けました。と言っても、求められる人材や何をアピールするかといった、
インターネットで調べれば出てくるものばかり。特別なことはなにもありませんでしたが…

 就職活動と言えば、休学中に就活デモが行われたことがありました。
そして未だに就職活動ネタが広く語られています。

就職活動ネタはネットもよく見られます。
・批判的な意見が大半ですが、掲示板でも話題に
新宿で学生らが「就活ぶっ壊せデモ」開催…見物人「就職できなかった連中がわめいても…
・就活に対する不満からこのような団体も設立されているようです。↓
カルト就活やめなはれデモ
・過去に少し記事を書きました。↓
就活デモに対する批判が多かった理由を考えてみた

 この話題が取り上げられる原因は、大学と社会(働くということ)が隔絶されているからだと思います。
大学入学から就職して働くまでのプロセスや目標が作られていないということです。

学生には、「働く」ことにどういう価値があるのか、どのような人生を作りたいのか、漠然としています。
それが焦りや不安となり、就活ネタとして語られているのではないかと思います。

 かつて学生だった社会人からは、就活デモや内定がとれない事に対して批判の意見が多いように感じます。
無い内定が「個人の責任」として捉えられ、私たちゆとり教育の世代は「甘えてる」と思われています。

 しかし、かつての学生達が口々に言っていたのは「大学は遊ぶところ」「大学の勉強は役に立たない」といったものです。
社会自体が大学へ何も期待を持っていなかった。
これも就活ネタが語られる原因の一つだと思います。

 東京大学が「ギャップターム」という新しい試みを始め、少しずつ日本の大学も変わろうとしています。
ギャップターム問題の先にあるもの 東大秋入学の行方(3)
この変化には大いに期待したいですが、
私たちゆとり世代が出来ることもあるのではないでしょうか?

私の意見は、大学を「就職予備校」と考えてしまうことです。

大学は就職予備校でもいいんじゃない?‐その2‐

大学は就職予備校じゃないという主張を就活デモで聞いたことがありました。
大学は勉強するとこだ!という反論がありました。
 たしかに大学では深い知識や技術、そして広い分野に関わることが出来ます。
広く分野に触れることで、学生が新しいことに興味をもつことも出来ます。
研究員や教授を目指す学生にとってはずっと大学は勉強する場所であるべきです。
 
 一方、大学卒業後は就職する学生達にとっては、大学は就職するためのステップであることも事実です。
就職してお金を稼いで生きていくためのステップとはいえ、
学んだ知識や技術を使って仕事をしたいというのは自然なことだと思います。
しかしそれには、社会とどのような接点があるのかを知る必要があります。
大学を勉強する場所と厳格に考えるのではなく、
働いて生きていくための準備をする場所と考えればいいのではと思います。

社会と接点をもつには私たちゆとりが積極的に社会と交わっていけばいいと思います。
大学には2〜4ヵ月の休みがありますから、大学に頼らなくても大丈夫です。
私たちゆとり世代は次の3つを学べばいいと思います。

  1. 新しい土地を旅していろんな価値観に触れる(多様性と自分の価値観の確立)
  2. アルバイトでお金を稼ぐ事を学ぶ(生きるためのお金を稼ぐ経験)
  3. インターンシップで、自分の勉強がどのように社会で活かせるか学ぶ(大学と社会の接点探し)


「就活のため?内定のため?」と、なにかと積極的な行動に対して馬鹿にする人がいます。
「就活のため」と、頭に付けるからいけないのです。「自分のためです」とハッキリさせましょう。
かつての学生たちが主張する「大学は遊ぶところ」「大学の勉強は役に立たない」に惑わされないようにしましょう。

大学は勉強するところであり、どのように生きていくかを学ぶところでもあります。

だから大学に対する見方の一つとして就職予備校にしてもいいのではと思います。