「フラット化する世界」を読みました

日本帰国時にブックオフで買ってきた「フラット化する世界」をあっという間に読み終わりました。



 題名:フラット化する世界 経済の大転換と人間の未来 アップデート&増補版 上下
 著者: トーマス・フリードマン
 出版社: 日本経済新聞社

2006年の本なので2010年時点で読んでも概念的に新たな発見は多くないです。それでも多くの実例やあまり普段気にしていない国の状況がわかって非常に面白かった。フラット化の要因の説明の中で例として出てくるUPSのインソーシング等に関しては「インソーシング」という概念自体を知らなかったので面白かったし、HP社がインドの田舎で現地の女性達にデジカメとプリンタを使ったビジネスを始める機会を与えて小規模ながらビジネスを起こさせ現地の経済(というか生活)に貢献した話等は面白かった。インド方面の話が多く、中国に居る身としてはもっと中国の話が多いと良かったが日本からで無く世界からの視点でオフショア等を語るとやはりインドの方が存在感が大きいのかも知れない(中国の場合は製造業方面で世界に向けたサービス産業はまだまだな感じ)後はフラット化でやられちゃってる(日本以外の)国の様子とか逆にうまくフラット化に乗ってる(インド、中国以外の)国とか興味深かった。
しかし、地政学的な影響の話までは良かったけど、後ろの方のアルカイダ等のテロのグローバル化とかの話はいらなかったような。。。