文藝春秋の新刊 2001・10 「ロシアのお土産」 ©大高郁子


浅倉匠子 35歳からの美人道

この年この月、このチラシの挟まった文藝春秋のこの本を購入しました。この著者、今年になってからもきっと多分同じような概念の書籍を出しているようです。ヘッダーは最新刊の表紙です。わたしとほぼ同年齢なわけですが、さすがアンチエイジングのお方で加齢を感じさせない。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/250-7242520-1153818?%5Fencoding=UTF8&search-type=ss&index=books-jp&field-author=%E6%9C%9D%E5%80%89%20%E5%8C%A0%E5%AD%90

まあ、このページに来る方で「エイジング・ナビ研究所」に興味のある方はおられないかもしれないけれど、それでもいちおうgoogleで知ったそちらの財団のURLも貼っておきます。

http://www.sla.or.jp/sr/sr051.html

えとですね、当時新潟に帰ってきて、介護施設のパート職員の仕事しつつ、家では寝たきりの父の看病(をする母の精神的支援くらいだけど)の日々、そんななかでパソコン(ワード)で小説を書く術を覚え(というほどじゃなくて、推敲が簡単そうだってことか)大衆小説の新人賞に応募したりして、結果は惨敗だったが、それなり楽しんでいた。
主人公は「強い女性」でないと売れないかな?入選しないかな?と考え、まあ何にしても服飾化粧持ち物その他、わたしにとっては不得手の部分を小手先ででもやっつけちゃおうかとまあ、こういう書物を何冊か購入した。中村うさぎの対談集「人生張ってます」は大層お役に立ちましたし、カタログ本やビジュアル関係雑誌などでいろんな知識を手に入れてきた。─いやはや、ま、どうでもいい知識だけなんですがね。

前略…

ハイドロキノンは現在のところ最も漂白効果の高い成分として世界で知られています。しかし日本では長い間使用を認められてていません。それには次のような経緯があったからでした。
…(略)…
当時、着物を着て首の後ろまで白粉を塗っていたお母さんに背負われた赤ちゃんが、繰り返し首筋の白粉にふれることで頬の色が白く抜けてしまい、元に戻らなくなってしまったという事件がおきたのです。
…後略

まあ、つまり本当に肌を痛めつけ破壊し、その後新しい肌が出てくればいい─出てくるのかい─と、ジェンナーの娘さんみたいなかわいそうな実験台がいたんでしょうなあ。けっこうこの本からは科学的な知識を得ましたな。また投稿小説書きたくなったときに備えてこの本、ダンボールの奥にしまってました。

文庫チラシコレクション 創元推理・SF文庫 2007年10月チラシの紹介

東京創元社 2007・10 新刊案内
創元推理文庫
コリン・ホルト・ソーヤー 中村有希=訳
殺しはノンカロリー

レスリー・メイヤー 高田恵子=訳
メールオーダーはできません

マーセズ・ラッキー 山口緑=訳
ヴァルデマールの風 第三部 伝説の森 上・下

似鳥鶏
理由あって冬に出る

創元SF文庫
田中芳樹
銀河英雄伝説 5 風雲篇

単行本紹介 文庫近刊

海外MYSTERY通信
メイヤー「メールオーダーはできません」は新シリーズ第1弾。メイン州の田舎に暮らす主婦ルーシーが、子育てと年中行事に追われながら探偵をするコージー・ミステリです。ソーヤー「殺しはノンカロリー」は人気シリーズ第5弾。美容スパへ出張して事件を引っかき回す老人探偵団のパワフルな活躍をご堪能あれ。
国内MYSTERY通信
今月の国内ミステリは注目の新鋭からベテランまでのフルコース。まずは第17回鮎川哲也賞受賞作「雲上都市の大冒険」、さらに、新感覚の青春ミステリ「理由あって冬に出る」、そして、ビストロのおいしい料理と、切れ味ある推理を「タルト・タタンの夢」で、最後に味わい深い短編集「ありふれた死因」でご堪能あれ。
SF&ファンタジー通信
お待ちかね「伝説の森」は、異世界ファンタジーの女王の人気シリーズ三部作の完結編。気になる登場人物たちの運命や、エピソードの結末が明らかに…。でも<ヴァルデマール年代記>の世界は、まだまだ続きます。国内作品は菅浩江「プリズムの瞳」。ロボットと人間のかかわりを描く待望のSF連作集です。
ミステリ・フロンティア通信10月の<ミステリ・フロンティア>、まずは「チーム・バチスタの栄光」でエンターテインメント界を沸かせた海堂尊「夢見る黄金地球儀」の登場です。ふるさと創生金で作られた黄金地球儀を巡る抱腹絶倒のジェットコースター・ノベル。今ゲームあり、どんでん返し有、一気読み確実。続くは美術ミステリ「天才たちの値段」で好評を博した新鋭・門井慶喜が贈る「人形の部屋」。さながら「薔薇の名前」と「ミミズクとオリーブ」が出会ったような…?父と娘の食卓で繰り広げられる華麗なペダントリをお楽しみください。


東京創元社のチラシ07年9月は《こちら》にあります

購入したのは「メールオーダーは出来ません」

読めなかったな、50ページほどで挫折。著者レスリー・メイヤーの処女作である本作が評判となり、ルーシー・ストーンシリーズは、2008年発売予定作までが著作リストに記してあるほど本国では人気だそうだが、本当かよと、相当驚く。

「足りないのは、睡眠じゃなくてセックスよ。あなたはどう、ルース?最近、している?」 ─14p
「あなたのママはどう、フラニー?町で起こっていることは何でも知っているでしょう」
「まったくよ」パムは憤然としてうなずいた。「IGAで会ったら、うちのジェニファーに初潮があったって教えてくれたわ。当人がまだ学校から帰ってきてもいないというのにね」
ラニーがうめき声をあげた。 ─37p
「あのいやったらしいウィーンの精神科医が(ここで爆笑するけ?)、何とかいう名前をつけていたような気がするけれど」ミス・テリーが言った。
「きょうだいの対抗意識ですね」 ─43p

まあ、こういう会話があと200ページ続くなんて悪夢だし、そこまでお付き合いする気もないので書物は壁に投げつけ、忘れてしまうことにしますだ。