久しぶりに文庫を熟読

週中に急な仕事が入り、バタバタしながら無事完了。秋の長雨のなか週末を迎える。
この一週間の通勤携帯本は森茉莉の『ベスト・オブ・ドッキリチャンネル』(ちくま文庫)。週刊新潮に連載していた古いものだが、芸能人、文人、画家などの登場人物が懐かしく最後まで読んでしまう。本人が作家になる前に『暮らしの手帖』に勤めていたことなどをはじめて知る。ただ、この本いい意味で通勤携帯本としては不向きだった。改行がなく、話があちこち飛んで電車の中で読んでいても途中で終ってしまって、会社に着いても次の部分が気になってしょうがない(つまり読ませる本)。久しぶりに楽しく読み終わったが、週末に自宅でソファーに横になりながら読む本に会ったと感じる。

ベスト・オブ・ドッキリチャンネル (ちくま文庫)

ベスト・オブ・ドッキリチャンネル (ちくま文庫)

90歳を過ぎた現役作家小宮山量平先生より久しぶりに葉書。いつも『北方人』をお送りしているのだが、こんな感想が来た。「本誌に登場の数々の筆者や故人も次第に忘れがたい北方人としての立ち上がり、その誰もが『道人』たる私とも深くつながっていることに感動を覚えているのです!」と。
長野上田のエディターズミュージアムhttp://ivory.ap.teacup.com/editorsmuseum/で11月17日に開催される、小宮山量平先生の講演「灰谷さんからの手紙〜灰谷健次郎さんを語るーその2」の案内も別に来ている。久しぶりに先生ともお会いしたいが時間がとれない。残念。