マニラの交通

マニラを訪問するといつも交通渋滞に悩まされる。今回も嫌な交通渋滞が待っていると思ってやってきたが、意外と渋滞は無かった。前に、ブラカンに向かう時は駅を間違えたり、変なところを大きな荷物を持ってウロウロしたので移動に疲れたが、何度かやってみると効率的になる。
ラカンからマニラに向かう時、バンを頼んだけれど、お金も1200ペソ(2500円くらい)でダウンタウンのペンションまで連れて行ってくれた。それもマニラ市内での渋滞がほとんどなかったのは驚きである。マロロスからエルミタまで1時間しかからなかった。いつもなら2時間半はかかるだろうと思っていたのだからびっくり。マニラをウロウロしている時も案外車がスムーズに動いていることに感動した。
 いつも飛行場に向かう車の中で、3時間前に空港にたどり着こうと予定を組んでも、ギリギリに到着というイライラがあったが、今回のマニラ滞在では、交通渋滞でいらついたことは一度も無かった。
また、マロロスに戻る時も、LRT(電車)とビクトリーライナーのバスに乗り継いで1時間程度と快適。たまに、訪問すると勝手が分からないけれど、何度か公共の乗り物に乗り馴れれば、なんていうことも無いのかもしれない。
 マカティのJICAとKOICAのオフィスを訪問した時も予定よりも早くつきすぎてしまったくらいだ。

またまた、フィリピン

久しぶりにブログを書く。だいたい海外に出ないと時間もなく、ブログを書く余裕も無い。最近は、ツィッターFacebookがあるので、短い文章や写真はウェブにアップするようになったが、隙間時間のある海外にいる時は、書いてみようと言う気持ちになる。また、海外にいる時は、日常と違いいろいろなハプニングが起こるから書き留めておきたいと思うようになる。前置きは、これくらいにして。

 今回のフィリピン行きは、フィリピン航空にした。LCCは、価格が安いが出発する時間帯が、深夜や早朝のため使いにくい。でもLCCの倍以上の価格には驚く。通常、5万円程度だと思っていたが、今回の航空運賃は8万円もかかった。10時に出発して13時にマニラに到着。空港からタクシーでブラカンまで意向としたが、2600ペソ(約5200円)かかると言われて、やめにした。公共の乗り物に乗れば200円もかからないのだから。空港からメータータクシーに乗り、エドサ駅に向かった。200ペソ(400円)そこから電車に乗ろうとして駅に向かった。すごい人だ。日本にいると電車に乗らないので、人ごみに遭遇しないが、この人ごみは半端ではない。よく見ると切符を買うためにみんな並んでいるのだ。1列に50人くらいが5列になっている。仕方が無いので、最後尾につき、順番を待つ。みんな黙々と待っている。20分くらいしてやっと、荷物検査のチェックまでたどり着く。スポーツバックとバックパックを抱えている人は私だけ。荷物を持って行列をするのは大変だ。やっと、検問だと思った時、ガードウーマンがどこに行くのかと聞いてくる。モニュメントにいくと答えたら、この駅からはモニュメントにいかないと言われた。そうだ、エドサ駅には線路が2本あるのだ。マカティ行きの線で順番待ちをしてしまった。
 これまで、年に2度くらいフィリピンに来るけれど、大体が空港に車が迎えにきたりしているので、電車の乗り方を忘れてしまった。そうだ、LRTは、別の駅なのだ。荷物を抱えて、LRTの駅に向かう。モニュメントまで、15ペソ。モニュメント駅をおりて、バス停にむかう。しかし、駅の近くだとは分かっていたが、どうも場所が分からない。また、駅の周りをウロウロしてしまった。でも途中で、電話のSIMを購入したのは良かった。
 バス停も見つかり、やっとバスに乗り込もうとするが、中はいっぱい。それでも乗れと言われ中に入ると、席が三つだけあいていた。バスは満杯で50人以上が乗っている。荷物を抱えてやっとの思いで、一番後ろの席に着く。バスガイドが一人一人行き先を聞き、切符を切ってくれる。いつも感心するのがこのバス外である。切符を切るけれど、お金は集めない。お金は、バスが動き出してから集めだす。バスガイドは、切符を切るときに一人一人の行き先をすべて記憶する。そして、間違えること無くお金を集め、おつりを客に渡す。なんてすばらしい記憶力なのだろう。
 バスに乗るまでは、大変だったが、バスは快適にノースハイウェイを北に向かう。道路がとても良くなり、マニラの渋滞が嘘のようだ。

カンボジア・シェムリアップの私立学校

今回のカンボジア行きも、最初から問題が起きた。予定の便がまたキャンセルになった。しかし、それほど重大ではなく、1時間半遅れで出発。税関で、ネットで取得したビザをコピーしなかったため、ちょっとしたトラブル。でもこれは優しく対応して,何とかパス。
迎えにきてくれたけれど、遅れると送ったメールに8時半着と連絡したら、受け取った方は、翌日の午前8時半着を午前と間違え、ホテルをキャンセル。でも、その後で午後8時半着と何とか、気づいてくれた。それからは問題なく、ホテルへ。みんなで食事に出かける。
 次の日の午前中は、私立の学校訪問だ。町から20分くらい校外へ車で向かう。どんな学校があるのかと思っていたら、なんとびっくりアメリカの小学校のような作りだ。各学年の教室が独立した家になっており、それらを渡り廊下がつなげている。図書室には25000冊の本が置かれている。コンピュータ教室もある。小学校1年生からパソコンを学ぶ。授業は幼稚園から英語を使う。クメール語も勉強をするが、基本は英語で授業を受ける。アメリカ人やオーストラリア人など英語のネイティブが授業を受け持ち、カンボジア人がTAとしてサポートに入る。生徒ひとりあたりに、5000ドルの費用がかかる。生徒の数は、360人ほど、現在のところ、11年生までいる。あと1年たつと卒業生が出る。100人程度の卒業生をアメリカの大学に奨学金付きで,派遣し、勉強してもらい、終了後はカンボジアに戻ってもらい、国の発展のために尽くしてもらうのが目的だそうだ。
 幼稚園から高校(())まですべて英語で授業。子どもたちは真剣に勉強していた。でも、ちょっとかわいそうな感じもした。
 この学校は、ハヤットホテルの経営者がすべて出資しているのだそうだ。

 

広州に出発前のドタバタ

 今回の中国行きは、まだ初日なのにいろいろなトラブルがあった。というよりも、前日からだ。出発前の夜、電話があった。

 一緒に出かける予定の学生からだ。「先生、パスポートが見つかりません。どうしたらよいでしょうか。」どうしたら良いかといわれても、パスポートが無いと出国することができない。「とにかく、慌てないで、ゆっくりとパスポートをどこにおいたのか、思い出して、探してごらんなさい。」というしかなかった。修士論文の最終まとめが忙しく、ゆっくり旅行の準備をしている暇がなかったからだ。前の日に、パスポートを探したが、どこにあるか見つからない。中国からの留学生で、彼女がいないと通訳も困る。

 結局、朝になってもパスポートは出てこず、結局私ひとりで出かけることになった。お土産を彼女に買ってもらったので、空港でそれを受け取り、10時の便に乗る。飛行機の席に着いて、これで広州に着くだろうと、ゆっくりと眠ることにした。11時なっても、飛行機は出発しない。

 何か、整備上の問題があったのかもしれない。機長からも何の説明もない。それほど気にしないで、今度はパソコンを開いて、仕事にかかる。12時になっても動かない。さすがに、乗客がざわざわし出した。アナウンスメントもないが、前のほうからドンドンおりていく。よくわからないままに、飛行機を降りたら、今度は税関を通って、外に出て行くので、預けた荷物をもって、外に出る。そこにも何も説明もない。

 4階でもう一度、チェックインをするという情報をもらい、4階に向かい、列に並ぶ、いっこうに列が進む気配もない。何人もの地上スタッフが客の対応をしているが、誰も待っている人に対して説明をしない。こんな時、日本人は従順である。いつまでも指示があるまでじっと待っている。いい加減にしろよと思ったが、ここは日本だし、あまり自分だけがクレイムを申し立てるのは良くないと思い、静かに待つことにした。

 13時である。少しは、聞いてもいいだろうと思い、いったいどういう風になっているのか、地上スタッフに聞いてみたが、全く要領を得ない返事しかしない。要するに、責任者がいないのだ、チェックイン担当の人は、いわれたことしかできないし、どうなっているかも知らされていない。アルバイトみたいなものだ。そのうちに、スタッフがいなくなり、並んだ客は取り残されている。夜10時半の便があるので、それに乗るというようなことを客の間の会話で少しわかってきた。それまでホテルで待機してもらうとかいう話になった。まあ、仕方がないかと、半分思いかけた。

 10時半に出発したら、つくのは深夜の2時か3時になる。そんな時間に迎えに来てもらえない。どうするか。これまで、日本人を見習っておとなしくしていたけれど、らちがあかない。別のカウンターにいって、ほかの便はないのか、と聞いたら、2時の便があるが、ほぼいっぱいだという。「ふざけるな。何の説明もなく何時間も待たせて!!!2時の便でいかないと仕事ができない。」と怒鳴りつけたら、そのスタッフは聞いてくるといって場所を離れたまま帰ってこない。別のスタッフを呼び、「何とかしろ。遊びに行くのと訳が違う。仕事の責任をあなたがとってくれるのか。そちらの落ち度で飛行機が動かないのだから、すぐ別の便を手配しろ」すると、まだいくつか席が空いていることがわかり、2時前に何とかチケットを発券してもらうことができた。今、飛行機の中で、ブログを書いている。

 おとなしい日本人たちはどうなったのだろうか。10時半まで待つつもりだろうか。海外ではこんなことはよくあることだが、日本でもこんな対応の悪いのは初めてだ。12年前にもガーナで飛行機がキャンセルになったときにも、8時間粘って次の便に乗ったことを思い出した。

 また、次の便に乗ったが、空港で1時間と待ったままだ。全くの説明もない。誰も文句も言わない。日本人は何で穏やかなのだろう。ぶちぎれてやろうとおもったが、おとなしくしていた。切れても、問題の解決にはならない。それでもやっと3時に出発した。到着は日本時間の8時。でも広州では7時で、迎えがきて後は順調。

ツールの話

新しいツールを手にして、便利にしようと思っても、必ずしもよい結果になるわけではないという話。
iPhoneを購入してから、いろいろなソフトをダウンロードして使っている。特に、出張の時などは、初めての場所でいろいろな場所の検索などをするので便利だと思った。
鉄道のツールで、駅・ロッキーというソフトをダウンロードした。普段、出かけるときはバスに乗ってそれからJRの駅から電車に乗る。バスの中で、ソフトを使い駅からの電車の発車時刻を知ることができる。画面ではカウントダウンの数字が出る。あと、4分で電車がくる。3分でこのバスが、駅に着くので、ちょっと走ればこの電車に間に合うかな。そんな具合に、つかう。すると、バス停からプラットフォームまで1分しかない。バスから降りたらひたすら走らないと間に合わない。
 今日もそんな場面だ。改札を抜けると、ホームに電車が入ってきたのが見えた。これはもっと走らないと間に合わない。慌てて、階段を駆け下りる。列車がホームに滑り込み、ドアが開いて客が電車から出てくる。早くしないと、乗り遅れる。階段を上がってくる客をかき分けて、ドアが閉まる前に電車の中に駆け込むことができた。あのソフトのおかげで、この電車にのることができた。すると後ろから何か怒鳴り声が聞こえる。何だろう。その怒鳴り声の主は、電車のドアの前で、『危ないじゃないか。気をつけろ!』と私に向かって叫ぶではないか。
 そうか、階段を駆け下り、人にぶつかりそうになって電車に滑り込んだ私に対して怒鳴っているのだ。本当に申し訳ない。自分のことに夢中になり、周りが見えなかった。おかげで、周りの人に危ない思いをさせてしまった。
 別に一本後の電車でも問題はないのに。カウントダウンの表示が出ると、妙に焦ってしまう自分がいた。反省、反省。
 便利になっても、結局よい結果には終わらない。
もっとツールを賢く使わないと。