猿板

遊山黒子衆SARUの記録

眠る巨人達の森の遊山 No.1 氷の展覧会

kurokoshusaru2006-02-07

 今回は、出来たら三嶺(さんれい)、
最悪手前の東熊山に登れたらと、
高知県の北東部高知市から車で約一時間、
徳島県南部との県境「物部村」にある、
西熊自然林(奥物部の森)を訪れました。
 この山域は、私のホームグランドで、
年に数十日訪れている私の居場所の一つです。
 日本で一番自然林が少ない高知県で、
ここは比較的広い自然林が残っており、
その主峰が標高1,893mの三嶺です。
私は15年位前に、ここでツキノワグマと出会って以来、
すっかり虜になってしまい、
ずっと通い続けています。(まだ再会は果たしていませんが)
 今日は10年来の相棒「ジムニー」で来ました。
もう一台おっきい車があるのですが、
何だかコイツのポコポコする走りが好きで、
一人で来るときはたいがいコイツで来ています。
(燃費も大きく寄与していますが・・w)
俺はコイツと走っているんだって、一体感がある良い相棒です。
 高知早朝発で、夜明け過ぎに登りはじめました。
天気予報は、前日の雪からこの日は回復でしたが、
ここはまだ薄曇りで、山の稜線は厚い雲に覆われています。
 気温は−5度。冬山の気温としては暖かい方で、
私には寒くも暑くもなく、ほどよい気温でした。
 三嶺に登るルートは、徳島県側も含め幾つかあるのですが
いつも韮生(にろう)越えルートと言われるマイナーな道を使っています。

 しばらくは一般車両進入禁止の林道が続き、
対岸の広葉樹林の絶好のビューポイントなんですが、
この林道は遮るものが無く、
日当たりが良く、いつも風にさらされる為、
降った雪がそぐ解けて、気温が下がれば凍ってしまいます。
 この日も、まるでアイスリンクの様な厚い氷を、
昨日降った新雪が表面を覆い、
ガードレールのない林道道歩きは、結構スリリングでした。
 又ここは林道沿いにいくつか沢があり、
今期四国を訪れたの寒波により、見事な氷の作品を作っていました。

この誰もいない林道沿いの氷の展覧会に、
ついつい時間が掛かってしまうのです。w