最近読んだ本 魔法式2,ぼいレコ!1,俺修羅1

大相撲秋場所12日目(22日)、稀勢の里が全勝の白鵬を撃破。
右手を伸ばして前褌辺りを狙う白鵬の立会いを研究して、伸び切った右肘を左で極めながら寄って行って、最後は肘を極めたまま小手に振って横綱を裏返しました。
なんでこんな大相撲が出来るのにあんなに下位にぽこぽこ取りこぼすんだろう・・・・・・

かぐや魔王式! 第2式

著/月見草平 イラスト/水沢深森 レーベル/MF文庫J

劣化版というかSF要素の無い「涼宮ハルヒの憂鬱」。
人の話を聞かない変わり者だけど美少女なヒロイン輝夜真央が、高校で世界征服会議なる部活(?)を立ち上げて主人公を有無を言わさずそこに巻き込んでドタバタするコメディ。
1巻で超能力者欲したものの見つからず諦めた輝夜が(団員の六道さんが実は本物の超能力者なのですが)、2巻では王の証たる聖剣を所望します。
主人公はレギュラーヒロインに昇格した米倉さんと共謀して聖剣をでっち上げるも、それがなんと本物の聖剣になってしまって光を放っちゃって、そしてその理由の説明はありません。なにやら輝夜を中心に世界改変が行われているようです。
団員の中で輝夜だけが知らないのもハルヒと似てますね。
イラストは、表紙カラー絵は(´・ω・`)ションボリな感じだけど、白黒の挿絵はかなり可愛いです。なのでカラーをもうちょっと力入れて描いてくれたらいいのになと思いました。

ぼいレコ! 1

著/夏緑 イラスト/雪野みなと レーベル/HJ文庫

文章が典型的なラノベテキストで、脈絡の無い主人公の感想・考えが行数稼ぎ的に挿入されたり、文末がやたらと「〜〜だった。」と過去形で終わってたりと地の文がかなり微妙。
設定厨で作りこみや文章表現は上手なものの物語展開や登場人物の心理描写がダメダメだったラノベ作家志望の主人公が、校内放送バトルに情熱を燃やす一生懸命なヒロインたちと触れる中で文章技術だけじゃなくて読み手を納得させる展開や登場人物の心の機微が必要だと気付くとかそんなお話なんだけど、この作者の地の文がアレ過ぎて凄く居たたまれない気持ちになりました。もしかして作者も自分の事を文章技術が高いとか思ってるのかな、と邪推してしまうと言うか。
話も学校内で平和にぎゃーぎゃーやるだけであんまり盛り上がる要素もなし。第一放送部vs第二放送部の校内放送バトルもなぁなぁで終わるし、なんかこう消化不良。
イラストはぷに萌え系で好み。とりしもさんに似てるかな?

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 1

著/裕時悠示 イラスト/るろお レーベル/GA文庫

告白されまくりの美少女がいい加減断るのが面倒臭いからと主人公に偽装恋人になってもらって、その主人公の事を好きな幼馴染みがそこに絡んできて、何故か部活を作る事になって三角関係するお話。もちろん最初はニセ彼女だったのが次第に主人公に惹かれていきます。そういうお約束は嫌いではありません。
でも前半部分で主人公とニセ彼女が、一生懸命だけどドン臭い幼なじみの女の子を騙してお馬鹿なことをさせてクラスで笑われてるのを陰から見て、後ろめたさも何も無く笑ってるのが不快でした。
主人公は幼馴染みが交通事故で剣道の道を諦めた過去を知ってるのに、自分のくだらない保身のためにニセ彼女の言うがままに幼馴染みを嵌めてみせるのは本当に気分悪かったです。
ラストでイケメンにデートすっぽかされて馬鹿じゃネーのwwwと笑われて馬鹿にされてる幼なじみを見た主人公が、アイツ許せない!って出て行くんだけどそのまんまの事を主人公がしてたよねって言う。
色々とダメな感じで、一生懸命な幼なじみがほんとかわいそうな作品でした。
デビュー作の踊る星降るレネシクルが、一生懸命なヒロインと主人公が強敵相手に二人三脚で頑張るお話だっただけにほんとなんだかなぁって。
主人公がこれは修羅場だって理解してるのに、恋心に気付いて無いのもマイナス要因。
色々ととても残念。