魔法戦争 2

著/スズキヒサシ イラスト/瑠奈璃亜 レーベル/MF文庫J

素人で弱っちぃ主人公が超危険な作戦行動に勝手に首突っ込んだあげく、敵のエースぶったおしてなんだかなぁって。
記憶を失い敵にいいように使われてる兄に思い出してもらおうと無茶をするヒロインに、怪我をさせてしまった弟と上手くいかずにいる自分を代償行為的に重ねてるんだろうけど、なんか魔法戦争って割に展開が温いというか主人公補正と言うかちぐはぐというか、読んでてしっくり来ませんでした。
1巻は巻き込まれ系だったから仕方なかったとしても、2巻では自分の実力知ったうえで味方や友人に迷惑かけまくってもしかしたらそのせいで自分だけでなく巻き込んだ友人も殺されるかもしれないのに、いとも簡単に分不相応な事件に首を突っ込んでたのが、勇気と無謀を履き違えてると思ったし、作者が物語を強引に進めてると感じました。
あと意味深に名前出てきた味方キャラがその後特に言及されるわけでなかったのも肩すかしな感じ。物語に拳銃が登場したら、引き金は引かれるべきだと思うので。
1巻は面白かったのでちょっと残念。

地球の切り札(ジョーカー) 1 彼女は最終兵器になりました。

著/鷹見一幸 イラスト/KeG レーベル/角川スニーカー文庫

地球人をさらいに来た宇宙人シンジケートと、偶然宇宙人と戦う力を手に入れた少女と彼女の恋焦がれる先輩が、地球防衛のために戦うコメディラノベ
自治体合併による高校の統廃合をテーマにした前作「会長の切り札」と同じ時代・同じ舞台のお話だけど、今度はワールドワイド飛び越えて宇宙規模のお話になってます。
コメディなんてガチの戦闘とか極悪人とかは出てきません。
永遠力暴風雪絶対零度(エターナル・フォース・ブリザード)とか灼炎円斬派(ヒートファイヤリング・カッター)とか漆黒の衝撃波(ダークネス・ソニック)とかで、俺の嫁抱き枕持って痛車乗った白スーツのイケメン宇宙人とかと戦ったりするよ!
面白かった。