天皇制の考察

子供の日にちなんで、少し考えて見た。
どこが子供の日なのかは、読んでもらおう。

女帝問題が今上がっているが、なにも女の子にまで「被害」を広げなくても良いのに、とおもう。

いろいろな立場もあろうが、まず忘れてはいけないのは、天皇の人権は、法律上保護されないということだ。
参政権、信教の自由、言論の自由、これらの、ごく基本的な権利さえ、天皇には無い。
憲法を見れば、明らかなことだ)

過去に女帝は居た、が、しかしその場合でも「万世一系」が保たれて居たとするのがたてまえだ(実際にどうであったかの考察は、他に譲る)

とすれば、今後もその「たてまえ」は護持すべきだろう。
それが「象徴」の最低限の成立用件であるように思える。

もともと、私は天皇制に積極的に賛成ではない。
戦争責任については、私は明治憲法の「天皇神聖にして侵すべからず」の故に、もともと無いと言う立場である。
天皇が実権を持てたことなど、いずれにせよろくに無いのだ。

恭しく奉って、何もさせない。何もしてはならないことを、公式に認めさせられた家系なのだ。

しかし、それも一応、男子のみだ、半分はまだ「皇位継承権」という忌まわしいものから免れて居る、それをまだ、年端も行かない子供に押し付けて「形だけを取り繕う」のはいかがなものか?

私はクリスチャンなので、神道的な考えはあまりしない。
しかし、多少頭を切り替えて考えて見たい。

もともとの神道と思われる祖霊崇拝からは、天皇制は導かれない、国家神道と結び付く時、アマテラス→ニニギ→神武→天皇家なる図式がうまれ、各々の氏神がアマテラスの元に居るという図式と天壌無窮の詔勅があって維持される形態である。

と言うことは、万世一系じゃない天皇国家神道的にもおかしな位置付けになる。

女帝を認めて、かつ万世一系をはかるには、女帝は一代限りとし、その後の天皇には、皇統の男子を当てなければならない。

しかし、そもそも、皇統の男子が居ないから、女帝問題になるので、そんなのが居るなら苦労はしない(臣籍に降りたものは、この場合除外する)。

とすると、女帝を成立させた場合でも、ほんの数十年問題を先送りにしただけで、もっとひどい問題に叩き落とすだけなのだ。

最後にもう一度。
なにも、被害者を女の子にまで、広げなくてもいいんじゃ無いかなぁ?
私は、そう思う。

# 自分じゃ無いから、いいもんってのは、だめですぜ? 旦那。

  • 補足

トラックバックをたどってみた。
ふむふむ。女帝問題、奥が深そうだ。