我が家は無事だろうか
土曜の朝に家を出て以来、自宅に帰ってません。
いつになったら自分の家に帰れるのかな〜。
また東証か!
http://www.asahi.com/business/update/1211/004.html
みずほ証券が人材派遣会社ジェイコムの株を誤って大量に売り注文した問題で、東京証券取引所は11日、みずほ証券が注文をすぐに取り消せなかった原因が東証の売買システムの不具合にあった、と発表した。売買の大半は取り消し動作の後に成立しているため、300億円以上とみられる損失について、東証の責任が問われることになりそうだ。東証の鶴島琢夫社長は相次ぐシステム障害の責任をとり、辞任する意向を示唆した。
ああ、やっぱり。
というか、えらくお粗末な不具合だと思うんですが。
初期の報道では「みずほ証券側は1円の注文を取り消そうとしていたが、注文自体がストップ安の価格になっていたために取り消しできなかった。」ってことになっていたけど、これがちょっと不思議だったんですよね。
注文の特定に「株価」がどう関係するのかが大きな謎。同じ株価の注文なんて、それこそ山のようにあるだろうに、なぜそれが取り消しに必要なのか。
簡単に考えると東証側が注文の特定条件、あるいは取り消す注文を確認するための条件に株価を入れていたんだけれど、こいつが注文時の株価じゃなくて書き換わったストップ安の株価になっていた、って感じでしょうか。
もしそうなら、
仕様書いたヤツ、クビだな。
それにしてもこの不具合が発覚したのが今回の事件だ、ってのが気にかかります。今までこの不具合出なかったのか?出てるはずだぞ?
今までに不具合出ていたのに放置されていたってのなら、東証の過失責任はさらに重いものになります。
見せ板やってるヤツなんか、コレ絶対に経験してるぞ。
東証の売買システム不具合
株式・CB売買システムの障害発生に関する再発防止措置等について 東京証券取引所
新規上場銘柄の初値が決定した際には、当該初値を基準として同銘柄の呼値の制限値幅が設定されますが、この制限値幅を超える注文は、売買取引制度上、制限値段の注文とみなされます(以下「みなし処理」といいます。)。本事象は、このみなし処理が行われた注文に対する取消・変更処理の不具合であることが判明いたしました。
具体的には、ジェイコム株式について、特別買気配67万2千円が表示されている状態で午前9時27分に1円の売注文が発注され、初値67万2千円が決定いたしましたが、これにより呼値の制限値幅(上下10万円)が設定されました。この1円の売注文が大量で初値決定以降もなお残っていたため、みなし処理により呼値の制限値幅の下限である57万2千円の売注文として登録され、この後、67万2千円から順次買注文を消化する形で、約定を繰り返しつつ、値段が下落していくこととなりました。
このような状況下でみずほ証券による注文の取消しが複数回にわたって行われましたが、当該注文が発注された時点で板状態が対当中(約定処理中)であった場合に、対象注文が取消されないという不具合が発生いたしました。これは、みなし処理がなされ、それに対当する注文が存在する場合に生ずる不具合です。
約定処理に割り当てられちゃうと出るのか。じゃあ見せ板じゃ出ないな。
難しいところだなココは。パフォーマンスをあげなきゃいかんところだし。
ジェイコムショックの原因
みずほ証券の誤発注問題は、東証のトップ人事に波及するなど波紋は広がるばかりだ。同証券の損失額は640億円に拡大する可能性も出てきたが、なぜ、担当者はミスを起こしてしまったのか。関係者は「日常に潜む危機」を指摘する。
みずほ証券がなぜ誤発注してしまったのか、その原因を推測する内容の記事が出ていました。なかなかおもしろいです。
特に
「警告メッセージも、条件を厳格に設定している場合が多く、わりと日常的に発せられる。慣れている人なら無視するケースも多い」(前出の株式関係者)
この点はいろんなシステムに共通する死角です。オレも何度も経験しました。あまりに出すぎる警告は警告の意味を成しません。
そして出すぎる警告ができてしまうのはなぜか。それは「システム利用者が間違った操作をしないように」警告を出すのではなく、システムの設計者や管理者が自分のケツを守るために警告を出すようにしたときにできやすい。「ちゃんと警告出してんのにスルーした利用者が悪い」と言うためです。
良き教訓にしたいと思います。
さて、発行株式数を大きく上回る注文がなぜ有効なのか、というツッコミがよく聞かれますけど、オレは個人的に「そんなチェックいれてどーする」と思います。
だいたい、注文毎にそんなチェックを入れるだけでシステムの負荷になるし(レスポンスが重要なシステムなのに)、そんなチェックを入れる根拠もない。発行株式数を上回る注文を出してはいけないというルールもない。市場へのアクセスを制限してしまうリスクを増やすだけです。
同時に「証券会社などの機関投資家が法外な注文で暴利を貪っている実態が暴露された。」とか「株式市場が公平でないことがはっきりした」とか言ってるブログなんかも見かけましたが、そういう人は株式売買しない方がいいですね。せいぜい投信とかの利用に止めておいた方が賢明でしょう。
あと、証券会社やヘッジファンドは情報を素早く入手できるんだから儲かるに決まってるとか不公平だとか言う人も。
極論しちゃうと世の中の商売はすべて情報格差を利用して稼いでるんだから。上記のような考え方をしてる人はすべての商売を否定してることに気づかないと。
そこまで飲み込んだ上で株式売買しませう。痛い目に合ってからルールを知らなかったって言ったってバカにされるだけですから。
サイトリニューアル
サイトリニューアルしました。(10月17日)
ピアソンエデュケーションのサイトがいつの間にかリニューアルされてる。
以前よりも見にくいのはリニューアルにありがちなことなのでスルーするとして。
書籍が探しにくくなってるのもスルーするとして。
こった作りになっているわけでもないのに妙に重いのもスルーするとして。
最近ほとんど新刊出てないですけど、大丈夫ですか。
オレが見る理工系だけだろうか。語学系の方はバンバン出てるのかな。