Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「ヒメアノ〜ル」と「はやくいって」

 爆睡していた。夢をみたかもしれないが覚えていない。十時間とか目覚ましにも気づかずに寝て起きたら夜だった。だから労働するために家を出た。寝る前に古川日出男著「二〇〇二年のスロウ・ボート」を読んだせいかレジをしながらボーイミーツガールのことを考えていた。で仲俣さんに言われた小説の後半部分をレジをピッピッと打ちながら構成していた。


 前から思ってるが自分がやりたくないとかそういう時の逃避としての想像、妄想の方ががんばって考えるよりも思いのほか必要なものが思いつくような気がする。コンビニ弁当工場で働いていた時も単純な作業をひたすらすると人間の内部では怒りみたいな感情が出てくる、単純であるだけにそこから逃れたい、でも辞めれないとうジレンマが想像力や妄想力を引き上げてくれる感じ、そこから一瞬でも逃げ出すために爆発的に。そっちに向かわないとたぶん怒りのエネルギーが暴力的になる方向へ僕は向かってしまうと思う。


 でレジを打ちながら構成をして展開を考えてた。パズルのピースが集まってきて形を作っていった。だから一気に最後まで想像できた。最後のシーンを思いついた時に鳥肌が立った。たぶんここ何年かなかった感覚、自分の想像した物語で鳥肌が立つのは。ボーイミーツガールでガールロストボーイの話がきちんと最後の展開でボーイミーツガールとして終わる感じ。たぶん、「二〇〇二年のスロウ・ボート」を読んだことが無意識に影響もしていて、仲俣さんが僕に言ってくれた後半が批評的で骨組みな感じで肉が付いていないようなっていう部分を全て修正できて物語の後半部分をきちんと肉付けできる。


 なんだろうな、前半と後半が双子みたいな感じの作品にアップデートできそう、だからこれはメモ代わり。radiohead「Kid A」「Amnesiac」の双子のアルバムみたいに二つあることでひとつの作品として存在し、互いが互いを補完し合いながら各自のカラーを出すみたいな。


 で、自分の考えていることで鳥肌が立ったって隣のレジの川元に言ったら「気持ち悪いっす」と言われた。で話をしてたら「デスノート」のコンビの新作の「バクマン。」読んだらどうっすかって言われたので休憩中に買いに言った。たぶん言われないと読まないだろうから、まあ「デスノート」は読んでないけど。


 深夜の街は静まり返ってて、なんか歩きながらフルカワヒデオプラス「第三次港区うさねこ戦争」を聴きたくなったので聴きながらツタヤまで歩いた。この曲っていうか朗読プラス音楽の最後のシュガーが品川駅から東京湾へ走り出すところが好きだ、あの疾走感が僕は欲しい。


 目的の本を探す前に古谷実ヒメアノ〜ル」2巻を見つけて、車田正美が書いている「聖闘士星矢」の冥王神話シリーズのコミックを見つけてしまった、で「バクマン。」一巻を買った。三冊も漫画を買うはめになるとは。


 帰ってから「ヒメアノ〜ル」をシガーロスをサントラにして読む。ところどころ安藤さんの発言で声を出して笑う。しかしかなり痛い、遺体、いたい、いたいっすうな部分と今後を匂わす伏線が出てきた。
 「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の前半がめっちゃ笑えるんだけどその分突き刺さって痛い感じがこの「ヒメアノ〜ル」はさらに上を行きそうで怖い。


 それにしても古谷実作品の「ヒミズ」以降の突き刺さり感はハンパないことになっている。幸福と不幸はいつも同じ場所に存在し、いつも不幸になる銃弾は飛びかかっていて、それにいつ当たるかわからない、守ろうとしても守れないことの方が多いし、助けるつもりが突き落とすことになったりもする、しかし幸福を感じれる瞬間はある、その不幸と同じように飛びかっている、でもその銃弾が人にあたることは少ない。


 で、「バクマン。」を読もうと思ったがパラパラ見た。で休憩してたUさん(年齢詐称)と話すと軽いネタバレをしてくれ、漫画家を目指す二人の主人公の話で、ヒロインの女の子が声優を目指しているという。
 で、そういえば「聖闘士星矢」の本の隣に違う人が書いた「聖闘士星矢」があって、アニメ化って帯に書いてあってアテナ役の声優の子の顔があって、まあなんか前に見たことがある子でかわいかった、でも誰かに似てるんだよなあってその時から思ってた。名前を忘れたのでUさんに言ったら、かわいくて今一番人気ありそうな声優の子の名前って言ったら「平野綾」って言われて「ビンゴっ!!!」って。


↓これがオフィシャルサイトの画像だけど「平野綾


↓これは最初に「↑この写真の髪型とか雰囲気の平野綾」(さっきサイト見たら髪長いときは全然雰囲気違った)を見た時にどっかで見たことあるなって思ったら昔好きだったAV女優の藤沢マリに似てた。


 昔から九鬼(AVのね)のレーベル女優がわりとドンピシャなんだが、スターダストの女優とか、中谷美紀常磐貴子、竹内結子山田麻衣子柴咲コウ北川景子夏帆とかさ会社が同じってことはやっぱり顔の系統は似るのか? 

MUSIC: 無謀の季節

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ヒメアノ~ル(2) (ヤンマガKCスペシャル)

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バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

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 サタミシュウの新刊「はやくいって」の画像が出てた。


 
 以前刊行された文庫の三冊の表紙は九鬼レーベルから出て、今はいろんな作品に出ているAV女優の大沢佑香だったけど、今回の表紙は誰だ?
 いまいちわからねえ。でもサタミシュウの作品ってさ、青春SMって帯に書いてあるんだけど前作三冊を読んだ限り青春いらねえなって思うんだけど、普通にSM(主従関係)小説なんすよねえ。ドエロでもないけど。

 わりと女性の方が読者が多いらしい、女性向けの性小説書いた方がデビューしやすかったりするのかもなあ、ニッチ産業ってとこか。本屋でバイトしてる時にわりとハーレム文庫とか売ってたしなあ、女性は文章のエロの方が感覚としてはいいのかも、男性は映像の方がいいみたいなさ。

私の奴隷になりなさい (角川文庫)

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ご主人様と呼ばせてください (角川文庫)

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おまえ次第 (角川文庫)

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