結婚生活を幸福なものにする(1)−そのための鍵

結婚生活をうまく送ってゆくための秘けつは何でしょうか。

幸福な結婚生活を送るにはだれの導きに従えばよいでしょうか。

互いに意思を通わせる面で問題があるなら,どうすればよいでしょうか。


女性解放を扱った本に影響されて,康浩さんと恋人の香代子さんは,自分たちの関係はいつでも解消できると考えて同棲するようになりました。香代子さんは妊娠して初めて籍を入れました。しかし,康浩さんは家族という制度に対してやはり疑問を抱いていました。経済的な問題が生じ,性格の不一致を感じるようになったとき,二人の離婚をとどめるものは何もありませんでした。


離婚後まもなく,康浩さんも香代子さんもエホバの証人と聖書を研究するようになりましたが,互いに相手の研究のことは知りませんでした。しばらくしてお互いにそれを知り,聖書の原則を当てはめて互いの生活が変化したのを見て,二人はもう一度結婚することにしました。今では,結婚に対する神の見方に従い,問題を解決するためには犠牲を払うことをもいといません。


二度目の結婚が成功したのはなぜでしょうか。それは,二人が結婚の創始者に敬意を抱くようになったからです。(創世記 2:18‐24)最も経験のある結婚問題カウンセラーであるエホバ神の与えてくださる指針が幸福な結婚生活への扉を開く鍵なのです。


幸福な結婚生活を送るための鍵

夫婦間の様々な問題は,夫と妻の双方がイエス・キリストの次の言葉を当てはめるときに,解決され,結婚生活は破たんを免れます。「『あなたは,心をこめ,魂をこめ,思いをこめてあなたの神エホバを愛さねばならない』。これが最大で第一のおきてです。第二もそれと同様であって,こうです。『あなたは隣人を自分自身のように愛さねばならない』」。(マタイ 22:37‐39)





夫婦の関係−神との関係を中心とする


ここに幸福な結婚生活を送るための鍵があります。夫も妻も,自分や相手を愛する前に,エホバを愛さなければなりません。この関係は,三つよりの綱になぞらえることができます。「だれかが一人だけの人を打ち負かすことができるとしても,二人が一緒になれば,これに立ち向かうことができる。それに,三つよりの綱は素早く断ち切ることはできない」―伝道の書 4:12。


神を愛することは神のおきてを守り行なうことを意味するので,夫も妻も,人としての振る舞いに関する神の律法と原則を生活の中で第一にしなければなりません。そうすることにより,二人は三つよりの綱になります。3本のうち最も強いのはエホバへの愛です。それでも,「そのおきては重荷ではありません」と,ヨハネ第一 5章3節は述べています。


そうすれば,結婚を永続する取り決めとみなすようになります。(マラキ 2:16)結婚の基盤がそのようなものであれば,夫婦は離婚をして裏口から出て行ってしまうのではなく,自分たちの問題を解決しようという気持ちになります。


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上記は、目ざめよ1993年7/8号「結婚生活―一層幸福なものにする」からの一部引用です。「結婚生活を幸福なものにする」のシリーズは、(1)〜(4)まであります。(1)−そのための鍵、(2)−夫婦の愛と性、(3)−性の問題と離婚、(4)−夫婦の関係と話し方です。次回、「結婚生活を幸福なものにする(2)−夫婦の愛と性」をアップしたいと思います。


マタイ19章・離婚は幸福をもたらすか


マタイ19章・結婚の取り決めと離婚


結婚は生涯の結びつきですか


イザヤ40章・全宇宙の星を創造された偉大な神