進化が起きていないことがどのように分かりますか−動物の優れた本能

 進化論とは、生物は共通先祖から長い期間をかけて次第に変化して、その過程の中で現在見られる様々な生物が生まれてきたとする理論です。 そして、ダーウィンが提唱した自然選択 や適者生存とは、環境に適応した有利な形質を持った生物がより多くの子を残して生き残っていくという説です。
                   

進化論wikipediaより
 
 
 しかし、生物の世界は進化論者が言うような形にはなっていません。もし、進化論者が言うように、生物が共通先祖から人間のような高等生物に進化してきたというのなら、人間以外の下等な生物は、人間よりすぐれた能力を持っているはずがありません。


 進化論者の言うように自然選択や適者生存が起こっているのなら、下等な動物が持っている優れた能力は、その子孫に、つまり高等な生物に受け継がれているはずです。
 

 しかし、実際は、さまざまな動物が個別に生存に有利な能力を持っています。その優れた能力を人間は持っていない場合が多いです。生物界の事実は、進化論ではなく、聖書が述べていることと一致しています。聖書は「本能的に賢い」生物がいることを認めています。(箴言30:24)


 また、ヨブ記には、家畜や鳥や魚に尋ねるならば、エホバのみ手がそれらを造られたことを教え諭すであろうと述べられています。(ヨブ12:7-9)
 

 それで、聖書はある場合、動物に与えられた本能が、人間の能力を超えた優れたものであることを認めています。


 エホバ神は、生物のそれぞれの種類に他とは異なる優れた能力を与えることができたのです。今回は、その事例を少し調べてみたいと思います。


〇蛇の優れた温度感知能力


 例えば、蛇は、非常にわずかな温度差を感知することができます。あるブログによると、ある種の蛇は、0.001〜0.003℃の温度差を感じ取ることができます。


日本科学未来館 科学コミュニケーターブログ


 聖書はコブラが「耳が聞こえない」と述べています。(詩編58:4)確かに、蛇は耳の鼓膜がなく、聴覚の点では劣っています。しかし、マムシやガラガラヘビなどの蛇は、非常にわずかな温度差を感知することができるので、耳が悪くても、夜でもネズミやウサギのような恒温動物を襲って食べることができます。
 

 人間は蛇ほど、わずかな温度差を感知することはできません。それでは、蛇の方が環境に適応したすぐれた能力を持っているのに、人間を始めその子孫とされる生物がそういう能力を皆持っていないのはどうしてでしょうか。


 進化論者の考え方からすると、人間は蛇からある面、退化したことになるのではないでしょうか。でも、実際は、神は蛇に人間より優れた本能を一部与えたと考えるのが道理にかなっています。




Indian Cobraby Harsimran Singh Aulakh (cobra4)
コブラは耳は聞こえませんがわずかな温度差を感知できる非常に優れた能力を持っています
適者生存が起きているのであればなぜ高等動物の人間はコブラのすぐれた能力を持っていないのでしょうか



〇鳥の長距離を飛ぶ能力
 

 鳥の中には非常に長い距離の渡りを行うものがいます。聖書は、「天のこうのとりさえ―その定められた時をよく知っている。やまばと,あまつばめ,ブルブル―それらも各々自分のやって来る時をよく守る。」と述べて、鳥の渡りについて示唆しています。(エレミヤ8:7)


 聖書が述べるように、コウノトリは渡りをします。コウノトリはヨーロッパで夏を過ごして、1万3,000キロも飛んで,南アフリカで冬を過ごします。




Saddle-billed Stork, Uganda by Rod Waddington (stork1)
聖書は定期的にコウノトリが渡りをすることを示唆しています
進化が事実ならば高等動物の人間はこの優れた能力をなぜ失ってしまったのでしょうか



 聖書が述べるようにアマツバメも渡りをします。シロハラアマツバメ3羽に超小型装置を付けて行動を調べたところ、繁殖期を除く約7カ月間、ほぼノンストップで飛び続けてスイスと西アフリカを往復していたことが分かりました。


シロアマツバメは渡りで約7カ月連続飛行か=夜は居眠り状態?



Watercolour Wildlife - June 2013 - Swift in Flight over the Lagoon by gareth1953 the original (swift5)
聖書はアマツパメも定期的な渡りをすることを示唆しています
鳥はそれぞれ独自の優れた能力を持っているというのが事実ではないでしょうか


 また、ムシクイやルリノジコなどの夜間に渡りを行う種では、星座の位置を視覚で確認して飛行するとされています。
            

               MARKの部屋動物の眼・視覚
 

 ですから、渡り鳥は、長距離を飛ぶことのできる本能を生得的に持っています。 それでは、渡り鳥が持つ地磁気を感知する能力や、星座を識別する能力をその子孫とされる高等生物はなぜ失ってしまったのでしょうか。環境に適応しているのですから、進化論からするとそれらの能力が子孫に受け継がれて当然ではないでしょうか。
 

 適者生存を提唱する進化の理論からすると、わずかな温度を感知する蛇の能力や、鳥の持つ長距離を飛行する能力を他の生物がなぜ失ってしまったのかを説明できないでしょう。
 

 聖書はそれを説明できます。動物も人間も最初から独自のさまざまな能力を持つ者として神により創造されたのです。全知全能の神は、動物や鳥に、最初から人間が持つ以上の本能を与えることができました。この説明の方が、事実と調和しているでしょう。


人間は、本能の面では、動物や鳥より劣っているかもしれませんが、理性と思考力によってそれらの能力を発揮する道具を作ることができます。人間は天体観測・時計・羅針盤・地図といった手段を利用できるようになり、ようやく近代になってから飛行機で長距離飛行ができるようになりました。


しかし、渡りをする鳥はそのはるか以前から、優れた生体の能力によって長距離飛行ができました。最初から生物を種類別に創造してさまざまな能力を与えてくださったエホバ神に感謝しましょう。