RIEDELグラスセミナー

某ワイン屋さんでのRIEDELグラスセミナーに行って来ました。


以前からRIEDELのHPをみて気になっていたテイスティングのStandard couseと同様のものなので即申し込みました。*1

結論から申し上げますと、昨日のエントリでも触れたように砂のために鼻も舌もコンディションがよくないのですが、それでもグラスによって味わいにかなり違いがあるものだということが分かりました。
ですのでこのエントリを読んでいただいても概要が分かるかと思いますが、どうしようかためらっている方がいらしたら是非悩まずに行って感じてみられることをオススメします。



それぞれのグラスの説明はエントリ最後に書きますが、
右から反時計回りで
ボルドー
ソーヴィニヨン・ブラン
ブルゴーニュ
・モンラッシェ
・JOKER(比較用グラス)


今回のエントリは結論からばかりで何なのですが、JOKERの位置づけにおかれたグラスがミソでした。
とりあえずワインが一番おいしく感じられない特徴のグラスでした。
”縁を丸めた加工であること”、”半球型の開ききった形であること”でした。
なぜワインがおいしく感じられないのかはまた追記することとします。




講師はRIEDEL社『シニアグラスエデュケーター』の庄司 大輔氏。*2
分かりやすく楽しく説明していただきました。


舌には4つの味覚ゾーンがあり、それぞれで味を感知します。
どのゾーンに初めにワインが触れれば、最も美味しく感じるのか、唇にあたるグラスの厚さはどのくらいが最も心地よいのか・・・などなどを深く研究し、作られたのがRIEDEL社のワイングラスだそうです。
RIEDEL社のまったくのオリジナル形状というものはほとんど無いそうで、約100種類のグラスのなかかから醸造者も交えてテイスティングを重ねてどのワインにどのグラスが”相対的に”おいしいかを探っているそうです。*3


グラスのボウルの大きさ、口径によってグラスをどのように傾けるのかがミソのようです。
それにより液体を流し込んだときにどの位置に流れ込み、どの位置で味を一番に感じるか、ということ。
あまりにも味が違いすぎるので驚きの連続でした。

「弘法筆を選ばず」とも言いますが、むしろ弘法でない素人だからこそいろいろグラスを変えるなど工夫をして楽しんでもいいんじゃないかと思います。



写真もいろいろ撮りましたので記事ももうすこし膨らませたいのですが、本日はここまでで。
また来週以降に少し時間が取れそうですのでもうすこし追記します。
 




<おみやげ>

リーデル ヴィノム テイスティングセット 5416/47


リーデルHPより説明 (右から)

・416/33ソーヴィニヨン・ブラン
酸味が強い白ワインには、甘味や苦味を感じる舌の中央部に狭い幅で導くことにより、さわやかな酸味を引き出します。甘味と酸味のバランスを良くするグラスです。


・416/0ボルドー
ボルドー地方の赤ワインに代表されるような、渋味の強くて濃厚な果実味をもつ「フルボディ・タイプ」の赤ワインに最適なグラスです。その形状は、深く官能的な香りをひらかせ、しなやかで柔らかい味わいをもたらします。
ワインは舌の中ほど、広い部分に導かれ、ゆっくりと流れてゆきます。これによって、ワインがもつ豊かなボディーと余韻の長さを堪能していただけることでしょう。


・416/7ブルゴーニュ
タンニンが中程度で、酸味のしっかりとした、ミディアムボディタイプの赤ワインを中心にお使いいただけるグラスです。700ml におよぶ大きなボウル空間によって、赤い果実を思わせる、芳醇で複雑な香りを十分にひらかせることができます。すぼまった飲み口は、ワインを甘味に敏感な舌の前部に導き、たっぷりと果実味を感じることで、豊かな酸味とのバランスをとっています。


・416/97モンラッシェ
白ワインにしては大きめなこのグラスは、ブルゴーニュ地方の上質な白ワインに最適な形状を備えています。複雑で柔らかみのある香りが、グラス内にバランスよくひろがり、ワインは柔らかい酸味を敏感に感じる舌の両サイドへと導かれます。ふくよかなシャルドネの魅力を堪能頂けます。


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*1:残念ながら名古屋以西にはリーデルのショップがないのでさすがに遠征は・・・とあきらめていましたw

*2:ちなみに氏の右手のグラスはリースリンググラス、左手のグラスがソーヴィニオン・ブランのグラスです。グラスのふくらみの位置が若干違います。

*3:相対的というのはやはりそれぞれの人によって味の好みなどあるからです。