安藤裕子ファンにお勧めの音楽(13)−2 笹川美和
SONYのハイレゾ対応WALKMAN ZX1と
ハイレゾ対応イヤフォンXBA−H3(安藤さんがレヴューしていたもの)
をせっかく持っているのに、なかなか聴きたいハイレゾ音源がなかったり、
既にCDを持っていてさすがに買い直すのはなぁ、だったりして、
1ヶ月以上経ってしまったが、先日ついにハイレゾ音源を購入。
良い音楽を聴くために(8) SONY NW-ZX1& XBA-H3 - 安藤裕子と泣き虫ピエロ
良い音楽を聴くために(7) 安藤裕子 meets SONY - 安藤裕子と泣き虫ピエロ
笹川美和の『そして太陽の光を』。
- アーティスト: 笹川美和
- 出版社/メーカー: cutting edge
- 発売日: 2014/01/15
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (2件) を見る
笹川美和といえば、安藤さんとレコード会社、レーベルとも同じ、
しかも、もっさんが編曲&演奏で関わっているということで、
前作『都会の灯』から注目していたが、
安藤裕子ファンにお勧めの音楽(13) 笹川美和 - 安藤裕子と泣き虫ピエロ
今作はなんと、
アレンジとピアノ演奏に我らが山本隆二
ギターには、昨年の安藤さんのアコースティックツアーに参加し、
ニューアルバムにも新たな風を吹き込んだ設楽博臣
ベースには、お馴染みLITTLE CREATURESの鈴木正人
そしてドラムには、年末のスペシャルライブでも
素晴らしい演奏を聴かせてくれた伊藤大地とtoeの柏倉隆史。
うーん。ボーカル以外ほとんどチーム安藤じゃないか。
安藤さんのハイレゾ音源が出ていない以上、
最初に買う音源はこれしかない!
moraとeーonkyoで売っていたが、
せっかくなら無圧縮のwavでということで、
eーonkyoで購入。
そして太陽の光を - ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】
そして早速ZX1で聴いてみる。
すごい。。。
本当にボーカルの息遣いや、
楽器の1音一音がはっきりとくっきりと聴こえる。。。
気がする。
もちろん楽曲自体も笹川さんのしっとりとした歌唱も
超絶演奏陣の確かな演奏も素晴らしい。
そして、それ以上に、雰囲気というか、
それこそ聴こえないような部分が素晴らしい
(何を言っているか分かってもらえないと思うが)
。。気がする。
となると、やはり気になるのは、CD音質とどれくらい違うのか、
そして自分に違いが分かるのかということだ。
『気がする』を取って堂々と言いたい。
というわけで、簡単なブラインドテストをしてみた。
やり方は簡単。
レンタルで『そして太陽の光を』借りてきて、
WALKMANに無圧縮wavで取り込み、
同じ曲(今回は『咎』にした)のハイレゾ音源とCD音源を
プレイリストに登録、リピート再生にした上で
どちらの曲が今流れているか自分でも分からなくなるまで早送り。
適当なところで2曲続けて聴いてどちらがハイレゾか当てる。
以前も書いたが、理論上は、そもそもCD音源ですら
人間が聴き取れる範囲を超える音まで収録可能で、
それ以上を収めたハイレゾ音源は意味がないという人もいる。
良い音楽を聴くために(6)ハイレゾ - 安藤裕子と泣き虫ピエロ
自分も正直どれほど違うのか半信半疑であるし、
そもそも自分の耳がそれほど良いとは思えないので、
今回のテストで違いがわからなければ、
今後ハイレゾ音源に手を出すのはやめようと思った。
しかし、
全然違うではないか。。。
笑ってしまうくらい簡単に聴き分けることができた。
一番の違いは、臨場感というか雰囲気。
なんというか、やはり理論上人間に聴き取れない音だとしても
そこに何も記録されていないのと、記録されているのとでは
音の広がりというか奥行きが変わってくるのではないか。
それほど音数の多くないPOPSでこれだから、
オーケストラものとかはより違いがはっきりするのかもしれない。
しかも、今作はハイレゾの中では一番低音質の48khzである。
こうなると、いやがおうにも、
安藤さんのニューアルバムのハイレゾリリースに期待してしまう。
レコード会社、レーベル、演奏陣とほとんどが笹川さんと同じである以上、
そして音作りへの拘りは人一倍強いはずの安藤チームだからこそ、
あり得なくはないと信じたい。
Acoustic Tempo Magic (MINI ALBUM)
- アーティスト: 安藤裕子
- 出版社/メーカー: カッティング・エッジ
- 発売日: 2014/03/12
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (9件) を見る
最後に素晴らしい体験をさせてくれた『そして太陽の光を』の
公式リリースをご紹介。
これを読んで聴きたくならない安藤裕子ファン、音楽ファンはいないのではないでしょうか。
数曲の弦ダビング以外は、
歌も含めて全てアナログレコーダーで一発録りされた今作は、
歌や演奏陣の息遣いが聴こえるほどの親密なアルバムに仕上がりました。
声や感情の細かい襞を聴かせるため、
出来るだけ少ない音数でのアレンジと
フレッシュな感情を逃がさないための、
集中した少ないテイクでの録音を意図して制作されました。
今作に参加した素晴らしいメンバーは、
エンジニアにご存知、渡邊省二郎
アレンジとピアノは、山本隆二
ギターに数年前からのツアーメンバーでもある設楽博臣
ウッドベースに、先日のアントニオ・ロウレイロでの
l iveプレイも話題の鈴木正人
ドラムに、自身のバンド t oe や
t he H I AT US で活躍中の柏倉隆史と、
細野晴臣や安藤裕子のツアーメンバーでもあり、
現在若手No. 1ドラマーの呼び声も高い伊藤大地
ピアノは、コンサートホールに合わせたコンディションで
自社管理のピアノを搬入することでも有名な高木クラヴィアから、
珍しいスタインウェイのアップライトピアノをレンタルして全曲で採用。
グランドのリッチな響きとはまた違った親密な音で、
曲に優しい彩りを添えています。
そして仕上げのマスタリングは、
アレサフランンクリンから近年のノラジョーンズ作品まで、
アコースティック楽器のマスタリングが素晴らしい
職人 J ea n P au l が担当。
音で溢れかえっている近年のJ Popの中では
明らかに異質な作品ですが、
こういう音楽もJ Pop にあっていいですよね?
いい音で作れたので、是非静かなところで
ちょっと良い装置で聴いてみてください。
手前味噌で本当に恐縮ですが、完成した時、
音楽っていいな〜ってしみじみ思いました。