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一日一冊一感動!小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

2017-02-25 「セ・パ分裂 プロ野球を変えた男たち」(鈴木明)

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セ・パ分裂 プロ野球を変えた男たち (新潮文庫)


いまは、当たり前のように日本プロ野球界は、セ・リーグパ・リーグに分かれているけど黎明期は1リーグ制だったことはもちろん知っていた。しかし、どのような背景で、どんなドラマがあって2リーグ制に移行したのか。


日本プロ野球史上最大の転換期となったセ・パ2リーグ分裂昭和25年11月22日、神宮球場は初の日本シリーズに沸いた。日本野球の発展のために 多くの者が思い描いた2リーグ制。だが、球団運営に思惑を示す経営者正力松太郎追い落としを目論む読売首脳。引き抜き合戦に動揺する選手―。虚々実々の駆け引きの末に迎えた大改革と、そこを行き来した男たちの生き様を描く」そのエッセンスを紹介しよう。


毎日オリオンズはこの一年間、マスコミに叩かれ続けてきたのである。リーグが「セントラル」「パシフィック」に分裂し、毎日新聞が「オリオンズ」を作った時、「毎日」は阪神タイガースの選手を大量に引き抜いた。いや、若林の表現では、選手たちは自ら望んで、オリオンズに加わったのである。


昭和20年1月1日。広い甲子園のスタンドには500人ほどの客が「防空頭巾をかぶって座っていた。若林は、ユニフォームに書いた「猛虎」という字を見せながら、元気一杯にグラウンドに現れた。仲間には藤村富美男、本堂保次、呉昌征金山次郎などがいた。相手チームは「隼」。公式記録には一切出ていないプロ野球チームjは、実際には阪急、朝日などの混合による臨時編成チームである。「寒いな。でもいい。野球ができるのは、幸せだ」食糧もない。「油の一滴は血の一滴」といっている。野球「敵性スポーツ」といわれ、冷たい目で見られている。庶民には、スポーツを楽しもうなどという余裕はない。ましては、今日は元旦である。死んでもタイガースを見ようと、いや、野球を見ようと駆けつけた日本人が、まだ存在しているのだ。


・若林はいまのプロ野球のやり方に反対だった。「選手権シリーズ」が存在していない、たしかにペナントレースはある。しかしこれが優勝だろうか?日本シリーズがあり、南海が優勝したのだったら、どれぐらい感動しただろうか?しかしもう一つのリーグを作るという考えは若林の頭の中にはまるでなかった。


阪神は勝ちすぎて後半独走したために、かえって甲子園には客が来なくなった。いつの間に「日本一」になったのか。その区切りがなかったし、ナインも「日本一」といわれても、格別の感激もないようだった。無論「胴上げ」もなかった。何かもっとけじめのついた「日本一」がなければ、ファンも興奮しない。選手にも「日本一」の自覚が生まれない。


正力松太郎は本気で「二大リーグといっているのだろうか。どのチームが組んで「二つ」になるというのだろうか


・毎日の新チームでやり直してみようかな。と若林は考えはじめていた。毎日の新チームは誰がみても弱体チームである。弱いチームに入って強いチームを倒す。逆転する。追いかけるチーム。勝って嬉しさに泣き、敗けて口惜しさに、泣く。それが若林が夢見ていたチームであった、ノンプロ集団の新生毎日は、こんなチームになるかも知れない……。やり直すには、少し年をとりすぎた。しかし、ここまでくればやり直すより他にない、そのために生き続け、戦ってきたのではないか。


どの球団も「ジャイアンツ」との対戦を望みたがる。心の底では「分裂」を望んでいない。そしてもし一球団でも裏切って、「四対四」になってしまったら、「ジャイアンツ」の加わっていない「四」はマイナー・リーグも同様の地位になり兼ねない。


若林忠志ってすごい人物だったんだなあ。野球ファン必読!オススメです。(╹◡╹)


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セ・パ分裂 プロ野球を変えた男たち (新潮文庫)

2017-02-24 「サンカと三角寛 消えた漂泊民をめぐる謎」(礫川全次)

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サンカと三角寛(みすみかん) 消えた漂泊民をめぐる謎 (平凡社新書)


幻の漂泊民、サンカ昭和30年代に消滅したという。そして第一人者である作家の三角寛。その謎に迫る。そのエッセンスを紹介しよう。


サンカとは何か。それは実像なのか、虚像なのか、幻像なのか。これらの問いに正しく答えられる人物は、おそらく一人しかいない。山窩小説家サンカ研究家として知られた三角寛である。三角は昭和初期にサンカに注目し、その存在を世に知らしめた。その後、サンカに関する情報を「独占」した彼は、昭和三〇年代にサンカの消滅を見届け、その歴史の終結を宣言した。これまでに語られたサンカ論の系譜を丹念にたどりながら、消えた漂泊民サンカ、そして三角寛という人物をめぐる謎に迫る。


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山窩小説家時代の彼は。刑事等から山窩に関する真偽不明の情報をもらい、それを荒唐無稽な山窩小説に仕立てていた。山窩」はいわば、メシの種であった。その後、一時「ひとのみち」の熱心な信徒となったが、その後、二・二六事件(1936)と同じ年に「ひとのみち」教祖・強姦猥褻罪逮捕事件が起こり、「ひとのみち」解体と同じ年(1937)に日中戦争が始まった。いよいよ戦時体制が確立していゆくわけだが、そうした中、1938年以降、三角が選択した道は(あるいは、担わされた役割は)現実の「サンカ」の現状を把握しながら、それに対し社会政策的に(戦時政策的に)アプローチしていくというものではないだろうか。


「説教強盗事件とは」「ひとのみち」など。限りなくフィクションのような気がするなあ……。この本と併せて読んでね。オススメです。


三角寛サンカ選集 サンカ社会の研究」(三角寛

http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20130828

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サンカと三角寛(みすみかん) 消えた漂泊民をめぐる謎 (平凡社新書)

2017-02-23 「ぼうず丸もうけのカラクリ」(ショーエンK)

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「ぼうず丸もうけ」のカラクリ


へー!そうだったんだー!そういうカラクリだったんだあ…!という中身が満載!とにかく、笑って読める「ぼうず丸もうけのカラクリ」。そのエッセンスを紹介しよう。


【粗利97%!のぼったくり】


お寺にお参りに行くと、本土の前にろうそくを立てる大きな「献灯台があるのを見たことがある方、多いのではないでしょうか。「ロウソク」1本100円と書かれていたりします。さて、このろうそくの「原価」ご存知ですか?お徳用サイズを選ぶと1本あたり、3円ぐらいで買えます。「1本3円のろうそくを100円で売りました。儲けはいくらでしょうか?」そうです、97円の儲けです。ということは…粗利97%!!!しかも儲けに対して税金がかからない!


敷金礼金、家賃なし。早起きは1億円の得】


お寺の場合、敷金礼金どころが、「家賃」さえも今まで払った経験がありません。建物はお寺のもの、つまり宗教法人から部屋を借りて住んでいるわけなのです。すると敷金礼金も家賃も払うことなくずっと住むことができるのです。「お坊さんは家賃を払わなくてよい」というのは、実は税務署の指導なんです。お寺には休みがありません。日曜日にはお参りに行っても誰かがいて、対応してくれます。そうです、「お寺は、いつも誰かがいなくてはいけない」のです。つまりお坊さんの住まいはお寺に常駐する住職の「宿直室」で仕事上、必要なものだから家賃を払わなくてよいと認められているのです。


その他、「時給50万円」が安心の、即日、現金一括払い!」「お坊さんって「お酒」ガンガン飲んでません?」「お布施の金額は気持ちで決まる?」「お賽銭箱は、住職のお財布につながっている?」「最強の無税地帯。お寺を守る10の結界」「ぼうず頭で誰でも210万円ゲット」「ご本尊さまとの終身雇用。転勤も定年もリストラもありません」「本日定休日、そんなお寺ありません」「坊さんの給料明細をちょっと覗き見」「これが本当の「ぼうず丸もうけのカラクリ」」「お寺の求人活動、実はこっそり行われいている…」など。


こんな裏話、本にしちゃっていいのね。オススメです。(・∀・)


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「ぼうず丸もうけ」のカラクリ

2017-02-22 「江戸の性語辞典」(永井義男)

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江戸の性語辞典 (朝日新書)


この本はユニークだ。でも、なぜこの本を読もうと思ったのかは、聞かないでください……。(・o・)!


「本書は江戸時代の性に関する用語と表現ーいわゆる性語の辞典である。元の文はたいてい男女の会話であり、しかもほとんどがひらがな表記であり、江戸のは下級武士や庶民が実際に口にしていた、そして耳で聞いて理解できた性語といえよう。男女の性意識や風習の一端にふれることができる」そのエッセンスを紹介しよう。


・現代の代表的な卑猥語は週刊誌スポーツ新聞の風俗記事や、成人漫画のセリフでは「お◯んこ」と表記されているが、この言葉は江戸時代にのもあったし、庶民のあいだの日常的に用いられていた。ただし、意味は微妙に異なっている。


・日本語には同音異義語が多いが、江戸の各種文献に記された性語の振り仮名には極端なものがある。例をあげれば、


色男、情男、情人、情男子、好男、好漢、美男


は、すべて「いろおとこ」と読ませる。次の例はもっとすさまじい


色、色男、男、情人、情男、情夫、情婦、情合、情通、色情、好女、好色、色欲


は、すべて「いろ」と読ませる発音は同じでも、漢字の字面で意味を判断しなければならない。


【色(いろ)】


多種の意味があり、多様な用い方をされる。女から見た場合、正式な婚姻関係がなく情を交わしている男、情事の相手、恋人、愛人をさす。


【気がわるくなる】


性的に興奮する、その気になる、むらむらしてくること。気分が悪くなるとか、不愉快になるということではない。男女のあいだに広く使われた表現である。


【一盗・二卑・三妾・四妓・五妻(いっとう、にひ、さんしょう、しぎ、ごさい)】


男が情事を楽しむ相手の順位。盗が最上位、妻が最下位である。一盗は、人の妻を盗み食いすること。間男である。二卑は、女中や下人など奉公人に手を出すこと。三妾は、妾、囲者、四妓は遊女や芸者など。玄人の女。五妻は妻。



【命の洗濯(いのちのせんたく)】


性行為のことだが、久しぶりですっきりする、気を晴らすという意味が込められている。どちらかというと、男が用いることが多い。


へえ〜なるほど!しばらく「命の洗濯」してないなあ…。(笑)オススメです。(・∀・)


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江戸の性語辞典 (朝日新書)

2017-02-21 「やさいのがっこう とまとちゃんのたびだち」(なかやみわ)

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やさいのがっこう とまとちゃんのたびだち (MOEのえほん)


この絵本は、きゃわゆいんだよね〜〜!野菜ちゃんたちが〜!!!(・∀・)


「やさいの子どもたちが、おいしいやさいになるためにかよう「やさいのがっこう」。あこがれの「ごうかくシール」を貼ってもらうため、みんな毎日ふんとう中。とまとちゃんも真っ赤になる日を夢見て、がんばります。読めばやさいが好きになる!」そのエッセンスを紹介しよう。



とまとちゃんは、おいしい やさいに なるためい やさいの がっこうに かよっています。

「つやよし!」「いろよし!」「かたちよし!」みっつの「よし!」がそろった きゅうりくんは、やさいのがっこうを たびだちます。

やおやのおじさんが むかえにくると、きゅうりくんは、『ごうかくシール』をはってもらいました。


このシールは、おいしいやさいになった しるし。やさいたちの あこがれのシールです。

きゅうりくんは、うれしそうに トラックで はこばれていきました。


ピーマンくん、にんじんくん、とうもろこしちゃん、とまとちゃん、えんどうくん、なすびせんせい、みょうがちゃん、クレソンくんの登場人(野菜)物がきゃわゆい!そして早く赤くなりたいとまとちゃんに起こった出来事とは!?親子で楽しめる絵本です。オススメです。(・∀・)


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やさいのがっこう とまとちゃんのたびだち (MOEのえほん)