修習開始

なかなかに忙しい!
でもけっこう充実している。
ただし、要件事実に関して、自分が他の修習生よりもかなり遅れていることを痛感。
このままじゃいかんと思って要件事実30講を買ってきた。やっぱり勉強は本読みだけでなく、演習をしなきゃ無意味だ。
人生一度きりの一年間なのだから、しっかりやろう。

成績票襲来

ドキドキの今年の成績票は


・公法系がとんでもなく高く(140over)
・民事系が公法系よりも低く(140弱)
・刑事系と選択科目は去年とほぼ同じ(約90&55)


という、全体的に見れば、結構落ち込む結果だった。
いや受かってるんだから贅沢言うなって感じなんだけど
でも、自分のなかでは、公法系は採点者の裁量がかなりあるとずっと思っていて、だから安定した点数はとれないから何としても最低90で守って、あとは民事系と刑事系で勝負!という作戦で、そのために民事と刑事の勉強を中心に頑張ってきたつもり。
それが蓋を開けてみれば、公法系にグンと助けられて、かなり練習をした刑事系は去年から成長していないという、、。民事もあまり上がっていないし。


まあ、しかし、あんましだった科目についても、去年よりも実力が格段に上がったのは自分が一番実感しているわけだし、「安定して」得点できるようになったという意味でも絶対に成長しているはず。
欲をかいたらキリが無いし、なにより合格したって事実をもっと誇りに思おう。
おめでとう自分!

修習希望地

超迷う。
絶対にここが良い、という場所が2カ所ある。この2つは当然書く。
問題は、「万一この2つが駄目なら、せめてここで」というところを、書くべきなのか否か。
「以下一任」でとんでもないところに飛ばされたらシャレにならないしな。。
あと、身上報告書の「自己の性格及び気質」ってなんやねん。
ネットでちょっと調べたら、司法教官?のような方々に配布されるらしいので、適当に書くわけにはいかなそう。

今年の試験の反省まとめ

明日はいよいよ合格発表。
まじ勘弁。頼むから受からせて。

これまで、今年の問題の解説が続々と出版されるなか、意識的にスルーしてきた。
しかし、もし明日、、だったら、今年の分析は避けては通れない。
だがしかし、もし、、だった場合、心壊れずに自分の答案を振り返れる自信が無い。
ということで、発表直前の今になって、別冊法学セミナーの『新司法試験の問題と解説2011』を買ってきた。
実に辛い時間だった。歯を食いしばりながら、しかし最後まで読んだ。
以下、感想。


憲法
・悪かった点
地図サービスによる様々な弊害が生じている点を、違憲審査基準を導く過程で使った。
しかし、肝心の具体的な当てはめの部分でもっと使うべきだった。
総じて当てはめが薄くなってしまった。

・良かった点
表現の自由のどのような側面がどのように侵害されているかについては、相当厚く書けたつもり。
事実もそれなりに拾えたつもり。


行政法
・悪かった点
1.原告適格について、単純に1000メートル以内だからOK、という紋切り当てはめにしてしまった。
地理的状況や運営状況に照らして「具体的に」権利侵害の危険があるかという点をまったくスルー。
事実がたくさんあるのは気づいていたけど、いくら考えてもどう使えばいいのか分からなかった。
→辛いけど、単純な実力不足。。あとは、近年の重要判例の分析が足りなかった。
2.同意制の位置づけを、うまく書けなかった。
3.設問2の(2)について、裁量の逸脱濫用構成で書いた。セミナー解説では、実体要件で、職権取消の話にしている。ここはどう評価されるのか分からない。
4.設問3はうまく捨てることができたつもりだったけど、とはいえもっと頑張れば色々書けた。

・良かった点
構成を工夫してあっさりにして、なるべく読みやすくしたつもり。


民法
・A級ミス
709条を書いていない。
答案構成ではしっかりと書いていたのに、万年筆を解答用紙に置くその刹那、脳内に電撃が走り、製造物責任法で攻めることにした。
本番で一番やっちゃいけないって言われてる典型例ですな。まじで落ち込む。

・悪かった点
1.転用物訴権、もっとうまく書けたよな。。
2.債権者代位と詐害行為取消、せっかく分かったのに、合ってるか自信無かったからなんかむにゃむにゃに書いてしまった。もっと自信持って、全ての要件をビシッと書けばよかった。
3.同様の理由で、解除の要件の認定ももっと丁寧にやるべきだった。


【商法】
・悪かった点
1.出訴期間を過ぎていることに気づかず、決議の取消事由がある、で終わり。
効力についても、「もし取消訴訟が認容されたら、」という書き方をした。
2.財源規制違反はしっかり認定したけど、その場合の株式発行の効力という典型論点について、しっかり書いていない気がする。
3.取締役の責任はもっと書けた、とくに423はもっと書けた。
→時間が足りなかった。

・良かった点
条文はかなり丁寧に拾えたつもり。施行規則までバッチリ抜いた。
構成もうまくできたと思う。


民事訴訟法】
・悪かった点
1.設問3、本訴請求と中間確認の2つがあるのに、中間確認の存在をガン無視してしまった。通常共同訴訟と必要共同訴訟が一緒にあるけどどうする?っていう出題意図なのに。なにやっとん?
2.設問2、問題文見落とし。詳細は後日。
3.自白の撤回の趣旨について、うまく絡めることができなかった。要件は書いたけど。


【刑法】
・A級ミス
殺人未遂罪ではなく危険運転致傷罪を選択。
→ここを、殺意の有無が問題になるということが見抜けない甘さ。実力不足。

・悪かった点
1.共犯関係について、ほとんど問題にならないと思ったので、超あっさりにしてしまった。
むしろ、何も共犯書かないのは怖いなと思って、ラスト5分で付け足しといて良かった。一応共犯の因果性と、新たな共謀〜の規範は書いた。
2.全体的に、当てはめが雑。明らかに当てはめで差が付く問題だっただけに、怖い。


刑事訴訟法
設問1は、測定不能
別件逮捕は出ないと言われてきたけど、一応、自分なりの論証は用意しておいた。
ただ、その論証が合っているかは不安だし、それを使ってうまく当てはめられたかはもっと不安。
また、逮捕の理由の部分は、もっとしっかり書くべきだった。
でも、頑張って考えても分からなかったんだから、仕方ないな。もしできていなかったとしたら、実力不足としか言えない。

・良かった点
問題文を一通り読んでから設問1をやっている最中まで、何が何でも設問2(伝聞)に時間を残すという強い意志を貫けた。おかげで、そこそこ満足に設問2はできた。
再々々伝聞部分については書けなかったけど、そこまで書けてる人はあんまいないはず。


【選択科目】
ほぼ完璧な手応え。あれ以上は無理。
最新判例は知らなかったけど、そこまで求められていないはずと、セミナー解説にも書かれている。


【総評】
全体的に、読みやすいような答案は心がけられたし、その通りに書けたつもり。
これは、たとえ時間が多少足りなくなっても、答案構成は万全にする、という方針を貫くことができたおかげ。
ただ、さすがに50分答案構成にかけた科目(民法、商法)は、相当時間的にきつかった。さすがにやりすぎた。
でも、どの科目も実質途中答案は無く、「以上」までしっかり書けた。

以上に見た通り、大きなミス、致命的かもしれないミスはしている。
しかし、ミスをしない合格者なんていない、と言われることもある。
また、司法試験合格のために必要な要素を、?法律の知識と、?筆記能力や精神面等の『試験』対策に分けるなら、後者の準備については、今年はもうやれる限りやれたんじゃないか?という気がしている。


もし、、とこれ以上言うのは、言霊の力が怖いので、もうやめる。
明日は法務省に自分の足で見に行く。しぬほど心臓がバクバクするけども!そして自分の番号を絶対に見つける。絶対だ!!
絶対に必ず受かってる!!俺が受からないで誰が受かる!!!