ウルトラマンフェスティバル2009


今年もウルヘスことウルトラマンフェスティバルに行ってきた。いやー、やっと娘も息子も怪獣の着ぐるみを怖がらなくなったので、今年は安心して参加できるよ。去年はせっかく前売り券を買ったにも関わらず入口で泣きじゃくられて、無駄になってしまったものな。



ただ、こういうイベントはどれもそうなのだが、色んな所で小銭を取られるのだな。ゴモラ列車に乗って二百円、キングジョーの形をしたドーム型トランポリンでまた二百円、砂絵とワッペン制作でそれぞれ四百円、アイスを喰って450円、帰りに限定ソフビを買って八百円……。なんか、金を持ってない親子はウルトラファンに在らず!みたいなウルトラサインじゃなかった隠しメッセージを受け取ったのは私だけか?



ウルトラサイダー*1が百円だったのには円谷プロの良心を感じたけれど。



……しかし、オトナのウルトラファンとしては、ここで使う金がテレビや映画の新シリーズに繋がると期待して金を落とすべきなんだろうな。円谷プロの制作するテレビ・シリーズは基本的に赤字で、グッズやアパレル収入で黒字に持っていくというのは有名な話だ*2



ただまぁ、地獄の苦行のごとく面倒くさいシール剥がしを強いられたのには閉口した。子供は大喜びだったのだが、もうちょっと自分でやれよ!



そうそう、一応書いておくと、今年は「ロボット」をテーマに展示内容を揃えたらしいのだが、昨年のようなマニアックさはそれほど無し。でも、早すぎたアニパロとして名作だった「うたかたの空夢」に出て来たマウンテンガリバー5号のプロップを見れたのは収穫であった。



あと、各所にウルトラPの人形劇ステージがあって、結構な頻度で子供に話しかけていたのは感動ものだった。去年もこういうのあったけど、今年は三箇所くらいあるんだよね。で、当然ながらリアルタイムで喋って動くもので*3、幼児の中にはこの人形を本物の怪獣と捉えてしまい本気でビビったりする子もいるのだけれど、こういう「呪い」がかかった子供のうち何%かが、将来ワンフェスなんかで「萌えやツンデレなど知ったことか。たとえどんなアニメが流行ろうとも、おれは一生怪獣を作り続けるのだ!」と生き様で主張する熱い兄ちゃんなんかになるのかなーと思うと、イイ仕事してるなーなんて思った。




ショーは今年も面白かった。ウルトラ戦士と悪役怪人・怪獣連合が永遠の闘争を続けているというゲッターサーガ的世界観は例年と同じなのだが、今年はキングジョーが主人公なわけよ。で、まず最初に観客のリクエストで両腕をカスタマイズして、ドリルやらハンマーやらに換装した俺ジナル・キングジョーを作るわけですよ。そいで、ウルトラ戦士のピンチにその俺ジナル・キングジョーが大活躍!という、そりゃ子供達が夢中になるぜという話であった。いやー、よく考えとるね。全員電飾されて眼や胸が光るウルトラマンや怪獣達もしっかりアクションするし。去年も思ったのだが、このショーだけで充分入場料のモトがとれるのではないか。


それにしても、先週はガンダム、今週はウルトラマン、来週は仮面ライダー……あれですな、このくらいの子供を持った家庭は、バンダイの奴隷ですな。いや、もう私は三十年くらい奴隷であり続けてるか。

*1:なんと専用自販機が!

*2:経営が変わってからの「大怪獣バトル」以降はなんとも言えないが

*3:そりゃ後ろから人間が動かしているのだから当然だ