今更だけど、『神を信ぜず』の問題の箇所

ガメ・オベール(gameover1001)さんとApemanさん、及びgameover1001さんの支持者の間での議論については、武士の情けで黙ってたんだけど、しかたない(追記あり) - Apeman’s diaryまでの各エントリでApemanさんが既に十分な説明をしたので蛇足だが、せっかくなので本の問題箇所をあげてみる。
問題の岩川隆『神を信ぜず BC級戦犯の墓碑銘』の立風書房版もその後訂正が加えられた中公文庫版も近隣の図書館にあったので、確認できた。


立風書房から1976年に発行された岩川隆『神を信ぜず BC級戦犯の墓碑銘』の表紙。

下はあとがきの最後から奥付にいたるまでの巻末ページ。
Apemanさんが追記で紹介した裁判記録についての記述もここに含まれる。
gameover1001さんのいう「末尾参考図書」はない。もちろんあとがきと本文の間にもないし、各章末にもない。
この本で参考にした情報については、あとがきで説明しているほかは、参考図書を挙げていないのだ。
念のため、1978年に出版された中公文庫版の同書も確認したが、やはり参考図書は挙げられていなかった。


上述のApemanさんのエントリのコメント欄でtarolyさんが「カバーちゃんとめくって表3、表4確認しました?」とおかしなことを書いていたので、その部分も出す。


図書館の蔵書であるため一部見えないが、この部分に参考図書の情報があるはずもない。


問題の末尾参考図書は「改訂版」や「第2刷」にあるといった言い訳をする人が出てくるのではないかと予想していたのだが(「アインシュタインの予言」を巡る議論で前例があるので)、その予想を上回るコメントだった。
それにしてもこの本の名前を出すことで嘘を取り繕おうとしたgameover1001さんは何を考えたのだろうか。