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/´。 `ーァ { 々 ゚l∩ 俺たちゃ海賊 /っ /ノノ 俺たちゃ海賊 / ⊂彡 ∪^∪
ニュース
・バットマン ビギンズ (2005) (あの映画のココがわからない まとめサイト)
・バットマン ビギンズ - Wikipedia
せっかくなんで見ました
なんか来年に続編が予定されてるみたいですが、その時に放送すりゃよかったんじゃないかと思ったり
・3月5日の『僕だけの笑顔』詳細(同人血風録)
・2006/03/05 僕だけの笑顔(RosyDictionary)
・2006/3/5 まきまき3、ツンデレ(よつばの。)
・「僕だけの笑顔レポ」(わらびのBlog)
ヤンデレオンリーがあるからツンデレオンリーがあってもいいんじゃないか、と思ったら既に開催されてました
オフィシャルサイトが既に消えているのでレポートとかを貼ってみます
・自己流スープカレーレシピ
メモメモ
・時津風親方「解雇」5日理事会で決定へ…嘘の報告?協会再聴取1時間(スポーツ報知)
内容よりも「兄デシ」って表現が不思議だったので
フォーチュン・クエストのシロちゃんを思い出した
力士が危ないデシ
・放送禁止用語一覧(monoroch)
大昔に見たことがあるリストだけど普通に使う表現が多すぎる
・キャラクターなんとか機 ver1.07(K.Hみっくす ふぁーすと えでぃしょん)
目のハイライトを消す機能が欲しいとふと思ったけどシステムを考えると難しそう
・日本郵政と日本通運が宅配事業を統合、新会社設立へ(GIGAZINE)
そのうち自分にも関係するかもしれんのでリンクしときます
CG系
・136:弱々モードで逃げた先は。(蒸し暑いからぬぐー保管庫。 (18禁) )
羞恥プレイ開始
・10/5:WORKING!!更新(うろんなページ)
イヤッホウ
・第六十五話「ム○○と見せかけてマイケル鈴木!」(スーパー藤子大戦)
前にリンクした時よりページ数が増えてました
・単行本第2弾表紙(なま搾り)
サンプルページへのリンクもあります
・加賀愛さんのGIFアニメ(AMICA!)
アニメだと最終話にちょろっとだけ出ただけだったので個人的には印象が薄め
・新刊出ます!(…………たぶん) (東ガル電氣通信)
大丈夫なことを祈ります
ハルヒ系
・短篇作品集(Library)
短編がまとめられてました
昨年8月分からあるらしいです
・ちゅるやさん漫画第0035話。(うつらうららか)
よくあることです
・朝倉セーフモード 続き(OVERALL QUARTER)
ゴス
・朝倉涼子の告白(Crea-Holic)
世界の一部には殺されたがっている人がいっぱいいます
今日の長門有希SS
始業前、見回すとおしゃべりしてる人たちが目に入るけど、あたしはそれに加わろうとは思わない。たまに話しかけてくる人もいるけど、今日は誰とも話していなかった。
あたしにとって、このクラスで話す価値があるのはキョンただ一人。他に何人かしゃべるのもいるけど、それは意味のある時間じゃない。あたしの心を埋めてくれるのはキョンだけ。
ぼんやりとキョンを待つ。キョンだってあたしと話す時間が大切なはずなのに、キョンはなかなか姿を見せてくれない。また寝坊をしたのかな。あたしは少しでも早くキョンに会いたいのに。
「あら?」
思わず声が漏れる。廊下にキョンの背中が見えたから。後ろ姿だけど、あたしがキョンを見間違えることはない。あたしなら、キョンが人混みの中にいてもすぐ見つけることができる。自信がある。
キョンは何をしているのかしら。キョンは後ろ姿で、少しだけうつむいているように見える。
誰かと話しているの? キョンが首を曲げなきゃならないような、誰かと。
でも、それはあたしの勘違いだった。キョンがぐるっと回ると、その手には見慣れた携帯電話が握られていた。
「どうかしたの?」
キョンが教室で携帯をいじっているのは珍しい。たぶんメールでも見ているんじゃないかと思って、あたしは声をかける。誰から来たの? ねえ。
「古泉が風邪を引いたらしい」
キョンはそう言ってあたしにディスプレイを見せてくれる。確かに相手は古泉くんで、風邪を引いて学校を休むからあたしに伝えて欲しいって内容だった。
古泉くんがお休み。たまに無理するところがあるから、ちゃんと治っていなくても学校に来るかも知れない。
「インフルエンザとかじゃなければいいんだけど」
キョンに感染したら困る。
「ただの風邪って書いてるから大丈夫じゃないか?」
「だったらいいんだけど」
病院に行って調べたのかしら。戻ってくるまでにちゃんと治してくれないと困る。
戻ってきても、何日か安静を言い渡したほうがいいかしら。その間、キョンが暇そうだったらあたしがゲームをやってあげてもいいし。うん、そうしよう。何日か休んでもらおう。
「活動はお休みね」
「なんだ、今日の放課後は無しなのか?」
キョンが勘違いしたみたい。あたしは古泉くんを休ませようと思っただけなのに、キョンは今日の活動そのものが休みだと思っちゃってる。
違う、と言うと思ったけどキョンの言葉であたしは言葉を飲み込む。
「それじゃ、たまには学校終わったら出かけるか」
デートに誘ってるの? あたしたちは恋人同士だから、キョンだってあたしと二人きりで過ごしたいと思っているはず。うっかりしていたわ。
そう、迂闊だった。キョンはあたしと二人で過ごすことを望んでいる。それなのに、放課後はSOS団があるから二人きりになれない。そうだ、団なんて解散しようかしら。キョンとあたしは愛し合っているんだし、一緒に過ごすのに理由は必要ない。ただ、あたしを退屈から救ってくれたキョンと過ごしたいために作った団だけど、もうその役目も終わったのかしら。部室を自由に使えるのは便利だけど、キョンが望むのなら仕方ない。でも大丈夫、これからはずっと、キョンかあたしの部屋で放課後を二人きりで過ごせばいいだけなんだから。
「で、どこに行くのかしら」
「さあな、ふと思いついただけだ」
まったく、キョンは仕方ない。あたしとデートなんだから、デートコースくらいすぐ思いついてよ。あたしはどんな時でもキョンのことを考えていて、どこに行ってもキョンとデートするのに都合がいいかどうかを考える。キョンだってそうして欲しい。
「お前もどこかに行くのか?」
「え?」
キョンの言葉にあたしは冷水を浴びせられたような気分になる。出かけるかって言ったのは、あたしを誘ったんじゃなかったの?
「知らないわよ」
思わずあたしはキョンから顔を背けてしまう。大人げないってわかってるけど、なんだか苛立ってしまった。
「急にどうしたんだ?」
「別に」
キョンは何か言いたそうにしてたけど、チャイムが鳴ったら前を向いてしまった。あたしを怒らせてしまったと思って、キョンの背中は少しだけ力がない。
ふんだ、デリカシーのないキョンがいけないのよ。
放課後になって、あたしは学校を出たキョンから少し離れて歩いていた。キョンに気づかれないようしないと。
あたしがこんなことをしているのは、確かめるため。
しばらくして、キョンは家と違う方向に向かった。朝に行っていたように、街に向かっているのだろう。
「ふうん」
あたしを誘わないで、一人で街に向かったんだ。あたしはそれを確認して別の道へ。
ポケットに手を突っ込んで、そこにあるものを握りしめる。今日の目的は、これを試すこと。
途中、あたしは携帯を操作する。ディスプレイを見ながら、間違わないように。キョンの携帯なら見なくてもかけられるんだけどね。
そして電話を鳴らす。相手が出てしまったらそのまま切ればいい。
でも、いくら待っても相手が出ることはなかった。何十回目かのコールを聞きながら、あたしは目的地に到着する。
キョンの家に。
電話をずっと鳴らしても誰も出なかったから、中には誰もいないはず。でも念のため、あたしはチャイムを鳴らした。
ここで誰かが出てきたら、近くを通りがかったついでに忘れ物を届けに来たって言えばいい。そのために、キョンのペンを持ってきたんだから。
誰も出てこなくてほっとした。誰もいない。
あたしはポケットから真新しい鍵を取り出した。いつだったか忘れたけど、作っておいた合い鍵。
鍵穴に入れると、すんなりと回った。
かちゃん。
鍵の外れる音が聞こえる。おそるおそるドアを引くと、ゆっくり開いていく。これはここの鍵で合っていた。あたしはそれほど驚かない。
じゃあ、これは?
あたしはもう一つの合い鍵を取り出す。今使ったのとは違う鍵。
ドアに使われていたのは一種類だった。とりあえず施錠して、この鍵をどこに使うのか探してみよう。もしかしたら、物置や裏口の鍵かも知れないし。
家の周りを探したけど、この鍵を使えそうなところはなかった。自転車とかじゃなくて、どう見ても家の扉に使うような鍵なのに。
誰の家?
ううん、キョンが他の女の鍵なんて持ってるはずはない。持つとしたら、あたしのだけ。それ以外はありえない。
外にないのだから、家の中にある扉の鍵かも知れない。勝手に入ったらキョンに怒られちゃうかも知れないけど、この鍵の正体を確かめなきゃいけない。二人の間に秘密なんてあったらいけないんだもん。
また鍵を開けて家の中に入って、中から閉める。
「そうだ」
靴を隠さなきゃ。ビニール袋に入れて、鞄の中に無造作につっこんだ。
キョンの家の中を歩く。ぎしぎしと廊下が鳴るたびに、あたしは胸が高鳴る。
もしキョンの家族に見つかったら終わり。誰もいないのは確認しているけど、そう思ったら恐ろしくなる。キョンの家族に見つかって、あたしが忍び込んだことがキョンに伝わったら、キョンはきっとあたしを嫌うだろう。いくら愛し合っていても、勝手に人の家に入るのは犯罪だから。
キョンは優しいし、あたしを愛しているから許してくれるとは思うけど、それでも何かしこりは残るだろう。あたしはそれが怖い。もしあたしがキョンの機嫌を損ねた時、それを思い出してしまうかも知れない。それが怖い。
キョンに、キョンの家族に見つかる前に用事を済ませないと。キョンの家族に見つかったら、絶対にキョンにそのことを伝えようとするはず。妹ちゃんはあたしの顔を覚えているはずだし、覚えていなかったとしても、あたしの特徴はキョンに伝わるはず。それを防ぐ方法は、もちろん誰にも見つからないことが一番だ。その次は……ううん、そんなのは必要ないわよね。
しばらくキョンの家の中を探したけど鍵を使うようなところは見つからなかった。一体これは、どこの鍵なのかしら。
もしかしたらキョンの部屋にあるのかも知れない。あたしはキョンの部屋に入った。
キョンの匂い。
キョンが過ごしているこの部屋には、あたしの好きな匂いが染みついていた。キョンの匂いにあたしは心が落ち着く。このままこの匂いに抱かれて、眠ってしまいたい。
ベッドに倒れ込みそうになる誘惑を振り切ってあたしは部屋の中を探す。こんな鍵を使えそうなものなんてありそうにないけど、キョンが他の誰かの家の鍵なんて持っているはずなんてない。あたしの家の鍵とは似てもにつかないから、これはキョンの家で使う鍵でなければいけない。
でも、見つからない。どうして? キョンはどこの鍵を持っているの? 部活をやっている人なら部室の鍵を持っている可能性もあるけど、これがいつもの部室の鍵じゃないってことは確認している。ならば、どこ? 机でもないし、他にこの鍵が使えそうなものは……見あたらない。
机の中に何か錠前の付いたものがあるのかも知れない。そう考えてあたしは引き出しを開ける。
「あら」
箱が一つ目にとまる。乱暴に剥がされたビニールのラップが残る小さな箱。きらきらと光る小さな箱。コンビニとかで見たことがある。
中身を確認する。やっぱり、間違いない。
固いパックの中にリングみたいなもの。コンドームだ。避妊のためにつかうものだ。
妊娠してもいいのに。キョンは優しいからあたしの体を考えてくれているのかも知れないけど、そんな気遣いなんていらない。あたしの体に精液を注ぎ込んで、キョンの子供を産ませて欲しい。キョンとあたしの愛の結晶を。
でも、どうして?
どうして減ってるの?
がちゃがちゃと遠くから聞こえる音にあたしはびくっとする。
「ただいまー」
妹ちゃんの声だ!
あたしはびくりと体が震えた。キョンから話を聞いているからだ。
勝手に部屋に入ってきて困るんだよ、って。
ここにいたら見つかってしまう。見つかったら? いやだ、妹ちゃんはあたしも好きだから、そんなことはしたくない。どこかに隠れないと。
クローゼットを見つけると同時に、あたしは何か固い物を蹴飛ばしてしまった。
それはゴミ箱だった。中に入っていたゴミを散らかしながら、大きな音を立てる。
「キョンくんいるのー?」
近づいてくる。鞄と、散らばっているゴミを拾って素早くクローゼットを開ける。
クローゼットを閉めるのとドアが開くのはほとんど同時だった。だから、クローゼットの音は聞こえていないはず。
「あれー?」
妹ちゃんの声が聞こえる。間違いない、この板を隔てた向こう側にいる。
「なんだろ、これ?」
コンドームが置きっぱなしになっていたかも知れない。小学生だからまだ知らないと思うけど、あんまり子供には見せちゃいけないもの。
「んー?」
ぴりぴりと音が聞こえて、何かやっているらしいことは聞こえてくる。中身を取り出しているのかも。
あんなものを見てしまって、非行に走ったりはしないわよね。いずれはあたしの妹にもなるんだし、まっすぐ育って欲しい。
「キョンくん、どこー?」
部屋の中を歩き回っている。ばさばさと聞こえるのは布団をめくっているのかも知れない。ベッドの下って隙間あったかしら。あったとしても、あそこに隠れていたら危なかったわね。
「ここかなー?」
足音が近づいてくる。隠れられそうな場所は、あとは、このクローゼットくらいしかない。
開けられたら間違いなく見つかってしまう。ここから隠れることはできない。開けられたら駄目。開けられたら、どうしよう。
がちがちと歯が鳴る。キョンに嫌われるのが怖くてあたしの体は震えていた。怖い、怖い、そんなのは嫌。キョンに嫌われたくないよ。嫌だよ。
もし見つかったら、どうしたらいいの? こんなところに隠れているのを見つけたら、妹ちゃんはあたしが泥棒か何かだと思ってしまう。この家のものを盗もうなんて思ってない。そりゃ、キョンの匂いの染みついた服は欲しいけど、そんなのはやってはいけないことだ。
見つかるまでは仕方がない。問題はその後だ。キョンに言われないようにお願いしよう。お願いして駄目なら、その時は、最後の手段。
そのまま逃げてしまえば、誰がやったかなんてわからないんだし。だから、見つかるまでは大丈夫。キョンに知られなければ、大丈夫。
心を決めて、あたしはその時のことを覚悟しておく。相手が子供で、女の子でよかった。そうじゃなかったら、手こずっちゃうかも知れない。
ぎし、と音が鳴る。クローゼットに手をかけたみたい。
口を封じなきゃ。
「あれ?」
でも、クローゼットが開かれることはなかった。何かと思ったら、別の足音がどこかから聞こえていたからだ。
そして、ドアが開く音が聞こえる。クローゼットではなくて、部屋のドアの音。
「あ、キョンくん」
「こら、勝手に入るんじゃありません」
「ごめーん」
ばたばたと足音が遠ざかっていく。キョンに叱られて妹ちゃんは出ていったみたい。ドアの向こうからキョンの溜息。
よかった。
力が抜けた。握っていた何かが手の中から落ちそうになる。
「ん?」
持っていたのはがさがさとしたティッシュの塊。さっき、このクローゼットに入る前に拾ったゴミ。
キョンの匂いが強い。ティッシュの塊の中に、何か違う感触のものが入っている。
引っ張り出すと、目が慣れたあたしには、それが何かわかった。
「これは――」
コンドームだった。
中にどろっとした白い液体が入っていて、根本が固く結ばれている。
誰に使ったの?
あのときは、つけなかったじゃない。
あたしのなかに、たっぷりだしたじゃない。
頭が痛い。そんなことはあり得ない。キョンが他の女にこれを使うなんて、キョンが他の女を抱くなんて、そんなことはあり得ない。あり得ないのに!
頭が痛い。そうだ、あり得ないんだ。キョンはあたしを愛している。愛しているから、キョンが抱くのはあたしだけ。
頭が痛い。わかった、あたしはくすくすと忍び笑い。キョンが抱くのはあたしだけ。そして、キョンはあたしを愛している。だから、キョンはあたしのために、頭が痛い、あたしのことを考えて、練習したんだ。あたしを抱く時に、失敗しないようにって練習したんだ。中身が出てこないか確かめるために、これを付けて自分でしたんだ。
全て理解した。そして、キョンの優しさに胸がきゅんと締め付けられる。キョンはやっぱり優しい。
でも、キョンの子供だったら何人でも作ってあげるのに。付けないほうが気持ちいいはずだし、あたしだって気持ちいいほうがいい。それよりキョンと深く触れあいたい。もし子供ができてキョンが困ったら、その時は堕ろせばいいだけ。キョンとあたしの愛の結晶が死んじゃうのはつらいけど、キョンが望めばあたしはなんだってする。
手の中でぷちんと音が鳴る。
「ああ……」
濃い匂いに、あたしはくらくらとする。キョンの精液の匂い。キョンの匂いは麻薬のようにあたしの頭を溶かす。体が燃えるように熱い。今すぐキョンに抱かれたい。
触りたい。ここで、したい。
でも、あたしは歯を食いしばって我慢する。もし物音が聞こえたら、キョンにあたしがいるってばれちゃうから。少しでも触ったら、あたしは悲鳴のような声を上げるって自分でわかっていた。こんなに体が熱くなるのは久しぶり。
あの時、キョンに抱かれたあの時から、一度もこんな風にならなかったのに。
燃えるような肉欲を理性で無理矢理抑えつけて、あたしはここから抜け出せるチャンスを待とう。この家に誰もいなくなるか、みんなが寝静まるまで。
油断するとはあはあと漏れそうになるのを必死にこらえて、あたしは息をひそめた。