生きるチカラ
- 作者: 植島啓司
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/07/16
- メディア: 新書
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著者の生き方は豪快だなあ。島地勝彦さんもそうだけど、僕とは正反対の生き方をしている人には惹かれる。今の生き方を否定しているわけじゃなくて、幅を広げる点で参考にしたいな、と。著者も言っているように、色々な側面・役割を持っていきたい。今現在の状況もだいぶ固定化してきたし、もうちょっと生き方を振っていこう。年末年始で時間もあることだし、何が出来るか、考えてみるか。
一度大きな喜びを感じて、後にそれをすっかり失ってしまった者は、最初から喜びを持たなかった者とは大きく違っている。その差は人生を生きたかどうかというほどの違いである。生きるとはできるだけ大きな喜びや感動を経験することであり、破産や没落をおそれてちまちまと保身に走るようなことであってはならないのである。何も失わないで生きているつもりが、最初からすでに大事なものを失っているのだ。
「何も失わない」ほど慎重に生きるつもりはないけど、全てを失うような大博打は打てないなあ。落ちたら落ちたで何とかなるんだろうけど、それを進んで試してみたいとも思わない。となると、結局程々のものしか得られないんだろうな。ローリスク・ミドルリターンとか、ミドルリスク・ハイリターンなんかが狙えると嬉しいんだけど。その差を、情報収集や能力向上とかで埋められないもんかなあ。
ふりかかった災難こそ人生のきっかけなのだ。自分が下した決断は正しいと思うべきだし、それを支持する自分もけっして間違ってはいない。何かこれまでにない悪いことが起こったとしたら、それはあなたにとって好ましい変化の前触れであるということを深く認識する必要があるだろう。
僕もそういう風に考え、前向きに生きていきたい。どんなことも前向きに考えられるなら、失敗を恐れず挑戦できるもんな。今までの人生にはそれなりに満足しているし、その素質はあると思うんで、どんどん試していこう。
「井の中の蛙 大海を知らず」ということわざがある。自分の狭い世界だけに閉じこもっている人を指して使われることが多いのだが、一説では、これには「天の深さを知る」という続きがあるとのこと。狭い井戸のなかでジャンプしたり遊んだりしているうちに、だれも気がつかなかったことが見つかるかもしれない。
いい言葉だな。蛙の視点からだって、得られるものはたくさんある。「大海を知らない」なんて決め付けるべきじゃない。他人を簡単に値踏みしないように、そして自分の限界を勝手に設けないように、気を付けていきたい。