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2017-06-01 私立リリアン女学園日記

[]山田エルフ先生がぼくの心に噛み付いて離れないいろいろな理由

全裸大好き中学二年生作家 「エロマンガ先生」のグレーターノベリスト少女・山田エルフ先生と結婚したい - ねとらぼ

エロマンガ先生(6) 山田エルフちゃんと結婚すべき十の理由<エロマンガ先生> (電撃文庫)

 

エロマンガ先生』の山田エルフ先生、めちゃくちゃ好きで毎日1時間は彼女のこと考えています。

ただこの子……というか『エロマンガ先生』の構造自体が歪なので、それを踏まえた上での「好き」。

ちょっとぼくの主観をまとめて、山田エルフ先生愛を整理したい。

 

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同じ作者の『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』も大ヒット作品ですが、少し質が違うよなーと思っているところがあって。

『俺妹』は、オタクのリアルと壁というテーマがあるので、まずはそこを乗り越えないと誰が好きとかにならない。

人間関係自体ファンタジーなところは多いけど、血が数滴垂れたような生々しさがある。

 

中でも高坂桐乃は、最初のふるいになっていると思う。人によっては今でも、受け付けないみたい。

うん、わかる。後半になるまで兄貴へのあたり強いし、なんだかんだでリア充(当時そんな呼び方じゃなかったなあ)だし、オタク状態の彼女は完全に「おれら」状態なエロゲオタクだし。

そうだよなー、当時よりもう少し前は、エロゲがオタク文化の最先鋭みたいなとこあったよ。

 

ぼくはフィギュアごっそり買うくらいには、桐乃大好き派です。

あの子努力の子じゃないですか。んで反発感情も「素」じゃないですか。その生っぽいとこたまんなく好き。

 

多分あやせ派の人も、同じような好み(リアルさとフィクション感)のバランスなんじゃないかしら。

黒猫も好きですが、あの子はぼくの中では、もうちょいフィクション寄りなかわいさ。

でも家に変えると地味ジャージとか、そのへん!そのへんの生々しさ!好き。

 

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だから『エロマンガ先生』の一巻出た時、驚いたんですよね。

めっちゃフィクションだ!

あの世界ラノベ作家もイラストレーターも若い子ばっかりで、しかも中1!中2!高1!! 売れっ子なの!?

それは自慢しても全然いいよ。世界的にすごいよ。

 

紗霧のかわいさには、もうグゥの音も出ません。

あれは「引きこもり」じゃなくて、妖精ですよ。妖精は森に住まないといけないんですよ。

「エロマンガ先生」がどんなアニメか知りたければエンディングを見ろ! - ねとらぼ

 

彼女のかわいさがあまりにもパーフェクトすぎて。

これ以上なにか継ぎ足す必要ないもん。

しかも兄さんのマサムネ、めちゃくちゃいい人だしさあ。1巻時点で「あっ、メインヒロイン変わらないな」って信じて疑う余地がない。

 

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そこで山田エルフ先生

中2! アニメ化!!! オリコン!一位!!!

 

多分意図的に、一人飛び抜けてファンタジーな子にしたんだとは思います。

金髪縦ロールで、文武両道に長けていて、ありとあらゆる芸事をこなす。

こつこつやるタイプじゃなくて、一発思いついたら一気に書ける天才型で、しかも面白い。

ラノベ執筆は仕事ではなく「遊び」と割り切っている。

完璧超人すぎる。頼りがいがありすぎる。

 

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彼女の魅力の一つが、この子がいないと人間関係が成立しないくらいにいい子というのがみんなにわかってるところ。

 

ぼくは色んな所でツンデレからツンを抜いた子」って表現してます。

彼女のキャラクター造形の基盤は、典型的なツンデレスタイル。

でもそこからツンを抜くと、素直でストレートにコミュニケーションを取り、好意をはっきり伝え、時に空気を読むのが絶妙にうまい(ツンデレって空気読め過ぎちゃうとこ、あるしねえ)。

本人自身も「……ラノベと違って、現実世界だとツンデレは甘えだと思うのよね」と言っているのが面白い。

 

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『エロマンガ先生』が完全にフィクションかというと、どちらかというと「現実的なラノベ界隈を、デフォルメしてみた」が正しいのかな?と思ってみています。

だからその上に乗るキャラは、フィクション度合いが高め、味付け濃いめ。

エルフのみならず、ムラマサもわけわかんないですよ、あの売れ方。それでいてポカンと抜けているのがかわいい。

 

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紗霧が妖精であり姫であり、マサムネと共に歩むパートナーなのは、誰が見てもわかるわけで。

それに対して、山田エルフ先生が、自分の好意をちゃんと伝えつつ(真名をあかすほどに!)、二人きりをつなぐために空気を読んで背中を押し(花火大会でシドーくんとムラマサを連れて行くことで二人きりにさせる彼女の心中たるや!)、紗霧とマサムネの関係を飽和して自分が受け入れるくらいの懐のデカさを見せ(おそらくわかっている上で、一緒に住むように言うなんて!)、器のでかさをマジマジと見せつけてくれる。

 

マサムネに「姉」と称されるのももっともでしょうよ。中2だけど。

行き惑うマサムネと紗霧を導いているのは、間違いなく山田エルフ先生だからな!

っていうか、「家族がほしい」と願っているマサムネに「姉」って言われるってことは、これ以上無い賛辞なのでは。

っていうか、兄さん的だよねエルフ先生。

 

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彼女には中二病的属性があるけれども、そこはあまり深掘りされてない。少なくとも黒猫が大事にしているものとは大いに違う。

なんせエルフには、ラノベも、ゲームも、中二ごっこも、料理も、なにもかもが最高に「楽しい」「やる気マックスファイヤー」だから、何かに偏ってアイデンティティづくりをする必要がそもそもない。とてつもなく芯が強い。

彼女が売れっ子になるのは、そのくらい頑丈で楽しんでいるのが、作品からビリビリ伝わるからなんだろう。

 

もっとも、楽しいの意味が「自分のためだけに染み込む」というムラマサからしたら、みんながハッピーになれるスタイルのストロング娯楽小説は、「つまらない」と言われても仕方ないのかも。2人は生き方のスタイルがそもそも逆。

 

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表情が豊かなのは、山田エルフ先生の魅力だと思う。

 

結局、ぼくが好きなエルフは「ラノベ作家で人を楽しませる天才の山田エルフ先生」。

彼女の外側から見た全てひっくるめて、好き。

(人は時に、外見だよ)

だから、最初から正ヒロインになれない切なさも、子どもっぽく怒っている素直さも含めて、愛しくて仕方ない。

あの子わかってていつも笑顔なんだよ。好きにもなるだろ。

 

「じゃあ山田エルフ先生と結婚したいの?」と言われると、したいけど、なんていうか、そういう「好き」じゃないんだよなあ。

理想的すぎて。

好きなもの詰め込んだ、神様みたいで。

「裸でピアノを弾く」シーンはほんとバカだなと思うと同時に、そういう神様の彫像あったら、見入るじゃん。

 

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エルフは、努力をしているだけでなく、本当にみんなのことが好きなんだろうなって

どんな状態でもいつも「幸せ」だと信じているから、幸せが寄ってくるんだろうなって。

そんな山田エルフちゃん先生が大好きです。


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2017-05-16 私立リリアン女学園日記

[]少女に世の中の悪意をぶつけた地獄絵図『無垢の祈り』が、色々あったけどやっと見られるぞ

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(公式サイトより)

映画『無垢の祈り』見ました。

『無垢の祈り』公式サイト

この映画、中身の問題で海外での映画祭は断られまくり、日本でも上映ができるかどうか、みたいな感じだった作品。

R18指定を付けた上で、国内でわずかしか上映館がなかった状態。もちろんソフト化もしてない。

2016年9月、日本初「カナザワ映画祭2016」でプレミア上映された時は、立ち見がでていたそうな。

 

D

なにがまずかったかって、十中八九10歳の子が虐待されまくること。

とはいえトレーラーの映像がすごすぎて、この映画が幻になってしまうにはあまりにもったいない。

 

どうしても見たいと思っていた所。最近ついに、vimeoのペイビューで見られるようになってるじゃないですか!

インターネット社会ありがとう!

『無垢の祈り』vimeoオンデマンド

 

「少女」という言葉に揺れる人、虐待について考えのある人は、お金払って見る価値、あります。ぜひ。

あ、原作読んでいたのもあって、ぼくはそれほど残虐ではないと思いました。どっちかというと寂寥感と少女力のパワーがすごい。

ただ、バイオレンスとか虐待が苦手な人は、見てもいいことないので、見なくていいです。

 

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10歳の少女フミ(演:福田美姫)。学校でいじめられ、義父に殴られる日々。

母親も義父に激しいDVを受けていて、逃避のために新興宗教にのめりこんで、フミを助けてくれない。

工場が立ち並ぶ中、自転車で廃工場・廃ビルに入り込むフミ。

そのころ、町では連続猟奇殺人事件が起きていた。

殺害現場をチェックして回って、殺人犯に「アイタイ」とチョークで文字を残す。

 

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福田美姫の演じるフミが、死ぬほどかわいいのですよ。

 

スカートからのぞく膝小僧は、成長過程で出っ張っており、スネとふくらはぎは細くて、子どもっぽい。

長い髪の毛からのぞく目は、絶望の塊でまったく光がない。妙になまめかしい。

本人はそう見られるのがいやなのに、ガンガンに「少女」の匂いが漏れている。

ところどころで余計な動きをしてフラフラするのが、やたら幼い。

か細さと奇妙な色気を丁寧に映しているので、彼女の姿がめちゃくちゃ脳に焼き付きます。

 

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それが、地獄でしかない。

父親は彼女に性的な視線をギラギラ向けます。あげくレイプにまで至ります。

通学の最中にはペドフィリアの中年に絡まれ、性的いたずらを受けます。

歩いているだけで、見られる苦痛。

 

この映画、「女に生まれたらその時点で不幸」「男は基本クソ」という表現がとても多い。いい人がでてこない。

フミだけじゃなく、母親も体中あざだらけ。義父の愛人も振り回されっぱなし。もう一人出て来る女性も。

助けてくれる人がいなさすぎる。逃げることもできない。

ブルースじゃなくてノイズです。

 

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画面がずーっと灰色

曇天模様の空、廃工場、廃ビル、薄汚い自宅。

世界に色がついていないかのような撮影の仕方が多いです。

83分、ずっと息苦しい。

 

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リアル町田ひらく作品、というのをネットでみましたが、まさにそのとおりだなあと。

少女は美しく、世界ははきだめのように汚い。あらゆるものが少女を搾取して食い尽くす。希望の光なんてものはない。

「絶望」する少女の演技は、見事すぎました。

 

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「あるんだろうな」なフミまわりの虐待設定に対して、「なさそう」な殺人鬼のファンタジーめいた描写

ここは賛否わかれるところでしょう。

殺人鬼の犯行がわりと雑なんですよ。動機もよくわからない。

 

けれど、これは虐待された少女の物語なので、殺人鬼に関してはあんまり掘り下げる必要は無い。

それよりも「殺人鬼は殺してくれる」というファンタジーが、彼女の心の唯一の逃げ場なのがやりきれない。

神様に頼るでもなく、警察に助けを求めるでもない。逃げる手段は、殺すことのできる人間しかいない。

 

ラストどうなったのかは、よく見るとわかるし、わかると嫌な気持ちになれます。

 

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(公式サイトより)

スポンサーが見つからず、全予算を亀井享監督が出して作ったという作品。配給会社も見つからなかった。自主制作映画としてやらざるをえなくなった。

こう聞くと「みんなが避けるって、どんだけ残酷なのかな!」とワクワクしてしまうのですが、別にグロテスクや悪趣味を楽しむ映画ではないです。

とはいえフミがボコボコに殴られ、股間をまさぐられる様子を見ていると。うーんまあ、大ヒットする作品とはとても思えない。

だからこそ、今見ておく価値はある。こういう作品を強く求めている人は、一定数いるってことがわかるはず。

 

児童虐待問題の解決できなさを描いた作品、という見方はもちろんアリ(淡々と描いているので、説教臭さは皆無です)。

フミの逃げ込む場所のなさは、現実的すぎてウウムとうなってしまう。

 

同時に、絶望を見せられることで、不思議とグッと自分を立て直せるようになる効果が強い作品。

悲しいんだけど、ホッとする。

多分見ていたぼくの中の、絶望のような何かを、フミが引き受けてくれるからだと思う。

 

独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)

原作はあこちらに収録。

中身はちょっと違うけど、大体おなじ。

2017-05-15 私立リリアン女学園日記

[]かわいいは最強の武器『めいしょう』11歳の少女監督の存在は罪深い

めいしょう (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

『めいしょう』は「なんで続いてないの!?」って思ってるマンガの1つ。いやまあ、「ミラクルジャンプ」が休刊したからなんですが。

続き読みたいよー。

 

11歳の金髪美少女、スーザン・ハモンドは、プロ野球の監督でした……という出落ちな一話から始まる。

そこから、スーザン大好きストーカーの11歳・小尾たまこ、ゆるーい感じの社長令嬢10歳・胡桃剣と、ちびっこ監督続々登場。

しかも強い。めっちゃ強い。

 

彼女たちの采配が天才的、というのはまあファンタジーなんだけども。

それぞれの「かわいい」が選手の起爆剤になっているというのは、妙に説得力ある。

 

たとえばスーが乱闘を止めようと突っ込んで行った時。

大人の選手たちはさすがに子どもを巻き込めないと、散り散りになってそのまま乱闘終了。

剣は天才的な知能を時々発揮する名監督。

同時に時間があればお弁当作りをして、選手に配っている、気遣い屋さん。

 

基本選手たちは、彼女たちの実力を認めつつ、「かわいい子ども」としてものすごく愛でている。

周囲の人も彼女の「小さくて可愛い」ところを「最強の武器」と称しています。

勝負に勝つ手立てがある上に、小さくて可愛いのなら、ついていかない手がない。

きちんと作中で、彼女を妬む人間も描かれていることで、逆に(?)安心して読める。

 

スーの格好がまた、あざとい。

パンですよ短パン。脚!少女脚! しかも時々ノースリーブ。

男子なら大歓喜な格好。野球始球式とかでよくある野球短パンは、萌え属性の1つだと思う。やっぱり「かわいい」ってのは現実でも虚構でも武器だよ。

 

スーのかわいさは最初から最後まで、一分のスキもなくパーフェクト。

特に最終回、クラスの男子がスーに片思いをしているのがたまらなくキュンキュンくる。

同級生からみたら、彼女は大人びた美人さんなのですよ。

こんな経験しちゃったら、彼は一生この恋ひきずるだろうなあ。罪深い。

ロリコン的視点は、たまこが担ってくれています。こんなかわいい子追いかけちゃうよねえ。

なんとかこの作品、復活してほしい(あるいは続編的なのを!)

2017-05-14 私立リリアン女学園日記

[]『すうの空気攻略』ほんと高校生活で空気読むとか辛くて仕方なかった

すうの空気攻略 1 (少年サンデーコミックス)

『すうの空気攻略』、今一巻出てますが、サンデーうぇぶりで全部読めるので、読んだことない人はぜひ読もう。

面白いと思ったらぜひ本を買おう。

 

超絶ど田舎の島に住んでいた、雛(すう)。

本土の高校に行く決意をした彼女は、人と接することを知らない。

そこでお母さんが作った、「空気(フェイズ)攻略マニュアル」をもらい、人間関係のピンチに陥った時に開いて知識を得る。

内容の書き方がまるでカードゲームのようなのが楽しい。

 

もっとも、読んでもうまくいくとはかぎらない。すうが超素直な子なので、すんなりクリアできることのほうが多い。

たとえば「閃剣の初太刀」。要するに自己紹介。この自己紹介でしくじると1年間つらい。

 

「皇廊邂逅」。廊下で人とすれ違う時の気まずさの話。

ばかだなあーと思うんだけど、ほんと廊下ですれ違う時の反応、困る。あいさつするタイミングって、どうするのが正解なの?未だにわかんないんだけど。

 

こういうネタが毎回一話完結で描かれていて、今41話。よくそんなにネタあるな!!

クラスに突然入ってきた他クラスの子への向き合い方。グループ内一人だけ話しかけられている時の気まずさ。自分の知らない「友達の友達」がいる時の折り合いの付け方。

あるある困る。つらい。

 

関心したのは、29話で出て来る、空気を攻略する布陣の話。

「感受者」「道化者」「司令者」「被弾者」「中和者」

確かに! これは場の空気にどう対処するかの役割分担でもあれば、グループ内のバランスを保つポジションでもある。

ギャグなんだと思うし、正解とは限らないけど、自分がどれか考えるだけでも楽しい。

(ぼくは多分「感受者」か「被弾者」)

 

すうはとてもおっちょこちょいで、ビビリ。だから空気攻略をしようと必死。

だけど彼女には、しっかりした「自分」がある。だからビビってはいても、全然流されない。

マニュアルマンガなんだけど、主人公がマニュアルを越えて自分で考えて挑戦しているから、読んでいて嬉しくなる。

 

毎回出てくる人間関係のピンチ、高校生時代の自分ならどうする?と考えると、本当に息が詰まる。つらい。

つらかった。高校時代は。そもそも空気がうまく読めず、怯えて孤独なままだった。

あの頃の自分にこのマンガ見せて「そんな悩むもんでもないぞ」と声をかけてやりたい。

でも、お弁当時に教室のどこに行くかはもう二度と考えたくない。

2017-05-11 私立リリアン女学園日記

[]『大正処女御伽話』のレイニー止めが、ちょっとつらすぎるんだけど

大正処女御伽話 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)

『大正処女御伽話』の寸止め力がハンパじゃなさすぎてつらい。

2巻から3巻のときもそうだったよ……続きが気になりすぎてあがく感覚を味わえるぞ。レイニー止めだらけだぞ。

 

「レイニー止め」って言葉は意外にも今も定着してますよね。

マリア様がみてる』の10巻「レイニーブルー」で人間関係がこじれたところで終了、次の巻まだ、助けてはやく死んじゃう!っていう状態が続いたのが語源。今もそのままの意味で使われる。

同時に「レイニー止め」の語には、「絶対うまく行ってくれると信じています」という祈りが含まれる。バッドエンドはないであろうと思われる作品ほど、不安要素が入った時のブレはでかい。

転じて、寸止め状態で待って心の中が膨れ上がる緊張感と、発売日に買って読んだ時の開放感のすごさを表現する言葉になったんだと思う。

最近だと『けものフレンズ』の最終回前がすごかった。あまりにみんな心配になって、各々が最終回の二次創作をして心を落ち着かせようとするくらい。

 

ってくらい大正処女の4巻もやばい。なんでそこで切るの。

 

『大正処女御伽話』は、心に悩みを抱えた青年と、父が金で買った娘の2人が、誠実に向き合ううちにお互いを大事に思うようになる大正恋愛物語。

一切の濁りがない、苦しいことはあっても幸せに向かって2人で歩いていく。極めてピュア。

 

タイトルの「処女」は、性交渉の有無ではなく、当時の可憐な乙女のあり方のような意味の単語。

ヒロインの夕月は、幼く元気で好奇心いっぱい、純情可憐で、かついつも凛としていて清廉潔白。なんでも張り切る小さな大和撫子

彼女との日々の積み重ね、そしてある事件を乗り越えたことで、2人の愛はどんどん強くなり、4巻では皆が祝福するカップルに。

新キャラの歌姫・白鳥ことりとの関係もあって、視点はどんどん前向きに。2人はもう夫婦寸前、祝福の光しか見えなかった。

 

作品が純粋な世界観を持とうとしているかどうかは、「レイニー止め」効果を高めるのに必須。

キャラクターたちが読者に深く愛される存在であることも必須。

悪意によって「びっくりする」のと、善意を欲して「つらい」のは別なのです。

 

夕月たちをみて100幸せな気分になり、3くらい強烈な出来事が起きて心がグラグラになるマンガです。