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2012-02-09 私立桜が丘高校軽音楽部日記
■[穐山きえ]眠れない夜、お金払ってでも話したくなるのはなんなんだろうね「オヤスミ・フクロウ」
人見知りの女の子が、夜はライブチャットで稼いでる、という話。
……なんて聞いたらさー、「エロいね、エロいのだね!」って思っちゃうじゃないですか!
うん、ぼくはライブチャットってのをそもそもよくわかってなかった。
ライブチャット=エロ、ではないのね。
ヒロインの女性、吉岡聡子は20歳の図書館司書で、極度の男性恐怖症。話すことはできないし、ちょっと触れただけでも逃げ出したり突き放したりしてしまうほど。
そんな彼女が夜にやっているのが、ライブチャットのお仕事。
WEBカメラの前に座って姿を見せながら、マイクでおしゃべりの相手になる仕事です。
相手の男性は文字でも音声だけでもカメラを使ってもOK。2ショットチャットですね。
で、こっからがぼくのよく知らない世界。
2ショットチャットってエロいのばっかりだと思っていたら、彼女のやっているのは「ノンアダ」と言われるエッチなお願い(おっぱい見せてとかパンツ脱いでとか)禁止のライブチャットなんですよ。いうなればインターネットキャバクラ。
これが1ポイント100円で、1分話せる。1時間で6千円。・・・高いな!
えっ、普通のキャバクラとか行けばいいんじゃないの? しかもエロなしでしょう? と思うんですがそこが違うところ。
なぜ男性達はアダルトに行かず、ノンアダにお金を払ってやってきて話をしたいのか。
なぜ男性恐怖症の彼女がわざわざこの仕事をやっているのか。
お金は何の対価として支払われているのか。
このあたりを非常に丁寧に描いているので、これがめちゃくちゃ面白い。
まーぶっちゃけていえば、エロい展開を期待して買ったので、そういう意味ではそこまでエロくはなくて期待とは違ったのですが、逆に思いもしない所で楽しませてもらいました。
うまいなあと思ったのが、最初の方で男たちの欲望が渦巻いているのを出してしまっている所。
最初から「ライブチャットのちょっといい話」だったら、そこまでぼくはグッと来なかったと思います。
違うんですよ。
いうなればなんでしょう、ぼくが最初に持っていた感覚と同じというか。
「ライブチャットってエロいんでしょ?」っていう男たちがわんさか出てくるんですよ最初の時点で。
チャットガールをやっている時の聡子の名前は「ナオ」です。
ナオがログインするとメールが届いているんですが、中には「ナオちゃんのおっぱいにザーメンいっぱいぶっかけたいな♪」とかみたいなのがわんさかあるんですよ。
送る側のテンションもわからんではないですよ? でも受け取る側視点だと「うへー」ですよねえ。知らない人からそんなメールもらって興奮するわけないっつうの!話したいって思わないっつうの! ・・・でも送っちゃう人がいるってのはわからんでもないんだよなあ、男って本当にねえ。中には自分のオナニーを会話もせずにカメラに写して見せる人も。
どこまでがライブチャットの現場の現実かは知らないですが、「いい人の集まる場所」ではない、ってのは最初に明示しているんです。
むしろ問題が起きそうな場である可能性が高い。嫌なことも多い。
その上で! その上でナオが、聡子がチャットガールをやっているというのが面白いんですよ。
彼女はもちろんそういうセクハラ行為を嫌悪しています。男性が好きでやっているわけじゃないのです。
現実世界でも、オンラインでも、男性の嫌悪してしまう部分を、聡子の視点を通じてがっちり描いています。
それでも彼女はチャットガールとしてPCの前に座ると、全く違う自分になります。
変な人も多いけど、逆に・・・そう、お金を払ってまでして女性と、エロなしで話がしたい男性がいる部分が描かれていくんです。
もちろん「女の子と話がしたい」という欲望は前提として存在します。そういう仕事の話ですしね。
けれどもエロ行為がしたいんじゃない。女の子と話すことで癒されたい男たちの様子が少しずつ垣間見えてきます。
彼女はお金のためとか、そういう男性を救いたいから、とかそんな目的でチャットガールをやってるわけでもないんです。
これは実際によんでもらったほうがいいと思うので書きませんが、男性嫌いでちゃんとした仕事持ちの子がわざわざ夜にこの仕事をするのには当然理由があるわけです。
本人も最初何故かよくわからないでいるんですが、途中から出てくる「アダルト」の方のチャットガールのるぃという女性と邂逅することで事態がガラっと変わります。価値観そのものが変わります。
るぃはナンバーワンアダルトチャットガールで、自分の体を、性を見せて売り物にします。数多くの男たちがそれに群がります。値段はノンアダの倍。一時間1万2千円也。すごい世界です。
しかし性を見せ者に、丸裸になっているるぃ側だって、この仕事をしているのにはワケがあるわけで。
同じ近い世界だけど、求めているものが全然違う二人の居場所。でも最終的に人間男女ともに求めているのは「コミュニケーション」。
実際に触れることのない世界で、お金を通じながら時間を買う、性を買う、売る。
この不思議なやりとりの中で、間接的だからこそ見えてくるコミュニケーションの本質が浮かび上がるマンガ。
タイトルがいいんですよ。「オヤスミ」かあ。寝る前に女の子とただ話して、安らかに寝られればそれは本当に幸せだろうなあ。
にしてもこのマンガ。
おっぱいの描き方めっちゃいいですね。
ヒロインのナオがねー、太眉なのが最高なんですよ。ぶっちゃけそれで買いました。
ただ、普段メガネをかけているんですもの・・・ライブチャットでもメガネをかけてほしいな!というのはぼくの願望でした。それが見たかったらナオのチャットにお金を払えって話ですね、はい。
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2012-02-03 私立桜が丘高校軽音楽部日記
■[よもやま]「俺の嫁」と「見守っていたい彼女」いろんな愛の形 in 二次元
二次元嫁に対して、浮気してしまった時の言い訳を真剣に考えることありませんか? - さよならストレンジャー・ザン・パラダイス
あるある。
「アマガミ」が大好きな僕ですが、梨穂子があまりにも好きすぎて、「梨穂子の誘いを無視して他の子に行くなんてできない!」と、何周しても梨穂子ルート以外に到達できないぼくです。
でも、梨穂子は大好きだけど、「WORKING!!」の山田はまた別の意味で大好きなわけで、「どちらも愛してる」と言えます。
あらまあ、嫁の多いこと! 浮気性!浮気性!
ただ、僕の場合もうちょっと事情が複雑で、悶々とすることがあるので綴ってみます。
真剣です。
●「好き」にも色々あってだな●
たとえば、「けいおん!」のキャラで誰が「好き?」と聞かれたら、一も二もなく田井中律さんと答えます。
律かわいいよ! 最高だよ律!
これも買いました。
ジャージってのがよくわかってるよね。彼女はこうだよね。そうそう。
で、コケティッシュなんだけどちゃんと空気も読んでいて距離感取るのがうまいというかね。
愛してます。
けれど「じゃあ律と付き合いたいの?」と言われたら「NO!」なんですよ。
いや、律みたいな女の子とは付き合いたいけど、律とは付き合ったらだめなんです、ぼくは律と付き合ったらいけないのです。
ぼくが好きなのは澪のことが大好きで、軽音部でニコニコしている律なので、僕がその中に入ってはいけない。
まー、「けいおん!」みたいな作品が特別なのかなあと思ったりもしましたが、あながちそうとも言い切れません。ちと古いですが「らんま1/2」のシャンプーは乱馬が好きだからかわいい、っていう前提ありきですし。
こういうカップリング脳の「好き」は一つ別次元で存在します。
関係性が好きなんだけれども、同時にキャラクターとしての深みも好き、というパターンです。
次に人はこう質問します。「じゃあ『けいおん!』で付き合いたいキャラいないの?」
いますよ。
純ちゃんです。
鈴木純ちゃん。彼女とは付き合いたい。デートもしたいしちゅっちゅしたい。部屋でごろごろしたい。
あと、ムラムラするのはあずにゃん。
これは性欲。もうなんか言葉に出来ない。あの脚見ているだけでムラムラします。
それぞれ「好き」なんですが、律が好きというのと、純ちゃんが好き、梓が好き、全部違います。
だから例えば「律を愛してますか?」と言われたら「愛してます!」というし、「純ちゃん愛してるの?」と言われたら「愛してるよ!」と言います。
あずにゃんは愛しているというには申し訳ないくらいにムラムラが先行するので、ごめんね。
●「好き」の自己分析●
自己分析です。
「好きなキャラ」には幾つかのパターンがあります。
あくまでもぼくの場合です。
1・好みドンピシャの場合
これはキャラの造型や属性に関わるタイプの「好き」です。なので見た目から入る場合多いです。
例えばぼくはショートカットで活発な女の子が大好きなので、「プリキュア5」のりんちゃんさんが大好きです。
もちろんストーリーを追っていって彼女の深みを感じた上で更に好きにはなっていますが、見た目ありきです。
そういう意味だと、ぼくはウザカワ好きなので、ウザカワキャラ検索をした上で「キルミーベイベー」のやすなちゃんとか好きになりました。ウザカワ→やすなちゃん、の順です。
あと、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」だと田村麻奈実が好きなんですが、これはぼくが「幼馴染好き」という属性持ちで防御できないから、でもあります。ショートカットメガネだしね。
2・関係性に惚れ込む場合
カップリングだったり、友情だったりに惚れ込む場合です。なので作品をある程度見ないとハマらないパターンです。
上にもあげた「けいおん!」の律と澪なんかはこれです。律も澪もどっちもすっごい好きなんだけど、そこに「自分」が入らなくていいので「俺の嫁」じゃないんです。見ていられればイイ。
これ特に「マリみて」ですごい感じてまして、祥子・祐巳、祐巳・瞳子、聖・志摩子、聖・蓉子などなどツボ入りまくりでした。別に「百合」でくくる関係でもなんでもないんですが、その二人がいることで生まれる化学反応が好きだったのです。
個人的に勝手にツボに入ったのが、乃梨子・瞳子でした。この二人がどうこうする描写はそんなにないんですが、勝手に僕の中で肥大化してしまい、乃梨子と瞳子は「愛しているキャラ」殿堂入りしました。
3・言動がツボに入る場合
後付です。作品を見てからハマるパターン。1は作品を見る前から、です。
僕の場合は「WORKING!!」の山田葵はまさにこれでした。黒髪ロングは別に趣味でもなかったんですが、マンガで登場した途端ウザカワっぷりを発揮。あっという間にメロメロになりました。マンガで出たばっかりの頃は本当にいろんな人にうざがられていて、今みたいな人気なかったのよ。今の山田人気びっくりだよ。いいことです。
ギャップ萌えもこの中に入るかもしれません。見た目は好みじゃないけど、話したり動いているの見たら可愛くて愛しくなってしまうパターン。
たとえばソーシャルゲームの「アイドルマスターシンデレラガールズ」に神崎蘭子っていう中二病を患ったゴスロリっ子がいて、そこまで見た目好みではなかったんです。言動も最初から中二病全開で、あーネタキャラだなーと。しかし親愛度がマックスになってからの彼女のデレっぷりときたら。一気にフォーリンラブしました。そして、実はものすごくマジメでまともな子だというのが判明していきます。
ツンデレキャラなんかはここに入るかもしれません。とはいえ最近は「ツンデレ」が属性化しているので、ツンデレなら好き、という1のパターンもあるかも。
4・ムラムラする場合
恋愛感情とかじゃなくてもう、フェティッシュで性欲がかきたてられるキャラってあるんですよ僕の場合。
例えばさっき「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」で田村麻奈実が好きとかきましたが、ムラムラするのは桐乃の方です。もうダントツです。ムクムクです!ムクムクです!
まあアニメでも彼女の尻とか脚とかフェティッシュに意図的に描いているからなおのことではあるんですが、こればっかりはねえ……好きっていっていいのか迷います。愛している、ではないですね。萌え、という言葉でもいいのかもしれないけど「ムラムラする」が一番はまります。
最近ムラムラしたキャラは、「となりの関くん」の横井さんと、「ほんとにあった!霊媒先生」。
「となりの関くん」の横井さんに激しく劣情をいだいてしまう件 - たまごまごごはん
もう、押し倒してちゅっちゅしたいですね。
ただ、こういうのはほんと「好きなキャラ」となんか違う気がします。性欲から生まれる愛もあるけれどもー。
1から4はあんまりかぶらないので、実はそんなに悩みません。
まあ4は割りとかぶるかもしれませんが、「好き」カテゴリのフォルダが別々な感じです。
で、問題は2と3がかぶった場合です。
関係性が好きでしょうがない。
けれどそのキャラを愛してしまったので、自分とそのキャラの愛も育みたい。脳内で。
さて衝突してしまいます。どうしましょう。
解決策は「パラレル」にしてしまうことです。
友人と話していたのですが、たとえば「まどか☆マギカ」の杏子が大好きだったとします。
さやかと杏子の関係は非常によいものです。なのでそれはひとつの宇宙として、自分は入らない。さやか・杏子の箱庭です。
一方それはそれとして、自分と杏子が仲良く暮らす日々を夢想してもいいんじゃないかと。別次元で。
そのくらい妄想は自由なものだから。
「俺の嫁」でありつつ「○○の嫁」であることを肯定してみようか。 - たまごまごごはん
まーそもそも悩むなよって話ですが、こういう言い訳を準備して自分の「好き」を表明したり、小説やイラストなどの形にしたりするのは楽しいです。
形にしたいほど熱い思いだからこそ、「まあいいんじゃない?」じゃなく、なんらかの形で折り合いをつけようとしてしまう。
この感覚こそが面白いなーと自分でも思います。
そうやって折り合いをつけた結果、「嫁」が多くて苦労してしまうんだなー。
まいったなーえへへー。
まあ、順位付けはしたくないですが、「一番好きなキャラって誰なの?」と聞かれた時にぱっと言えると、ちょっといいなとは思ってます。面白いじゃん。
ぼくは山田葵ちゃん!
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山田葵だいさくせん届きました。うじゃうじゃいて楽しいです。
微妙に蛇足ですが。
作品見始める時に「好きなキャラ」を先に作っておくと楽しみやすい、ってのはあるかもですね。
スポーツ見る時に応援するチームとりあえず決めておくのと同じで。後から変わることもあるけど、とりあえず好きなキャラがいると楽しさは増します。
2012-01-28 私立桜が丘高校軽音楽部日記
■[アイマス]「アイマス」という名前の、不思議な箱舟に乗って
「キャラ☆メルFebri」の10号は、アイマス好きな人にはおすすめします。
アニメ版アイマスが好きな人はもちろん。なんせ山ほど絵コンテ載ってますしね。
それだけじゃなくて「アイマスとはなんなのか」「アイドルってなんだろう?」というテーマについて触れているので、ぜひ見て欲しいのです。
掲載されているのは、1話から25話までのあらすじ・・・と見せかけた各話考察でした。これだけでもかなり濃いので見る価値あったなあと感じました。
逆に言うと、この本だけ買ってあらすじを知ろうとしても全くわからないはず。全話見た上で(途中でもダメ)読むと非常によくわかる仕組みになっています。すごい。
アニメアイマスは、1話からずーっと細かく伏線というか、テーマをばらまき続けている作品でした。
やっていることは意外とめちゃくちゃ・・・というかそもそもアイマス本体が破天荒な作品なので、一見ギャグだったり笑えたりファンタジーだったり、という「遊び回」みたいなのも多いんですが、それらが実は最後の最後になって収束して一つになるのがすごい。
響回とかどうでもいい回かと思ったら、最後のテーマにつながっていくんだもんなあ。
それらをきっちりまとめながら書いているので、24から25話の展開にグッときた人には読んでもらいたいのです。
錦織監督インタビューは、肥大化した「アイマス」というコンテンツをどう扱っていくか、ストーリー方向に向かっていった顛末が語られています。それほど長くはないです。もっと聞きたい。
濃いのは中村・今井インタビュー。
そりゃそうだよなー、ずーーーっと長い間アイマスに関わってきていて、しかも念願の、悲願のアニメ化、加えて「アリーナですよ、アリーナ!」だもんなあ。
中村繪里子と今井麻美という声優さんのキャラを知っていたら存分に楽しめる、そうじゃない人はびっくりするかもしれないくらいぶっちゃけた感じのインタビューになってます。
まあ、その二人のキャラ自体が面白いってのはあるんですが、アイマスという文化の特異性について二人が語っているので、これはちょっと読んでみてもらいたいなあと。
全部を書いたら無粋なので、ちょっとだけ抜粋。
今井「『アイマス』はプロデューサーとアイドルの関係性がべースだから、本当はプロデューサーの思っているアイドル像が全てのはずなんだけど、私たちはそれをなぞる時もあれば付け加えることもある、ちょっと不思議な関係性なんだと思います。それはたぶん「プロデュース」っていう言葉があるがゆえの『アイマス』特有の文化だと思うんですが。」
中村「知らないことでも「っぽい!」って「あ、そうか!」って思えるんですよ。その説得力って、発信する側に覚悟とか自信がないと生まれないと思うんです」
今井「小鳥さんは、冬はやっぱりどてら着てるんだろうって、私もアニメ見て思いましたもん。」
ゲーム、しかも女の子それぞれにエンディングがあるタイプの作品(これをギャルゲーととりあえず呼ぶとして)はアニメ化がめちゃくちゃ難しい。それはプレイヤーも知ってる。
しかもアイマスは元来横の繋がりがない。ドラマCDごとにもマンガでも曲でも、イメージが微妙にばらばら。自由にとっていいよ、というタイプの作品。こりゃ大変だ。
しかも、今井麻美さんの言うとおり、プロデュースっていう言葉でくくられていて、恋愛関係とかではないちょっと特別なつながりで、長い期間の間に二次創作(公式のものも含めて)も数多くあり、混沌としているアイマスの海。
その中の解釈の一つとしてのアニメについて語っているのはなかなか面白いです。
美希の話(12話)なんかはこのインタビューを読んで「なるほど!」となりました。うーん、すげえなあ。
今井「そう。もともとはゲームが原作だから。それ以外のものって公式ではあっても二次創作だと思うんですよね。でも2人(春香と千早)がここまでの絆を持っていたっていうことは、ひょっとしたら私と中村さんの関係性を見てくださっていたからなのかなって思うようなことがすごく多かったように思います。『アイマス』ってありとあらゆるものを吸収して昇華してしまう貪欲な姿勢が見られるので。」
太字にしたのはぼくです。
これ、ここなんだよなあ、面白いのは。
いろんな人が「アイマス」って作品に興味をもつのは。なんでも吸収していっちゃう。
中村「(ラジオについて)こちら側が踏みにじる気持ちでいたら絶対駄目だったんだと思うんですよ。「私たちはこういうつもりだったのに」っていうのは言い訳になっちゃうと思うんです。私たちが恐る恐るでも出したものを受け止めてくれいたっていうのが愛なのかなって」
今井「人間が感動するっていうのはその空気が伝わるか伝わらないかだと思っているんですが、自分が感動するときっていうのはそこから発する何かしらのエネルギーを感じているからなんだと思うんです。そのエネルギーを私たちもアニメを通して一話から詰め込んだつもりでいるし、それを受け取った人がいてくれるから、アニメがすごく良かったって言ってくれる人がこんなにたくさんいるんだろうなって思っていて。」
アニメアイマスは、わかりやすい感動もあれば、得体のしれない、説明のしようのない不思議な感動もありました。
感動っていうと陳腐かしら? 情動? えっなにこれなんでこんな、おかしいな、っていう。
それを「エネルギー」というなら、エネルギー受け取りました。
ぼくもこの数年の変遷を見て、色々なモヤモヤがあったりしたものの、プチピーマンさんになろうと強く思いましたし(18話より)。
今井「一度船に乗った人は永遠に乗り続けて欲しいです! アニメもゲームも、一度関わった人たちのなかから「もう疲れたからお休み」って言う人が出ないことを願います。」
−−生々しいですね(笑)
今井「あ、もちろんファンの方、プロデューサーの皆さんもですよ?」
中村「この箱舟はひどいよ〜(笑)」
中村「箱舟から降りる梯子は無いよ?」
今井「と、中村先生が申しております(笑)」
アイマスという箱舟はもう出発しています。
アニメのテーマの一つ「擬似家族」。24話の時も僕散々見て悩みました。これでいいの? 本当にそっちでいいの? なんか違うんじゃないの?
昨日までの生き方を否定するだけじゃなくて、これから進む道が見えてきた「アイドルマスター」24話 - たまごまごごはん
友人たちとずーっと討論して、結論として「彼女たちは前に進むため、一旦家族である765プロに戻るんだ、家族ならいいんだ」と納得したものです。なにやってるんだろうねえ。でも楽しかったよ。

感動して泣いた人、モヤモヤをかかえて見ていた人、とにかく動きや演出だけでもすげえよと思った人、生活臭あふれる描写が気になった人、人間のコミュニケーションに興味がある人、アニメ見てないけど「アイマス」という文化に興味がある人、毎朝「自分REST@RT」を聴いてる人(ぼくだ!)、ぜひとも見て欲しいインタビューです。ぜひ。
ちょっと思わせぶりなところだけ抜き出してみます。
今井「その場を生み出すのがアイドルだと思うので、なるとかならないとかではなくて、現象なのかなって。」
「アイドル」とは場を作る「現象」。これは脳みそを刺激してくれる一言です。
25話感想まだ書けてませんね。
一部の方に「アイマス最終回感想書かないでモゲマスにうつつを抜かして!」と言われたりもしましたが、なんつーか、年末最終回見てブワーってなって、すぐ東京へコミケに行って帰ってきてモゲマスやって、自分の中のアイマスが更に倍増でふくれあがってまとまらなくて。収集がつかない。
どこかで書きます。今更かもですが自分のために。プチピーマンさんを見習う気持ちで。
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余談どころじゃないんですが、一緒に掲載されている「gdgd妖精s」の明坂聡美・水原薫・三森すずこ座談会が、本編の番外編みたいなノリで面白いのでぜひ。
一迅社 (2012-01-25)
アニメスタイルといいキャラ☆メルといい、限りなく製作者側視点に寄り添って作っているアニメの本は面白いですねえ。
インタビューも凄く面白かったですが、個人的に各話解説を短くも芯を捉えて書いているライターの人、すげえなあーと思って読んでました。
2012-01-27 私立桜が丘高校軽音楽部日記
■[谷川ニコ]「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」を「わたもて」とか略されたらきっとこの子落ち込んじゃうよマジで。
『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』いやそう言われましても(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース
エキサイトニュース書かせていただきました。
いやあ面白いです。
谷川ニコ先生って、作画と原作の二人組なんですね。いやはやネタのキレも、ディスコミュニケーション少女のかわいさも見事です。
ちなみに帯に「海外の2ちゃん的な掲示板で大人気!!」と書いてあったせいで(せいで?)4chからちんこ画像が大量に作者のもとに届いているそうで。
うむ。どこの国も同じね。実際4chでは人気のようです。
この作品がすごいなあと思うのは、このコミュニケーション不足の少女がかわいくてしかたないことです。
まあ確かに、昔から無口キャラとか、会話ベタな子とかは人気ありましたが、ここまで露骨に思考回路が色々ダメな感じなのにかわいく見えるってのはすごい。
どこがかわいいんだろう? ぼくはカワイイと思うんだけど。ゲロはいたりするけども。
まずはキャラの造形。
実際この髪型にするとすっごく鬱陶しい状態になると思うんですが(しかも手入れして無くてボサボサ、時に脂ぎっているとのこと)、二次元ってすごいよね、ボサボサが個性になるんだもの。
基本状態で片目隠れているというのもいいです。別に鬼太郎キャラじゃなので両目出ているんですが、もさっとしているので固めが隠れること多々。
あとは寝不足で腫れ上がったクマと、いつもうつむいているから自然になる上目遣い。加えて対人恐怖症気味なので赤面するところ。
あっ。
これようするに勘違いだ。「この子ぼくのこと好きなんじゃないかな!」的な勘違い。
ああっ。
ようするに、この子にシンパシーを感じたらこのマンガは面白いでしょうし、全く理解できなかったらピンとこない作品だと思います。
「喪女」という言葉が使われていますが、あんまりそこ関係ないんですよね。確かに女性独自のネタもありますが、大体を男性に置き換えても通じます。
具体的に言うと、コミック版の「NHKにようこそ!」の主人公が「やべー、女の子と普通に会話しちゃった」とガクガク震えているのを、女の子にすると「やべー、イケメンとも普通に会話しちゃった」となるのがこの作品。で、破壊力が格段にあがるという。すごい所突いて来ました。
男女問わずのコミュニケーションできない子を描き、その心理を描写して「あるある」にするのは、簡単なようで難しいです。
なんせ、わからない人には徹底してわからないですし、デリケートなネタも多いですもの。
しかし今、土壌が整ってきていると思うんです、そういういわゆる「非コミュ」ネタができる土壌。
「黒歴史」という言葉が一般化し、むしろプラス方面で面白がられるようになった。
照れつつも黒歴史を人に言って楽しめる時代になった。
そういう楽しみ方があって、この作品が面白いと思えるんじゃないかなと。ソースは自分。
ぶっちゃけていえば、本当の意味での黒歴史なんて人に言えないわけですよ。
プチトラウマみたいなもんですから。言いたくもない。
だけど、そんなモヤモヤも、この子なら気持ち分かってくれるんじゃないかなあ……なんて妄想にかられるのです。
これがかわいいと感じるポイントのもう一つ。
実のところ、彼女別に嫌われていませんし、いじめられてもいません。
ただ単に自意識過剰になりすぎて、誰とも話せなくなってしまった。
たかが「それだけ」なんですが、大変大きな「それだけ」なんです。
辛いんですよ! 高校時代にそれは!
エキサイトニュースにも書きましたが、一番やっぱりキたのは、友達と「リア充爆発しろ」会話を大声で男女混合でしている人に対して「私の寿命一年減らしていいから、あいつら事故死しねーかな・・・」でした。
不謹慎、とかそれどころじゃないんですよ。だって妄言だもん。その気持ちがわかるかどうか。
それだけ悶々としているのに、実は友達がほしくて、ちょっと優しくされただけで浮かれてしまうあたりがまたなんともね。見ていて気恥ずかしいと言うか、こっちがかわいがってあげたくなってしまうというか。
よく言えば共感できる、救ってくれるキャラクター。
ひどい言い方をすれば、スケープゴート。
よく計算された作品です。
基本的に通過した大人ならゲラゲラ笑えるマンガなんですが、笑えないで悶絶することもあるのでそこは注意。
個人的には中学時代一緒レベルの地味な子(ようは自分より下だと思って安心していた子)と久しぶりにあったら、ものすごいいきれいな女の子にレベルアップしていてショックを受ける、という回はちょっと背筋がゾゾっときました。
そのあといい話しになるのかと思ったら、イヤーなオチが。
ああ、あの時ヘッドフォンをかぶってしまった彼女の気持ち、OH……。
結論:かさぶたをはがしたくなるような、そんなマンガです。
スクウェア・エニックス (2012-01-21)
2012-01-26 私立桜が丘高校軽音楽部日記
■[施川ユウキ][秋★枝]思ったより地縛霊も悪くないんじゃね「ハナコ@ラバトリー」
施川ユウキ先生原作、秋★枝先生作画というなんとも不可思議な組み合わせが化学反応を生んだマンガ「ハナコ@ラバトリー」が完結しました。
本来であればもっと読みたいところなんですが、このマンガに関しては2巻でちょうどいいなーというのが第一の感想。
そもそも「色々なトイレに出没する」というネタですしね。
こんだけ色々トイレが出たことのほうが驚きだよ! 一巻の「動物がマーキングする電柱」や、「小学生の頃小便をかけた木」までトイレのカテゴリーに入れて話を作るってのは驚いたもんです。
簡単に書くと、主人公の花子さんは「トイレ」というルールに縛られた地縛霊。なのでトイレのカテゴリーに入る場所ならどこにでも出ます。
残念ながら、自由に移動することはできません。一定のトイレに飛ばされたら、そこから次のトイレに行くまではランダム。
加えて花子さん、何の能力も持っていないというのがミソです。
一応都市伝説のお化けなんですもの、ちったあ驚かれるかとおもいきや、花子さん全然驚かれません。いや、最初は驚くんだけど、フレンドリーなのですぐ慣れるといいますか。
そして彼女はいろんな人の様子に出くわしつつ、スマホを持ってブログを書き続けます。
これだけ説明すると「いい話オムニバスなんでしょー」と言われそうなんですし、実際そう見えるんですが、このマンガのすごいところはそうじゃないところなんですよね。
第一話は「銀河鉄道の夜」と飛び降り自殺霊の話で、ちょっといい話なんです。けれども二話でネコとカラスの霊の恋愛話というどーでもいい話しになるあたり、施川ユウキ先生やるなあーという感じ。
施川ユウキ先生原作、と聞いた時点で、分かる人はわかると思います。
ちょっといい話もある。だけど人生そんなもんだよねという達観だったり、これでいいんだろうかという哲学だったりがスプーン一杯盛りこまれているのが面白いんですよ。
そう簡単に「感動した!」で終わらせてくれない。
個人的に好きなのは、一巻だと5話の「謎かけ」。
トイレとバスルーム一体型の空間で、お風呂に入っていた女性と花子さんとのやり取りを見ることができるんですが、この作品独特のトイレと認識できる空間にしかいられないのをうまくいかした会話劇に仕上がっています。
しかもラストな! あのラストはびっくりだよ。
読み終わった後に、感動でも笑いでもない、なんとも言えないほろ苦い感情が込み上げてくるんです
「なんだかとても滑稽で、哀しくて、ちょっとうらやましい」
花子さんのモノローグと、そのあと彼女が書いたブログが非常に味があります。
空間的にも最も動かない回なんですが、置かれているグッズ一つ一つが彼女の過去を浮き彫りにしているのも見事。見れば見るほどに味が出てきて、うーんと考えさせられてしまう回です。
花子さんはというと、やっぱり何も出来ないのです。
二巻で好きなのは、10話の「タイムカプセル」と14話の「ビル」。両極端ですね。
「タイムカプセル」は、大学生になった元級友たちが集まってタイムカプセルを掘り出したら「毒島さんをころしてこの一本杉にうめました」という衝撃的な紙が出てきてパニックになる話。
かなりしゃれにならない話なんですが、ここで会話ロジックを駆使してオチに転がり込むのは極めて施川ユウキ先生らしい話。
「もずくウォーキング!」を彷彿とさせてくれて、ニヤっとしてしまいました。当の花子さんは何もしてないだけってあたりなんかも、ねえ。なにもしないで黙々と考えるキャラがいてこその施川ユウキ作品。
「ビル」は逆に、逃れようのない謎と、今まで霊だったのが笑えるくらいにライトな作品だったのにそこが恐怖の対象となるホラー。しかもオチはなく謎のまま。続きが見たいとしたら、この系統の話の続きが見たいです。
最終回を含む幾つかの話は、いい話だったねー、というまとまりになっています。特に花子さんが「いったい自分はなんなんだろう?」と考えその結論を見つけるくだり、人生に悩んでいる人間達がトイレというリラックス空間で花子さんとだけ黙々と話して解決していくあたり、結構グッと来ます。
グッと来るのは、やはりそれ以前の「人生ままならねえなー」と「まあそんなもんじゃない?」という感覚が根底にあるから。
花子さんは地縛霊。
つまり何らかの呪縛があるわけですが、それを感じさせないくらいに日々楽しそうなんですよ。
施川ユウキ作品全てに言えることですが、「考えること」は「楽しい」。
それを秋★枝先生の絵で描かれることによって、花子さんは常に笑顔の優しいキャラに仕上がりました。
最終回は非常に感動的でしたが、逆にこれ謎が解決しないまま花子さんが延々とトイレでブログ書き続けていて、それを誰かが見つける、なんてオチでもありなんじゃないかなーと思うくらいに花子さんの生活幸せそうです。
謎がころっとひっくり返るプチミステリーとして楽しめます。
そして、「結局生きてるってなんだろうね、出会うってなんだろうね」とぼんやり考えながら、今僕がこうやって書いているみたいにブログや日記に何か書くと、なんかちょっとだけ楽しくなれる作品です。
ぼくは今、「ハナコ@ラバトリー」について思ったことを綴れて、楽しいです。
何か脈絡のありそうななさそうな世の中のことを、掛け値なしに考えるのは、楽しいのよ。
花子さんのブログが面白いのは、その考えたことを極めて短い言葉でまとめているからです。
ジャイブ
すっごい狭い空間のオムニバス。会話劇でここまで面白くなるんだもんなー。
ぜひまたこの二人のタッグの作品見てみたいです。






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