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2006-07-19 [アニメ]アニメ制作の費用についてしらべてみた。

[][]アニメ制作の費用についてしらべてみた。

ショッキングな題名だなー。「今世界で、日本アニメが大ブーム!」なんてよくテレビで言ってますし、「萌え産業が経済効果で云々!」ってやたら強調されてますしね。なのに「終焉」とはこれいかに。

では、まずこちらを見てください。

アニメーター松本憲生担当パート

新作アニメ「まもって!ロリポップ」の一部

こういうのって比較するものじゃないのはわかってるんですが、あえて比較します。

今のダメアニメ代表選手といえばMUSASHI-GUN道で、「ダメだ」「ひどい」ってのは一種のほめ言葉になってきていますね。かくいう自分も好きです、MUSASHI。馬とか。もうダメ街道まっしぐらで最後まで行くつもりだろうし。

しかし、最近ボロボロと「やばいんじゃね?」といわれるアニメが加速度的に増えすぎている気がします。特にこの「ロリポップ」は、「MUSASHI」みたいにゲラゲラ笑えるというより、見ていてなんだかすごくイヤな気分になりますヨ。だってこれ、子供向けで、ちびっこがわくわくしながら見てるはずなんだゼ?

もっとも、神がかった松本憲生アニメーションは特別。にしても、こんなにもアニメって動く、すごいものなんだな・・・。

しかし、ロリポップにいたってはこれ5から10コマもないんじゃないかな?もうごまかしきれるレベルじゃないヨ。

(追記・松本憲生パート、わかる分だけアニメの題名並べてみます。るろうに剣心ポポロクロイス物語逮捕しちゃうぞBLOOD THE LAST VAMPIREノエイン もう一人の君へハンターxハンターワンピース新世紀エヴァンゲリオンらんま1/2灰羽連盟ロードス島戦記忍空テイルズオブジアビス(ゲームOP)NARUTO 7月23日記)

 

とはいえ、何も知らずに「今のアニメはひどいねえ」って言うのもクリエイターに失礼ですね。作った人々にも何らかの思惑があるだろうな、と思います。作りたくて作ってるとはちょっと思えません。

そこで、何がこのような状況を作っているのか、ちょっとしらべてみました。

 

問題点は大きく分けて、3点のようです。

1、スケジュールと資金が圧倒的に足りない。

2、アニメーター労働環境が異常に悪い。

3、資金面の問題で、海外発注が非常に多い。

 

ん?赤字赤字言うけど、制作に単純にどのくらいかかるのかな?ちょっと具体的な数字をたたきだしてみました。あくまで素人の目算なので、このへんは話半分くらいでおさえていただけると幸いデス。

 

えーと、動画を1枚200円で計算してみます。

アニメ本編が25分として、1秒を24コマで区切ります(24コマはすごい滑らか。30コマでハルヒの「ハレ晴レユカイ」級です。)

25分x60秒x24コマ=36000枚。

36000枚x200円=7,200,000円 

ありゃ、この時点で720万円ですよ。

加えて、原画が一枚3000円とするならば、仮に1分間に10枚(その回ごとによりますが)として250枚。少なめですが。

3000円x250枚として75万円

この時点であわせて800万は使い切っちゃいます。

次に背景、こちらも1枚3000円のようです。こちらもトータルで50万から100万くらいでしょうか。

仕上げが一枚150円として、150円x36000枚で540万円

その他 企画制作→脚本→演出→彩色→撮影→音楽→アフレコ 他動画チェック彩色チェック宣伝電気代用具代などなどなど。

予想でしかないですが、2000万・・・いや、3DCGや動画チェックなんかもお金つかうから2500万以上が最低ラインな気がします。(録音関係の値段はちょっとわかりませんが、声優さんもお金もらえなくて苦しんでいるようですね。

 

もっともこれはかなり枚数多すぎです。動かないシーンもありますしね。というわけで編み出されたのが「1秒間に8コマ」という手法。現在の普通のテレビアニメはこれくらいだそうです。

枚数大幅ダウンで、止め絵、背景のみ、口パクあわせて7〜8000枚くらい。削りに削って3000枚だそうです。

3000枚x200円で60万。原画背景あわせて200万。全部あわせてほんとのほんとにギリギリで800万くらいってとこでしょうか?

(追記・36,000という数字を出しましたが、これは「コマ」数で、動画でそんな枚数つかうのはまずあり得ないそうです。口パクとかループとかありますしネ。多くても10000枚前後みたいです。あと、原画も下の要望書にもありましたが、枚数じゃなくてカット計算ですね。トラックバックよりこちら(アニメの制作費ですが)で現場の立場から非常に詳しく書かれています。7月22日記)

  

海外と日本のアニメの制作費

 2000年 ワンピース.          1000万円   日本

 2004年 シンプソンズ.          1億6千万円  アメリカ

30分でこれだけ使う、という予算の額です。実に16分の1。

しかも、ワンピースというゴールデンの看板番組でこの額、というのがポイント。少ない!

(追記・さらにくわしいのがありました。

エヴァンゲリオン」の625万円てほんとかしらほんとかもなあ。「ガンダムSEEDディスティニー」や「SAMURAI7」は3000万と破格。多いかな?と思ったけど、海外アニメの5分の1以下なのね。最低限の制作費内訳についても書かれています。(7/20記))

 

日本のアニメーション産業の動向

深夜アニメなどだと、なんと500万円程度(ゴールデンタイムの半分ですネ)の予算しかつかないそうです。

んじゃー、まあ節約してその中でおさまるのかな?と言うと、んなわけは当然なく、制作には普通1500万から3000万かかることもあるそうです。ワンピースでも足りてないのか・・・。なんぼなんでもお金なさすぎだろう?

やっぱり制作会社はその点に関しては非常に頭を痛めているようで、どっかで節約せざるをえません。現在はだいぶデジタル化されましたが、それでも間に合わない(むしろ足りないことも)。となると、削減せざるを得なくなるのは、人件費です。

 

日本のアニメーターはどれほど貧しいか 

「テレビアニメーション制作に関する要望」という文章が出ています。要望ということは、現在は達成されていないということですね。ちょっと拾い読み。

放送局は、1項と2項の目的を達成するために、テレビアニメシリーズ30分の製作費を、一本2300万円以上にすること。

・放送局は、アニメ番組の制作発注を放送開始日の8ヶ月前にすること。

(1) 新人アニメーターの最低(保障)賃金

  (時間額710円×8時間)×22日=月額124,960円

(2) アニメーターのモデル賃金

  原画モデル 1カット3500円×月40カット+月保障7万円=

        月額210,000円

  動画モデル 動画一枚250円×月450枚+月保障5万円=

        月額162,500円

一本500から1000万円程度の予算じゃまったく足りない、というのがはっきりわかりますネ。日程に関しても2,3月前に知らされて、企画がどんどん後に引きずられて・・・というのはかなり多いそうで。最悪の場合1月前とかあるそうです。作れるわけないネー。

 

給料だけ見て、原画なのに21万ってのはかなりキツいと思います。絵を根底から作る、ある意味芸術的職業でも、この金額、いや、もっと今は下なわけです。

んじゃ今はどのくらいなんだろう?

アニメ制作現場の過酷な労働環境

100万未満の年収のアニメーターは実に、26.8%。つまり月8万以下です。いやはや、バイトのほうがもうかると言う惨状。加えて社会保険に入れず、交通費も出ず、暖房費もナシ。土曜日も休めるわけがなく、月労働時間が250時間。

動画マンはさらにひどくて、70%以上が年収100万未満だそうです。そういえば友人でアニメーターになった人は「初任給5万だったヨ」って言ってましたが、みんなそうなんですね。極端な例だと初任給3万とか。

動画は1枚描くごとに平均186.9円。ちなみに口パクでも、モブ(たくさんの人が動く)シーンでも、一枚は同じ値段だそうで。

月10万稼ぐにはーっと・・・535枚以上。実際には300枚から500枚が限度、っていうか、これ以上描いたら腕が死んでしまう。

 

日米アニメーター比較

もちろん、稼いでる人もたくさんいますので、一概には言えません。

しかし、多い人とくらべても、あまりにも違いますね、アメリカと日本。

現場にお金が足りないのですから、払いようがありません。日本。

 

ところで、先ほどのまもって!ロリポップは5、6コマアニメでループさせるシーンがありました。動画だけを換算してみると、動き自体は繰り返しまくってるので5枚、彩色で1000円、原画3千円として、5千円。へたしたら全部で3000円くらいで作っている気がします。これが手抜きなのか、それしか予算がないのかはわからないですが、ほかのシーンもこんな感じなので、予算と時間がなさすぎると見てもよさそうに思えてきました。

んじゃ、マイナーアニメはどのくらい予算がないのでしょうか。

 

1枚描いて200円!?日本のアニメが「空洞化」へ

さらにキビシイ話が載ってます。深夜枠アニメは、ものによっては30分200万円程度しかつかないものもあるそうで。たったそんだけ!?ワンピースで1000万ですから、実に5分の1。海外アニメに比べたら、ヘタすると100分の1です。そんな額で作れるかアホ!って話ですネ^^;

「でもほら、DVDとかグッズでもうけてるんでしょ?」と思いがち。ええ、自分もそうでしたとも。アニメのDVDは法外に高いなあともいつも言ってましたとも。

しかし、ジブリやGONZOやバンダイなどのようなでかい会社ならともかく、中小の制作会社(下請けですね)にはまったくそのお金は来ません。版権をもっているのは、テレビ局と大手企業。仮にDVDで大もうけしても、動画描いてる会社には一定の額しかこないわけですネ。こうなったら、作品を作るには「お金じゃなくて気合」しかなくなります。これ、かなりしんどすぎませんかね?

 

世界に誇る日本のアニメとか持ち上げてるけどさぁ

うわー、いやなもん見ちゃったなー^^;広告代理店はなんと4000万もだしてるんですヨ!4000万!仮にその半分でもハイクオリティなアニメ作る余裕あるじゃないですか。一回分のお金でワンピース4本分ですヨ。

ところがどっこい、製作会社に入るのはたった800万。ちょ、少なすぎだ!

確かに手塚治虫が作った「虫プロダクション(鉄腕アトムなどを制作)」の賃金が安かったため、今もアニメーターの賃金が安い・・・という説はあらゆるところで語られています。それは間違ってないと思いますが、元凶はこんなにお金ごっそりもっていかれてしまう状態そのものでしょうね。制作会社が赤字になるのも当然。

 

日本のアニメ制作は「工程管理」が甘すぎる

作業をすすめていく体制がきちんとできていないため、ムダも多く、あちこちで時間や金銭的ズレもおきてしまい、製作会社は泥沼のようになっているのが現状のようです。企画会社、音楽や声、アニメーション、の分業が連携とれていない(というか前倒しでぐだぐだ)ようですね。

ここでは「時間とカネのかかるアニメの企画は減らしてきました」とありますが、実際には週に60本も放映しています。今の制作会社の力と数を考えると30本が限界だそうです。倍くらいありますありすぎです。でも「やれ」と言われたらやらざるをえない。

んではどうなるかと言うと、人件費が安い海外に頼まざるをえなくなります。

 

海外への委託状況はどうなっているかというと・・・つづく。