たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「面白い物を人にすすめる方法」オタク編。

  • すすめてうれしいときと、押し付けられてつらいとき。

「オタクは人へすすめたがる人種」のエントリへの反応が多種多様で非常に面白く見させていただきました。これもすべて「今日の早川さん」のネタが洗練されているからです。cocoさん、まじでファンです。
 
はて、コメント欄とトラバ、ニュースサイトのつけてくださったコメントなどを見てると、ばっつり二つの意見に分かれることがわかりました。

nyokki オタクの薦めたがりって一種の自己アピールのような気がするんですけどどうでしょう?「私はこういう人間ですよ」、じゃなく「こういうものが好きなのが私という人間ですよ」という感じに。自分という形を、その内部ではなく外側を埋めて輪郭を見せるというような行為ではないかと思うわけです。ていうか自分も身に覚えありすぎてなんかもういたたまれなくなってきました。
 
ululun 「百合が好きなんですよ。百合姫とか愛読してます」」と言ったときに「マリみて読んでるの? マリ見て読まずに百合語らないで欲しいよね」と薄笑いを浮かべながら言うのがヲタだと思います。百合のところをSFにして、マリ見てをローダンにしても良いと思います。なので「薦める」というよりは「なんだ読んでねーのか」的な斜め上目線を持ってるとオレは思う。ちなみにオレは百合スキーですが、マリ見ては読んでません。↑ローダンは日本語訳30巻目までしか読んでませんww
 
tela 自分の場合はここの方と同じように、”もしこの作品に興味があるのなら”この作品も読むべき観るべき、じゃないと勿体ないという感情が前面に出てしまうんですよね。確かにululunさんの様な時もありますが、それは明らかに知ったかぶりで話ている人なんかに限りますよ。(w
 
ululun 所謂レコメンドであったとしても、やはりそれは読み手の価値観に帰依していて、押しつけであると思います。「勿体ない」という感覚がそこにあるかどうかはどうでも良いというか「勿体ない」という名のエクスキューズでしかないと私は思います。私がマリ見てを絶対絶対絶対読まないのは百合ヲタ様から「百合スキーならマリ見て読んだほうがいいよ」的な”有り難いご助言(勿論皮肉)”を沢山沢山頂いたからなのです。まあ、私がひねくれ者だというのもありますけれどねww
コメント欄より改行修正してます。)

あー、最近これの超絶悪性腫瘍な典型例をリアルで受けてますよ(汗)
と、言うか人間落ちると人の迷惑を考えると言う思考が抜け落ちるんですねぇ・・・と。とりあえず迷惑だから黙れ!と。過去の人の嗜好*3を無駄に織り交ぜた固定概念で日本語とは思えない日本語話してくるし(涙)
(シルの日々の戯言。)

まあ、薦めると言っても、
オタさんは相手の状況、属性を無視して一方的に押し付けているようなモノですが。
(starlightparade)
(話のオチが面白いのでみてみてください。)

物凄い好きなゲームとかって自分用と保存用と布教用を買うだろ?つまりそういうこと
(プリキュア様崇拝日記)

奇しくも「すすめたい派」「すすめられてイヤな経験をした派」の両方の意見が聞けるという貴重な機会になりました。
まずこれを見て思ったことは、
・「オタク」と聞いて何を思い浮かべるか。
・今までどんな経験をしてきたか。

の二点でした。
おそらくこの2点がかみ合わない限り、永遠に隔絶したままだろうなー、なんて思いました。
自分は比較的すすめる側ですし、すすめられると何でも「ほうほう」と聞くタラちゃん脳なので、こういう面でのトラブルは経験したことがありませんでした。しかし隔絶したままはやだなあ、と思うので「ならよいすすめかたをしよう」という提案を自分のために考えました。作戦名は「X作戦」です。よろしく。

  • どんなとき、オタクにすすめられるのがイヤになるか。

まず、イヤな思いをした人の話を少し考えて見ます。
ポイントになるのは、

・趣味があわないのに無理にすすめられた
・すすめる人が目上の立場から見下ろすようにすすめた。
・すすめること自体にアイデンティティを感じている人だった。

まだあると思いますが、このへんからだと思います。
自分は「マリみて」は大好きで好きで好きで死んでしまいそうですが、「えー、たまごまごさんマリみての○○まだ見てないのー?見とくの当然でしょー。見ないでマリみて語れないよねー」みたいな言われ方をしたら、こんなにマリみてが大好きだというのに、すげー見たいと思うのに、「くそー、そんな言われ方したら、今見るのしゃくだぞ!」となります。その人の知らないところでこっそり見ると思います。あ、ちょっと弱気。
なぜなら、それは「すすめる側が自分の位置を相手より高くするため」にすすめているエゴなのを感じて、悔しいからです。自分は器小さいのかもしれませんねそうですね。でもいわゆる「悪い意味で言われるオタク」にはこういう人もマレにいて、そういうマレにいた人に出会っちゃったら「すすめられるのキライ!」となるのも仕方ないことです。そういう人のオススメを一回聞くと芋づる式にオススメ地獄になるパターンもあります。①エゴおしつけ型としておきましょう。
これがね、「あ、マリみて好きでしたよね!こんなの出てるんですよ!面白かったんだー!ちょっと見てみてよー、きっと楽しんでもらえるから、語り合おうゼ!」とすてきな笑顔で子どものようにすすめられたら「感動を共有しようよ!」と言うキモチが伝わって、「まじで!買う買う!」となります。その人と話するのが楽しいから。そういうところは自分は単純です。そういう純粋なオススメを日々探してニュースサイトなんかを見て回りますしね。実質は「その物」ではなく「コミュニケーション」が好きな人。②感動共有型としておきます。
はて、これをまた変えて、今自分があまり興味を持ってないものに変えてみます。「あ、この盆栽すげー面白いんだよー!きっと楽しいと思いますよ!」とピュアなヒトミでキラキラミュージックアワー気分ですすめられても、話は聞くけど買ったり借りたりはしません。まあ1日なら一緒に楽しめます。しかしそれが毎日となると「もーかんべんして・・・」となるでしょう。好きなのはわかった!でももうほんといいから!と言っても相手は夢中で自分が見えなくなります。ふといったことで次の日にダンボール一箱もってっちゃうとかね!自分のことなんですが。すいませんYさん。③趣味への恋は盲目型としておきます。
そして、とにかくすすめるのが人生みたいな人がいます。ピュアなキモチといえばピュアなんですが、ちょっとした批評家だったり、ウンチク家だったりします。その言葉の使い方次第ではすばらしい「情報発信基地」としての能力を発揮します。しかし一歩間違うとただの自己満足ないやがらせになる恐れもあります。これを④ウンチクで自己確立型とします。

 
共有型だけちょっとひいきめな書き方してます。かなり私観なんで、共有型でも迷惑なんだよねえ、とおっしゃる方もいるかもしれません。自分は共有型の人を求めるし、共有型です。ほんとタラちゃんです。
正直、①をされると滅入ってしまいますね。そもそも、「自分のためにしてくれてるんじゃないんだよなあ」という気持ちが先立ってしまうので、これは自分からやるときに「避けるべき+やられたら回避すべき」かな、と思いました。
それ以外は、加減でずいぶん変わってくると思います。

  • 「面白いものをすすめたい!」は誰もが持っている。

inemuri 最近こういう意見多いですけど、人にモノを勧めたがるのはオタクだけじゃあないと思いますよ。多分そういう気持ちは誰もが持っているものです。むしろ、空気が読めないのがオタクだけなんではw
(コメント欄より)

非常に面白い意見でした。なるほどー。空気を読む、ってのはなかなか難しいものですが(個性に差があるので)、一つのポイントだと思いました。そして、「オタク」という言葉が何をさすのか、によって考え方は大きく変わります。
・人よりも趣味の幅が広くて深い人を善意をこめて「オタク」と呼ぶ。
・人とズレた感覚でちょっと迷惑な人を悪意をこめて「オタク」と呼ぶ。

自分は最近になってようやく前者がオタクだ!という境地?に達したので隠れオタから元気なオタになりました。ほらそこ退化とか言ったら歯引っこ抜くわよ。
後者は「悪意」もありますが同時に、自分を「卑下」していう場合にも使いますね。「オレオタクだしなあorz」みたいな使い方のとき。個人的にはこの使い方は避けたいのですが、いわゆる「オタクの押し付け」経験(①や③のようなタイプを食らって疲れ果てちゃった人)のある人は「ほんとにオタクはもう…」と言ってしまうのも仕方ないところ。お互いそういうイヤな経験を回避したいところです。ただ、①のように人に押し付けることで自分の地位を高めるようなタイプの人は、オタク以前の問題だろうなーと思いました。みんながみんなそういうわけではないと思います。
 
前者の場合、知識量が人一倍多いわけです、普通の人でも好きな人に「コレ面白かったよー」なんてすすめるわけですから、知っている量が増えればオススメしたくなるものも増えます。
そのときに、先ほど述べた「こうされるとイヤ!」というのを回避する方向でオススメしていけば、そんなに煙たがられないわけです。

なぜすすめたがるのか。きっと同じ言葉で語り合える友が欲しいからなのですよ!・・・ニュースサイトやっていること自体、すすめたがりの典型。
(まなめはうす)

以前もちらっと書いたことを、うまくまとめられていたので載せさせていただきました。ブロガーやニュースサイトの人って、基本的に「伝えたい」から書きますよね(個人差はあります念のため)。だけど、これらのいいところは「無理強いさせられないこと」。顔をあわせる人が、会うたびに「これいいよ!」「これ読んで!」とやられたらほんとまいってしまいますが、サイトやブログなら読み飛ばしたりできますしね。ほんといい文化ですネットは。熱意有り余っても好きなだけ書けるし。だからうちのサイトは文章が長いんですほんとすいません。

オタクだからというか……自分が良いと思う物はどんどん人に勧めたい。身近な人に対しては特に。しかし、ここで趣味が合わなかったりすると悲劇に。嫁さんには絶対ユニコーン奥田民生の魅力が伝わらないのが、悲しくて悲しくて。・゚・(ノД`)・゚・。
成長の中で自然に……でも、やっぱり身近であればある程、仲が良ければ良い程、自分の良い物を「分かって欲しい」という欲求も出てくるので、難しい所かなと思う。
(明日は明日の風が吹く)

ネットは距離感があるのでスルーしたりガンガン吸収したりできますが、恋人や親友などに面白いものをすすめたいというのは自然の心理だよなあと思いました。これが特にオタクだと「自分にはこんなに好きなものがあるんだ!」といいたくなるわけですが、「ふーん」ですまされるとやっぱりぶっちゃけさみしいよぅ。ただ、表情や口調が分かったり、相手の性格や趣味を知っている分、すすめていい相手を選ぶこともできるようになります。またそうではなくても、相手がそれを取捨選択できる余地を与えつつおすすめして、たまたまツボってくれたらこんなに幸せなことはない。一緒にユニコーン聞けたらそれは最高なことです。あ、ユニコーン大好きです自分って聞いてないですね。はい。

作品の幅が広がりすぎて共通言語を失った人間が、特定の作品で繋がろうとするのは自然なこと。薦めるばかりじゃなくて、薦められた作品をちゃんとプレイすると意図が伝わりやすくなるかも。
(独り言以外の何か)

これは考えていなかったので「なるほど」と思いました。一方通行の場合は「共有」にならないんですよね。相手の意見も聞き、自分の意見もすすめる。そうやっていくと仲間の間でのつながりは深くなると思いました。ゲームにしろ本にしろ、共通の話題はあったほうがお互い楽しいものですネ。いいこというなあ。

  • オススメ上手なオタクになろう。まとめ。


・無理強いは厳禁。いい作品も、キライにさせてしまいます。
・自分の常識は相手の常識ではありません。「こんなに好きなのに!」は通用しません。
 すすめるときは上からではなく下から。「知らないの?」「常識だろう」は禁句。
・断られたら一旦ひきましょう。チャンスはいつか訪れることもあります。
・オススメの手札を増やしてみましょう。その人にあったカードを選べるようになります。
・ススメ方にひねりをいれてみましょう。当たって砕けろだとわりと砕けます。
・ソムリエになりましょう。
 その人の性格を見ながら「どうやったら喜んでくれるかな」をポイントにするサービス精神と
 「全部すすめる」のではなく「厳選」するテクを身に着けてみるのも大事。
・相手のおすすめも積極的に聞きましょう。共通の会話が多いと楽しさは倍率ドンです。
・以上のことを踏まえないでも、ブログやサイトは好きなだけ書けるので楽しいよ。

純粋に「感動したんだ!」というのを言うのはとーっても大事なことだと思うんです。それは文化のつながり、人のつながりですもん。いまだに口コミが強力なパワーを放つのは、おすすめしたい気持ちがあるから。
自分は「すすめたい」人デス。
人に感動を伝えたいし、一緒に楽しめたらほんと最高だと思う。この人コレ好きそうだなーと思ったら、やっぱりオススメして喜んで欲しいし、一緒にそれについて語りたい。これ知らないの勿体無いな、かじりだけでも教えてあげたいな、そして気に入ってくれたら一緒に話したいナ、と思う。
んで、詳しい人や親しい人からすすめられるのは大好きだし、コメント欄やweb拍手ですすめられたものがツボだったらもう狂喜します。ほんとありがとうございます。
すすめるのもそうだけど、受け取るアンテナは高い方が絶対楽しいと思うのです。
せっかくのオタク、っつか趣味なんだから、加減とマナーを守って、みんなでコミュニケーションの一つのアイテムとして楽しみたいナ。

「面白い」を共有したいから。
これだけでいい希ガス
(マンガ☆ライフ)

かっちょええ!こういうふうにバサッと言ってくれるとホレル。
自分は好きなものを好きといえる人が大好きです。
 
はて、気になるのがありました。

それはどっちかというと旧世代オタクですね。最近の人達は「自分だけ楽しめればいい」っていう感じですね。
(winterbeeのネタ貼り帖(仮))

おおお?そんなんなってきてるんだ?自分は旧世代なんですが、今の若い層のオタクはそうなってきてるのかな?これちょっと気になりました。実際どうなんだろう??