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2008-08-21 大黒黒客日記

[]4コママンガにおける「きららハードル」を超えたところにある面白さ。

今回コミケで色々なマンガ好きに会って、数日間マンガの話ばかりしていたマンガバカここに参ります。

 

その中で様々な人と話題にしていたのは「きらら系の4コママンガって面白いよな!」という話。

ここがまた大きく賛否両論わかれるところで、どうしても体質的にあわない人ももちろんいるわけです。

4コマというジャンルが基本的に「笑い」をメインとすること、起承転結のリズムから完全乖離できないことも含めて、いわゆる萌え系4コマ」と呼ばれるジャンルには一定のハードルがあるのは確か。あんまり適切な表現でもないんですけどね、「萌え系」って。

ちょっとそのへんを、きららファンの人と話した内容も含めて「何がハードルなのか」「何が楽しいのか」をメモしてみます。とりあえずこのへん説明しずらいので仮に「きららハードル」と名づけておきます。

 

●1、キャラクターの理解度と面白さの比例●

コボちゃん」や「サザエさん」なんかのような新聞4コマのすごいところは、いつでもどこから見ても普遍的に面白いことです。言ってみれば日本人の笑いのツボや生活様式を理解して描いているため、キャラの背景が理解できていなくても面白いわけです。これはやはり天才の所業ですね。

 

しかし、「萌え系4コマ」は突然雑誌を買って読んでも、さっぱりわかりません。展開されているギャグが一体何なのかわからず困惑することもあります。

これをもって「その作品が面白くない」と取ってしまうのは早計。

そのギャグからさかのぼって、1話からきちんと読むと、なぜそのタイミングでそのギャグがあるかが分かる仕組みになっています。つまりキャラクターを知ることで面白さが描かれるというのが根幹になっている場合が多い、ということです。

そりゃあね。たとえば今までマジメでしっかりものだということで描かれているのを見ていて、そのキャラが隠れ激オタクなのが暴露されたら「にひひ」と笑えるじゃん。キャラ愛含みで。

しかしオタクばれした回だけ見たって「ふーん」なわけですよ。キャラ愛がないから。

 

そういう意味ではキャラクターの魅せ方はストーリーマンガ寄りです。回を重ねるごとに魅力が増えていき、どんどん好きになっていくからギャグも面白くなる。これが「きららハードル」の一つです。

たとえば「教艦ASTRO」で、烏丸先生というちょっと年増でキリリとした女教師が出てくるのですが、最初のうちは他のキャラの個性に負けてそんなに目立たないわけです。

しかし途中から彼女の変態チックなまでの「牧先生ラブ」が高まっていきます。そして1巻ラストでは「なぜそんなにも好きなのか」が暴露されます。烏丸先生の株はそこで一気に急上昇。読者としてはドキンとせざるをえません。

他にもいつもクールな突っ込み役の荒井先生が、回を追うにつれてだらしない男に転げてしまう様など、もう見ていてニヤけざるをえません。これもキャラを知っているからこその面白さ。続きマダー?

 

●2、笑いのツボの違い●

そもそも「笑い」ってのが何なのかが非常に分かりずらくあいまいなものです。

「ぶっ」と吹き出すものもあれば「あるある」というものもあります。萌え系4コマならそれに「ニヤニヤ」「オタク満足度」も加えるべきでしょう。特に「ニヤニヤ」が重要なポイントになります。

もうすぐ二巻が出る、すか先生の「ひろなex.」は「ゲラゲラ」ではなく「ニヤニヤ」タイプの作品。

まず大前提として「ひろなはアホの子」というのをおさえて理解する必要があります。逆に言えばそこを理解していれば「よーし、ひろなは次にどんな間の抜けたボケをかましてれくるのかな」と待ち構えるわけです。

そこに飛び込んでくる、理解の範疇をさらに超えたアホ加減。小動物を愛でる感覚と似た「ニヤニヤ」がココに生まれます。

この作品のうまいのは、それに加えて「オタクにしか分からない小ネタ」がちりばめられていることです。「バントでホームラン」とか「アタリジャガー」とか見て、分からない人にはさっぱりなんですが、分かる人には「ニヤリ」な共有感。

このへんがハードルでもあり、ふるいでもあります。が、狭くて深いほどある点において面白さが増すのもまた事実なのです。

 

●3、計算されつくされた構造●

4コマを読むときには「頭を空っぽにして読みたい」というのがありますが、いったん視点を変えて「4コマだからこそ物語を読み取ろう」とすると一気に楽しさが増す作品が多いです。

かなり「頭のいい」4コマとして有名な、ざら先生の「ふおんコネクト!」。

読むのにびっくりするくらい時間のかかるマンガです。というのも、きっちり計算された中で叙述トリックが入っていたり、主人公ふおんの計画的犯行が仕組まれていたりするから。これがまたびっくりするほど面白い。

キャラ自体はそれぞれかなり明確に性格分けされているのでわかりやすいのですが、個々の行動一つ一つにかなり小ネタが仕込まれています。そして驚異的な天才度を誇るふおんのこざかしさが一番の笑いどころなのですが、これが「アホ」ではなく「ずる賢い」にシフトしているタイプの作品なわけです。

きらら9月号の『ふおんコネクト!』における世論操作手法が実際にありそうな件について(空気を読まない中杜カズサ)

この記事を読むと、ふおんがどういう行動を取っていて、いかに巧妙かがよくわかります。

物語文脈を読み取る力が必要になる作品ですが、だからこそじっくり読み込んで理解したときの面白さは、半端ではありません。かわいいだけじゃないんだぜ。

 

●4、絵柄の違い●

ここはもうどうにもならないハードルの一つなんですが、基本客層が20台前後のオタク寄りの層のため、絵柄が「かわいらしい」に寄っているゆえにとっつきずらい、なんて人も多いと思います。

正直自分も「どこからが萌え絵か」というのはさっぱりわかりません。むしろすっかり慣れているため、ほとんど気にはなりません。まあ「らいか・デイズ」の絵柄と「けいおん!」の絵柄には確かに方向の違いはあるかなー、程度は感じます。んじゃももせたまみ先生は?真島悦也先生は?山東ユカ先生は?うーんわからない。

実際、萌えっぽい絵だからちょっと苦手、なんて人はかなり多い様子。

ただあれです、上述の1から3のハードルと違って、ちょっと慣れるだけですんなり楽しめる部分なので、超えちゃったほうがお得です。面白い作品は山ほどあるので、それで敬遠するのはもったいないから。

 

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このへんをじっくり考えたとき、やはり「あずまんが大王」は偉大だったなあと改めて感じます。

キャラクターのかわいさと面白さのバランス、知れば知るほど愛着深まる世界観、1から4まで通して読んだときの心地よさ、そしてトータルで一つのストーリーになっている構成。

この作品がすべての萌え4コマの元祖なわけでは決してないですが、やはり影響力の大きさと「新しい読み方」を作った作品の一つだと言えるのかもしれません。

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