野村誠の作曲日記

2017-02-16 世界の庄内音楽ワークショップ5回目

世界のしょうない音楽祭」(2月25日@サンパティオホール)に向けての第5回目の「世界の庄内音楽ワークショップ」@大阪音大。これは、豊中市を拠点とする「日本センチュリー交響楽団」が豊中市と共催で2014年度に開始したコミュニティプログラムの3年目です。豊中市から、庄内エリアを中心に、という提案があり、地元のNPO「しょうないREK」と共同で、子どもからお年寄りまで様々な人が参加する音楽プログラムとして、進めてまいりました。ワークショップの進行は、野村が行い、そこに日本センチュリー交響楽団の楽団員も参加します。庄内には、大阪音楽大学があるので、大学との連携をと思い、同大学教授で民族音楽学者の井口淳子先生に協力を要請したところ、さらに、邦楽専攻の菊武厚詞先生や学生さんたちも昨年度から、参加して下さり、大学にある箏、三味線尺八などを、参加者の方が演奏できるように提供もして下さっています。さらに、今年度には、シタール田中先生、バリガムランの小林先生も加わり、すごいことになっております。一方、日本センチュリー交響楽団の方も、楽団所有のヴァイオリンヴィオラコントラバストロンボーンクラリネット打楽器を参加者に演奏してもらうように、持ち込んでおります。その結果、西洋楽器邦楽器、シタールなどが混在した60名の大オーケストラになっておりまして、その中には、地歌の「越後獅子」、ハイドンの「軍隊」、中国民謡ムソルグスキーの「展覧会の絵」、グレゴリオ聖歌の「怒りの日」などのフレーズと、ワークショップで創作したフレーズが混在する新曲を野村が作曲したわけです。本日は、それをリハーサルしていくわけです。

当初は、もっと即興の要素の多い作品にしようと思っておりました。しかし、昨年度のワークショップで、邦楽の方々も、オーケストラの方々も、初心者の方に楽器を触るからには、ちゃんとした音を出して欲しい、いろいろ教えたい、という気持ちがあることを、当たり前ながら再認識しました。音楽家と参加者の方々が、「教える/教わる」の関係ではなく、対等に創作をする場を形成することを、当初の方向としておりましたが、「教える/教わる」の関係もありつつ、対等に創作する場も築けると思いますし、せっかく、これだけのプロの音楽家から楽器を伝授していただけるチャンスであるので、そんな感じで作曲をしてしまったわけです。

ということで、練習はハードなのですが、しかし、60名の混在した楽器での音楽が、徐々に練り上げられていく体験は、やはり他に変えがたい時間です。2時間の間に、どんどん演奏がよくなっていくのが感じられます。曲の輪郭も、どんどん明確になっていきます。あー、もっと練習したいーーー。

ということで、いよいよ次回は、2月24日、本番の前日です。

http://toyonaka.mypl.net/event/00000246214/

板垣知佐板垣知佐 2017/02/19 08:30 昨年度に引き続き参加させていただいている板垣知佐です。昨年度は、筝にチャレンジしたので、今回は洋楽器にチャレンジしようと思っておりました。クラリネットにチャレンジ中ですが、ようやく楽譜通りに音を奏でられるようになってきました。まだまだ、音が出ないこともあるので、しっかり本番に備えたいです。ああーもっと練習したいーー(笑)引き続きよろしくお願い致します、

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2017-02-15 ブタとの音楽

広島市現代美術館への原稿を書き終えて送る。

3月5日のえずこホール20周年の記念イベントのために、10年前の「たいにいず」というギターアンサンブルの曲の前半を、2台ピアノにアレンジ。10年前の演劇交響曲「十年音泉」を抜粋して、短い2台ピアノ曲を書こうと思うが、名場面が多すぎて、悩む。「ママとパアテルル」は、是非、何らかの形で入れたい。

夜は、やぶくみこさん主宰ガムランに参加。ガムランに、のこぎり、イギル、ハープ玩具のブタ、スライド笛などが加わる無国籍多国籍即興音楽2007年作曲の「ブタとの音楽」も昨年は大田智美さんが、ベストオブクラッシックでも演奏してくれたけれども、今日は、違った「ブタとの音楽」でした。東山の上に、月と木星が並んで昇る。こんなに接近は、今日だけだろうし、思わず鴨川の橋の上、高野川の橋の上などで、見とれる。帰宅後は、「ジャワで交流したんじゃわ」(2月19日@東京藝術大学千住キャンパス)のプログラム言葉、書かねばと思いながら、夜が更けて、眠る。

「ブタとの音楽」の世界初演は、10年前のウィーン。その日記は、こちら。

http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20070507

ちなみに「たいにいず」のメロディータイトルが生まれた日は、11年前の大河原商業高校のギター部を訪ねた時。その日記は、こちら

http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20060712

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2017-02-14 えずこ星人モンゲンズ

最近は、朝食後は、紅茶い豆乳を投入して飲んでおりますが、意外に豆乳は合って美味しいです。そして、相変わらず、朝にピアノモンポウバッハを弾くのは日課になっていて、その後、ウィルフリッド・メラーズのモンポウの本を少し読んでから仕事に取りかかる、というのが、外出しない時の流れになっているのですが、メラーズの本を読み終えてしまい、仕方なく、メラーズのプーランクに関する本を読むことにしました。メラーズは、音楽学者作曲家。「ビートルズ音楽論」という本が、日本語訳されていることでも知られます。ヨーク大学音楽学部の初代学部長でもあった方で、ぼくがヨークに住んでいた時には、既に退官されて長い時間が経っておられましたが、名誉教授で、お見かけしたことはありましたが、おそらくお話をしたことはなかったような気がします。今、思うと、声をかけておけば良かったと悔やまれます。

ということで、紅茶を飲みながら、仕事開始。2台ピアノのための「テキストのたね」の譜面を、10年前の吹奏楽を下敷きに作曲しておりますが、ハーモニーを微妙に変えたり、ちょっといじっておりまして、完成。譜面を送付。3月5日に、中川賢一さんとえずこホールで初演します。

広島市現代美術館のための2014年の「野村誠の音楽室」に関する原稿を頼まれていて、これもやらねばなので、書いております。2年半前の「スーパーがっきやね」をつくった時の感動を思い出しつつ、当時のブログなど参照。

http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20140719

えずこホール所長の水戸さんと電話でお話。3月4日、5日の公演の件。門限ズ(えずこ星人モンゲンズウ)やりますよーー。即興セッションもあります。門限ズ以外にも、ピアニストの中川賢一さん、打楽器奏者の片岡祐介さん、俳優柏木陽さん、ヒップホップISOPPさん、ダンサー山田うんさん、詩人上田假奈代さん、美術家の藤浩志さん、他が集います。2月28日からの滞在で、アウトリーチや鍋の集いも計画中です。

Francis Poulenc (Oxford Studies of Composers)

Francis Poulenc (Oxford Studies of Composers)

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2017-02-13 2台ピアノのための「テキストのたね」

来月、えずこホールで行われる20周年記念イベントの準備で、10周年の時の曲の一部をもとに、2台ピアノの曲を作曲。本日は、「テキストのたね」という短い曲を2台ピアノにしました。坂野嘉彦さんの編曲吹奏楽スコアも久しぶりに詳しく見させていただき、いやぁ、力作と感心するばかり。

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2017-02-12 島袋くん来る

美術家島袋道浩くんが訪ねてくる。島袋くんと出会ったのは、1993年だから気がつくと24年の付き合いになる。ざっと24年間の二人でのコラボレーションを列挙しても、かなり多いことに気づく。93-94年の路上バンドに始まり、94年の「詩ビレル」(@ギャラリーそわか)での吉増剛造さんらとの共演、95年の水戸芸術館ジョン・ケージ展での共演、そして、ヨークでの「神戸のためのコンサート」、96年には島袋インスタレーション「南半球」のための自動ピアノの曲の作曲、島袋の野外彫刻(パブリックアート)「未来の思い出」に参加。97年にはシンガー・ソングライターTASKEのCD共同プロデュース、00年の島袋の映像作品「そしてタコに東京観光を贈ることにした」に野村も少し出演。01年に東京オペラシティアートギャラリーで「タコとタヌキー島袋野村芸術研究基金」を設立ブックレット「見えないところに行けるけど、見えてるところになかなか行けない」に野村が「ぼくと島袋」を執筆。03年、「音楽ノ未来 野村誠世界」に島袋「ちくわ、がんばれ!」を寄稿。06年、島袋、野村と山下残の3人で「僕たちの好きな本」を開催。08年モレノ・ベローゾと野村誠を出会わせ、そのセッション映像を豊田市美術館で展示、13年CD「ノムラノピアノ」(とんつーレコード)を共同プロデュース(島袋くんがジャケット写真、ブックレットの写真集も担当)、14年、野村が映像作品「白鳥、海へいく」の音楽を担当、16年野村が島袋のインスタレーション「弓から弓へ」の音楽を担当。

と書いて、島袋くんが2003年に書いてくれた文章が、以下で読めるので、そして、そこにある三輪真弘さん、河村めぐみさんの文章も、大変ありがたい文章なので、読み返してみました。

http://www.jungle.or.jp/sazanami/gamelan/siryou/nomura03.htm


今日は、島袋くんの映像作品にピアノで音楽をつけた。映像を見ながら、我が家のピアノで録音。

その後、岡山芸術交流で島袋が発表し、その音楽を担当した「弓から弓へ」の録音を担当していただいた東さんが営む「山食音」に行き、ランチ。この「弓から弓へ」は、3月にベルリンで展示されることが決まっているそうです。

その後、島袋くんを駅に送っていく途中で、古本屋に一緒に入り、

太陽 1972年4月号 no.106 特集 大相撲

太陽 1972年4月号 no.106 特集 大相撲

モーツァルト=二つの顔 (講談社選書メチエ)

モーツァルト=二つの顔 (講談社選書メチエ)

名人に香車を引いた男―升田幸三自伝 (中公文庫)

名人に香車を引いた男―升田幸三自伝 (中公文庫)

などが、格安の100−300円で販売しており、ついつい購入。この1972年太陽の大相撲特集は、写真もいいし、お薦めです。相国寺、御所を経由して、島袋くんを見送る。帰って、ピアノを練習したり、読書をしたり、のんびりと過ごす。

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2017-02-11 ジャワで交流したんじゃわ

2月19日に開催する「ジャワで交流したんじゃわ」(@東京芸術大学千住キャンパス)で見せる映像編集が終わり、映画監督の甲斐田祐輔さんの映像が届く。1週間の濃密な出来事のエッセンスが詰まっている映像。40分強の映像を懐かしく面白くワクワクしながら3度に渡って見て、ちょっと短縮したり修正する提案などをメールする。いよいよ来週に迫ったイベントが楽しみであり、そして、インドネシアでの様々な体験を噛みしめております。

http://aaa-senju.com/nomura

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2017-02-10 十年音泉から10周年

ドイツの国営ラジオ放送プロデューサーで、京都産業大学メディアコミュニケーション先生のMalte Jaspersenさんと会う。2014年に、ココルームについて30分のラジオ番組をつくりドイツの国営放送放送したそうで、その番組の中で、「ノムラノピアノ」の音源も使ったそうで、番組の音源をいただく。最近は、日本のマスメディア自主規制に関するラジオ番組をつくったとのこと。色々、楽しく話し込む。

家に帰ると、昨年の「うちのこのどじまん 受賞はなうた作品CD」が届いている。マルテさんからいただいたココルームに関するラジオ番組を聴いて、そこには釜ヶ崎にいる比較高齢の方々の声も多くあって、色々なエッセンスに触れた後、今度は、子ども即興口ずさみソングを次々に聴いて、人生の後半と前半がグルグルと繋がっていくミックスジュースになっていく。

今、世界のしょうない音楽祭に向けてやっている60人のアンサンブルも、邦楽洋楽のミックスジュースで、子どもからお年寄りまでのミックスジュースで、初心者プロのミックスジュースで、オーケストラ音大NPOと行政のミックスジュースで、色々な味を混ぜると美味しい音楽にするのは難しいことでもあるのですが、それを得意とするのが野村誠でもあって、こんなに音楽ではできるのだから、料理だってできるはずなのに、どうして料理だと、それができないのだろう、と不思議に思う。

BBC Radio3のラジオ番組Music Mattersを聴いていたら、クラシック音楽のメンタルヘルスについて特集していて、うつ症状が他の職業よりも多い。考えたこともなかったけれども、クラシック演奏家というのは、精神的なプレッシャー、凄く大きいのかもしれない。大きな課題

http://www.bbc.co.uk/programmes/b08cgvlp

と、色々、聴いて過ごしましたが、作曲もします。ひとまず、10年前にやった演劇交響曲「十年音泉」を素材に、2台ピアノの曲を作曲することにしているので、作曲に着手すべく、10年前の譜面を見ながら構想を練る。窓の外では、雪が降り、気がつくと一面真っ白になっているので、今日はしっかり暖かくして寝ようと、お風呂湯たんぽを充実させる。

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2017-02-09 新曲、通しましたーーー!!!!!!

本日は、「世界の庄内音楽ワークショップ」の4回目(@大阪音大)でした。昨夜に書き上げた譜面を、本日はリハーサルです。2時間のワークショップの最後の15分で、一度、通し稽古をしたいので、18時半に始めて、なんとか20時10分には、譜読み練習を終えたいのです。10分刻みの練習進行案を考えるのですが、普通に考えると、やはり1時間40分では終わらず、何度も練習の新考案を考える。集中力を使うので、途中で休憩も入れたい。結局、以下のような新考案で臨みました。

18:30−18:45 練習番号GからKまで

18:45−18:55 練習番号KからNまで

18:55−19:05 練習番号NからPまで

19:05−19:15 練習番号PからSまで

19:15−19:25 練習番号SからVまで

19:25−19:30 休憩

19:30−19:40 練習番号VからYまで

19:40−19:50 練習番号YからCCまで

19:50−20:00 練習番号DDからEEまで

20:00−20:10 練習番号EEから最後まで

20:10−20:15 各自確認

20:15−20:30 通し

約40名のワークショップ参加者と、7名のオーケストラ楽団員と、10名ほど大阪音大の先生と学生とで、60名ほどの大編成です。楽器編成も、邦楽器尺八、箏、三味線)が25名ほど、シタールが5名、バリガムラン1名で、約半数が非西洋楽器。ヴァイオリンヴィオラチェロコントラバスウクレレという15名ほどの弦楽オーケストラ、木管楽器が、クラリネットフルートリコーダーで5名、金管トロンボーンで3名、打楽器が7名ほど、そしてピアノ。えらいこっちゃですが、2年前に、「千住の1010人」をやった時は、本番は1010人の出演者で、5回に分けて行った練習で、各回130人とか来ていて、「130人だと楽にできるなぁ」と思ったので、それを思うと、60人は半分なので、まぁ、この人数ならば、指示も通りやすいし、まぁ、なんとかなるかなぁ、と思いながら、ワークショップ開始。

開始が結局、5分押してしまったので、焦るところですが、前から順番に説明していかないといけませんし、皆さんが「できた」という体感もないと次に進めませんし、地道にやっていくしかありません。なんとか、5分押しのまま(つまり予定した進行時間で)休憩まで進みました。これも、日本センチュリー交響楽団の楽団員の方々、大阪音大の先生方、学生さんのが各パートに入って、迅速に的確に指導していただけたことのおかげであります。明らかに、昨年度よりも、ちょっと欲張っているので、やることも多いのですが、皆さんが各パートで指導していただけるだろうという前提で、作曲してしまったので、頼るしかないのですが、本当に素晴らしいサポートでした。

そして、後半も順調に進みまして、なんとか通し稽古までできました。初の通しで、これだけの演奏ができるとは!!これは、2月25日の本番までの2回の練習で、相当、練り上げられそうです。ぴったり20時半に終了(21時に校門が閉じられるため、時間厳守なのです)。そして、15分だけ、邦楽の方々と、センチュリー響の方々と野村で、ワークショップ参加者が演奏に加わらない冒頭部分の練習をしました。地歌越後獅子」の手事(=インストの間奏部分)に野村が西洋楽器を書き加えた曲です。これが、センチュリー響のメンバーは初見にも関わらず、さすがプロで、素晴らしいアンサンブルでした。もう演奏しながらドキドキしながら聴きましたが、美しいし楽しいし、初見の初合わせでこれならば、期待大です。作曲者として、こんなに幸せなことはありません。ただし、一番、演奏が危なかしかったのが、ピアノの野村誠さん。この人は、自分で作曲していながら、弾けていませんでした。要練習です!昨日までは作曲だったので仕方がありませんが、明日から練習よろしくお願いします。

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2017-02-08 作曲おわりましたーー

2月25日の「世界のしょうない音楽祭」に向けて、作曲中です。プロ演奏家が、西洋楽器が、クラリネットトロンボーンピアノ、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラコントラバスで、ピアノ以外は、日本センチュリー交響楽団のメンバーが演奏邦楽は、尺八、箏、三味線が、大阪音楽大学の邦楽専攻の先生学生さん方(それに加えて、ガムランシタールの先生も加わって下さります)。これに加えて、ワークショップのパートが40名で8パート(1パート平均5名程度)で、金管、尺八、箏、三味線、シタール、弦(ヴァイオリン/ヴィオラ)、コントラバス、打楽器なのです。そして、これらのほとんどが、今回初めて触る楽器で、ほぼ全員が初心者です。

で、初心者ならば初心者なりに、そうした味を活かしての即興アンサンブル可能なのですが、それぞれの楽器のプロの方々がいて、しかも楽器を教える気満々でいて下さるので、これは、全パート、初心者だけども、これくらいならば弾けるかな、という感じに作曲しました。どのパートも、演奏効果があって、短時間指導でできるようになりそうな感じで、作曲です。16段のスコアを書いているのですが、上の8段は、ほぼ初心者でも頑張れば演奏できる8パート、その下の8段は、超絶プロの音楽家のための8パートです。東洋と西洋の楽器が出会うことも対比になるとは思うのですが、それ以上に、プロの音楽家と、楽器の初心者が出会うスコアを書いていて、そのコントラストに、ドキドキします。

初めて箏曲を作曲したのが1997年の「押亀のエテュード」なので、今年で20周年なのですが、20年後にこんな体験ができていることは、感無量です。明日のワークショップで音を聴くのが楽しみですが、明日、2時間で全部練習できるかなぁ、とスコアを検討しているうちに、少し簡略化されたり。しかし、明日は、忙しいことになるでしょう。

それにしても、地歌越後獅子」の手事にピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバス、クラリネット、トロンボーンを追加した今回の和洋がっぷり四つの「序曲」は、古典音楽尊重しながらも、古典にこんなに色々書き足しちゃったーー、という内容で、原曲をご存知の方は、さぞかし驚かれると思います。冒涜していないつもりですが、書きたいように書きました。菊武厚詞先生より資料として送っていただいた「越後獅子」の録音音源に合わせて、何度もピアノで合奏してみて、合わせられることや、音の間違いがないことも確認しました。共演が、すごく楽しみなのです。感謝です。

深夜12時頃には、タイムリミットで、今回の完成ということにして、それから推敲パート譜作成して、明け方3時過ぎに、なんとか譜面送信。これで、明日、合わせができます。

2月25日のコンサートは、無料です。詳細は、こちら!

http://toyonaka.mypl.net/event/00000246214/

junko iguchijunko iguchi 2017/02/10 12:20 昨夜は怒濤の2時間、お疲れ様でした!プロの演奏家だけなら出てこない表現、味とか色合いが魅力ですし、ノリのよい越後獅子とコントラバスの安定のベース音、子どもたちの笑い声、世界のなかでしょうないにしかないオーケストラと胸をはれそうですね!

のむのむ 2017/02/13 14:51 こちらこそ、お疲れさまでした。これだけの大編成で、(日本を中心とする)アジアの楽器と西洋楽器が半分ずつで、初心者とプロが混在するオーケストラは、本当に世界の中で、庄内にしかない、と胸をはれると思います。楽団名考えないといけませんねー

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2017-02-07 越後獅子に作曲中です

作曲中です。2月25日に世界初演です(@サンパティオホール=阪急庄内駅から徒歩3分)。地歌の「越後獅子」の手事のところに、ヴァイオリンヴィオラコントラバスクラリネットトロンボーンピアノを追加して、三味線、箏、尺八と大合奏する豪華な序曲を作曲するというのが、本日の大きな課題で、「越後獅子」の上に、ハイドングレゴリオ聖歌ワークショップで作ったものなども重ねていく作業

気がつくと時間がなくなってきていて、4日前には節分祭に出かけ、3日前には山下残ダンス公演を見に行くゆとりがあったのが、嘘のようで、ほとんど反射神経で、音符をを入力し続けております。大阪音楽大学邦楽専攻の方々と、日本センチュリー交響楽団楽団員の方々が共演するチャンスを作れるのは、嬉しい限りなのです。

そして、過去の「日本センチュリー交響楽団のテーマ」の第1稿、第3稿、第4稿、第5稿の記録映像を見てみました。第1稿にあった「悪魔のコラール」はもはやないし、第3稿の冒頭の展覧会の絵リズムによる美しいトーンチャイムアンサンブルも消えてしまったし、第4稿の冒頭のボイスアンサンブルや、グレゴリオ聖歌の「怒りの日」と「六段の調」が交互に来る歌もないし、箏を全員で演奏するエンディングも今回はないし、第5稿のイギリスの聖歌から発展させた賛美歌風「日本センチュリー交響楽団」や、イギリスの「ジオオペラ」との交流で生まれたフレーズも、今回の第6稿では上書きされてしまいました。少し前のことですが、懐かしい。そうしたものの上に、今回の第6稿では、「越後獅子」とハイドンの「軍隊」とブラームスをテーマにしたワークショップと、故郷を思う様々な言葉から生まれたフレーズなどを上書きしております。「日本センチュリー交響楽団」というフレーズだけは残しながら、毎回、変化していく作品

http://toyonaka.mypl.net/event/00000246214/

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