まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

厦門3日目。昨日と同じくホテルのビュッフェで朝食。気になっていたピーナッツスープは、白くてサラサラで優しい甘さ。煮込んで柔らかくなったピーナッツの食感も楽しい。お粥は日替わりらしく、緑豆のはなくて別のお豆(名前は忘れちゃった…)のお粥に高菜みたいなのと沢庵みたいのをトッピングしたら、沢庵みたいなのが予想外にピリ辛だった。美味しかったパンプディングを今日は多めに。

もう散策はせず、部屋でのんびり過ごし、午後にラウンジで I さんと合流。昨日と同じく先生ご家族がホテルに迎えに来てくれて、奥さまとお嬢さんとがおそろいのワンピース。ふたりとも、私がプレゼントしたタティングレースのブローチを胸につけてくれていて、その気遣いがとても嬉しかった。

ホテルからタクシーに乗り、市内の厦門大学本部に向かう。先生が教えている大学とは別のキャンバスで、こちらもまたとんでもなく広大な敷地で、学内だけでひとつの街みたい。学内を移動する小型の専用バスがあるんだけど、到着と同時に多くの人が殺到して乗るのは大変。歩いても15分ぐらいだときいて歩き始めたのだけれど、15分なんてとんでもなくて、小一時間はゆうにかかった。でも緑がいっぱいの並木道や、レガッタの練習をしている大きな池があったりと、歩いていてとても気持ちのいい道で、ちょっとしたハイキング。途中に大学のオリジナルグッズをメインに扱う売店もあり、その膨大なラインアップに驚きながら、中国風の絵柄が美しい押し花のしおりと、大学のマークが入ったグルーミングキットを買ってみる。目指したのは美術院の建物で、絵画展が4時半までのところ4時前に着いたのにシャッターが閉まっている。やっとたどり着いたのにそんなぁ…と先生がどこへやら電話で連絡を入れると、担当者が鍵を開けに来てくれた。観に来る人が少ないから早く閉めちゃったんだって。わざわざ開けてもらっただけのことはあり、充実した展示で大満足。

学内のカフェでひと休みしてから、正門前に戻り、夕食の場所に移動しようとしたのだけれど、ここでもタクシーを拾うのに大苦戦。あきらめてバスに乗ろうとしても、バス停で大勢待っているのに満員でもないバスが通過していくという信じがたい状況。結局、バスも正規のタクシーもアウトで、料金を交渉して乗る非正規のタクシーで、鷺江賓館という高級ホテルに到着。先生が夕食はどこがいいだろうと知人に相談したところ、3人が3人とも勧めたのがこのホテルだったそうで、先生ご家族も訪れるのは初めてで、人気を裏付ける混雑ぶり。飲茶の点心のような料理が次々に運ばれてきて、テーブルに乗りきらないぐらい。ただ、見た目はとても高級感があるのだけれど、味がいまひとつ追いついていなくて、1日目の家庭料理性ごっぽいお店のほうがずっと美味しかったので、相談して決めたのになぁ、と先生は残念そうだった。


このホテルは、市内で一番の繁華街である中山路の入り口にあり、そぞろ歩きを楽しむ。両側に様々な店が立ち並び、ものすごい数の人で埋め尽くされている様子は、まるで師走のアメ横みたい。見物しながら、お土産物を扱う店で厦門特産のお菓子を購入。

中山路から帰る際にもタクシーを拾うのがまた大変で、私たちよりも船に乗って帰る先生たちのほうが遅れたら大変だからと心配なのに、先生は大丈夫だから、やっとつかまえたタクシーに私たちを乗せ、ホテルまでと指示して料金も先払いしてしまい、もう何から何までお世話になりっぱなしで、ちっともお金を払わせてくれない。明日はもう午後の便で帰るだけだからわざわざ来てくれなくても大丈夫と言ったんだけど、いや空港まで行きますから、と。どこまで義理堅いんだか!

昨日と同じく、しばし I さんの部屋におじゃましてから自室へ。すでに帰りの荷造りもほぼ終わった。今日もTちゃんとたくさん遊んで、よく歩いて、よく食べて、よく笑った。明日の今頃はもう自宅にいるのねぇ。あっという間だわ〜。