お茶日記 紅茶の最適温度

ためしてガッテン:過去の放送:紅茶! 実験1000回見つけた極意を見てからと云うもの、紅茶が飲めないでいる。困ったことだ。ここ数ヶ月、中国茶を淹れる方法である工夫式を使っていたのだが、この方法も適切でないことになってしまった。
紅茶を淹れる時の湯の最適温度は95度なのだそうだ。沸かす湯の水温は水の中に含む空気の量に影響し、その空気の量が茶葉のジャンピングを決定づけるのだ。
ジャンピングとは、茶葉がポットの中の湯の対流にそって激しく動くこと。このジャンピングは湯の中の適度な量の空気の付着が茶葉に対して浮力となり、茶葉が浮き沈みをするというわけだ。沸かし方が足らず湯がまだ低い温度であった場合、空気の含有量が多く、茶葉に大量の空気の粒が付着し茶葉が水面に浮かんだままになってしまう。一方、沸かしきってしまった場合空気の含有量が少なく、茶葉に浮力がつかないので、茶葉はポットの底に沈んでしまう。
紅茶を淹れてもジャンピングするときとしないときがあり、ジャンピングをした方が美味しいと云うことは判っていたのだが、ジャンピングの要因までは判らなかった。
しかし、この方法はポットを用い、あくまで少ない茶葉で多くのお茶を作ろうとする場合に当てはまり、工夫式での多くの茶葉で少ないお茶を作る場合には当てはまらないのかもしれない。尤も、所謂紅茶の茶葉と云うものは青茶などに比べると細かくしてあり、大きめのポットを用いることを前提に作られているような気がしないでもないけれど。
まあ、しかし、お茶は美味しければ良いわけだし、完璧にできないからと云って紅茶を飲まないでいるのも本末転倒だ。

お茶日記 煎茶と番茶の境界線

と云うわけで、最近は紅茶でなくてもっぱら日本茶を飲んでいる。ホットは煎茶で、アイスは煮出し京番茶だ。
先日街の茶問屋に行って煎茶を求めたらおかしなことを云われた。店頭のガラスケースで量り売りされている緑茶は煎茶ではないと云うのだ。深緑の青い香りのする茶葉なのに煎茶ではない。それでは何なのかと尋ねたら、番茶だと云う。ずいぶん以前に番茶が欲しいと云ったときはほうじ茶を出されたのでますます難解。店のご主人云うところによるとその番茶は「柳」と呼ぶそうで、煎茶で刈る茶葉より大きな茶葉を刈り取って作るのだそうだ。関西ではこういう呼び方はしないらしいと云うことも云っていた。その時はそう納得したのだが。
調べてみるとどうもこの番茶、一番茶二番茶てな具合で、一番茶は高級な緑茶や煎茶に、二番茶以降はいわゆる番茶と呼ばれるのだと思われる。「柳」と云うのは、番茶の茶葉を選ったちょっと高級な番茶らしい。*1
これはよく考えると紅茶のインド・ダージリンにおける夏摘み・秋摘み、青茶における夏茶・冬茶にあたるものなのかなあ。
しかしながら、番茶でも十分美味しい。店のご主人によれば番茶は熱湯で淹れるのだと云うこと。煎茶も僕が買ったようなやすいものだけなのかもしれないけど、熱湯で淹れればよいとのこと。そして、煮出して飲むようなお茶は聞いたことがないとのことも。まあ、でも京番茶やほうじ茶は煮出しても十分美味しいからかまわないのだが、ちゃんと淹れたらもっと美味しいのかしら。

短歌日記:投稿歌

  • 誰ももう傷つけたくない だから 今朝 回送列車に乗って帰った

2003-09-26-Friで発表したこの歌を含む五首を短歌研究社*1のうたう☆くらぶ*2栗木京子選の回に応募したところこの歌が添削の対象に。
2003-11-09-Sunで推敲の一部を公開しましたがその後も添削が続き、先日発売された「短歌研究2月号」に掲載されました。
結局、

  • 誰ももう傷つけたくはないだから回送列車で僕は昨日へ

を最終形として頂きました。

遅レスですが…

id:mars様。初めまして。福袋松を買われたのですね。僕はフレイバーがだめなので買えないのですが、聞くところによると梅とは比べものにならない高級茶葉がいろいろと入っていて羨ましいです。
id:rickystar様。初めまして。福袋当たりとは羨ましい。関係ないですが、日記読ませて頂きました。長年福岡に住んでいたので「あー懐かしー」とか思いつつ読みました。小倉、案外味のあるすてきな街ですよね。
もしよろしければお茶日記にもご参加下さい。