Landis側、動く

Floydlandis.comより。

Landis側弁護士がUSADAに対し、提訴取下げを公式に要求する模様。LNDDの提供した資料(フランスの夏休みを経て、8月31日に届いた370ページの資料)を精査した結果、「inconsistencies in the testing protocol and methodology that support Landis’ innocence」が見つかった、というのがその根拠。やはり検査手順や手法の不備を突いてきた。

USADAはこれを受けてLandisに対する提訴を取り下げるか、AAA (American Arbitration Association)の裁定に委ねるかをLandis側からの書面受け取り後一週間以内に決断する必要がある。

AAA裁定では、聴聞会などは全て公開となる。透明性を確保し、選手の権利を守る、ということ。

予想

USADAはWADAとの間で揉めたくはないだろうから、AAA裁定に持っていくのではなかろうか。そこではLNDDがどんな検査をしてきたのか、などが公開されるはず。まあ、Landis有利というところか。

あ、仮にAAAでLandisが無罪となっても有罪となっても、今度はCAS(Court of Arbitration for Sport)に上告されるはず。もしかしたら来年のTdFが始まっても、まだ決着がついてなかったりして(笑)

コメント

そもそもTour de Franceのドーピング検査をフランス人に任せるのが間違いなんだよ。正確に言えば、「夏休み前のフランス人」なんかに任せてはならない。だいたい「あと3日働けば一ヶ月の休みだぜボンジョルノー!」みたいな奴等に、まともな仕事できるとは思えない。検査工程にはかなりの確率で手順ミスが生じたはずだ。

さらに...LNDD側が8月末に提出してきた資料は370ページ。常識的に考えて、この資料は夏休み明けに書いたものだろう。だってLandisのB検体検査は夏休み開始直前の土曜日に実施されているから。その土曜日に徹夜して370ページの資料を完成させるとは思えない。フランス人なんだから。

で、休み明けに、「あー、楽しい夏休みだったなぁ。あ、Landis有罪にしなきゃいけないんだっけ。なんか書こう。えーっと何だっけ?」みたいな脳味噌で370ページ。そりゃぁ、一貫性に欠けた、しょーもない文書になるでしょ。だから夏休み前のフランス人なんかに任せちゃいかんのだってば。