青年団『カガクするココロ』『北限の猿』




 


《演劇》青年団




タイトル: 『カガクするこころ』


      『北限の猿』



作・演出: 平田オリザ

■■出演(カガクするココロ)


兵藤公美 工藤倫子 河村竜也 村田牧子


山本雅幸 海津忠 村井まどか


荻野友里 鄭亜美 堀夏子 桜町元


小林亮子 木引優子


二反田幸平 佐山和泉 安倍健太郎



■■出演(カガクするココロ)


河村竜也 海津忠 工藤倫子


堀夏子 二反田幸平 山本雅幸


後藤麻美 佐山和泉 村井まどか


中村真生 長野海 安倍健太郎


山本裕子 村田牧子 小林亮



■■スタッフ


舞台美術:濱崎賢二  舞台美術監修:杉山至


照明:岩城保  演出助手:相馬加奈子


宣伝美術:工藤規雄+村上和子 太田裕子


宣伝写真:佐藤孝仁  宣伝美術スタイリスト:山口友里


制作:木元太郎



■■日程・場所


【伊丹公演】
2009年11月13日(金)〜 11月16日(月)


【広島公演】
2009年11月18日(水)〜 11月20日(金)


鳥取公演】
2009年11月22日(日)〜 11月23日(月・祝)


【北九州公演】
2009年11月28日(土)〜 11月29日(日)


【宮崎公演】
2009年12月2日(水)〜 12月3日(木)


【東京公演】
2009年12月26日(土)〜2010年 1月26日(火)@こまばアゴラ劇場






 《感想文:カガクするココロ》




 



青年団『カガクするココロ』@こまばアゴラ劇場。 「スゴイ!」とか騒ぎ立てるタイプの作品ではないし、オリザ作品に僕自身が慣れてきたということもあるのだけど、今日、初めて、演劇を観るという行為がぼくの生活のなかにするりと溶け込んできた。駒場東大前までは電車で45分ぐらいかかってちょっと距離があるけれど、それはともかく、部屋のテレビを点けて番組をみるような感覚の、すっかりリラックスした観劇であった。テーマもさることながら、会話の妙技が堪能できて、ほのぼのと楽しく、それでいてシリアスな作品。いい時間を過ごせました。ありがとうございました。





 《感想文:北限の猿》




 



青年団『北限の猿』@駒場アゴラ劇場


■ シーン.....  ええっ! 汗、汗、汗(放送事故ではありません)


■ 先週観た『カガクするココロ』の続編だけど一筋縄にはいかない。


■ 久保くん、この前は野菜一筋の爽やかなヤツだったんだけどな、、、


というか


■ 河村竜也さん女の子に手を出し過ぎ!


■ 堀夏子さんイメチェンしすぎ!!!



■ 猿と人間おさらいしておきますか。


ごく最近になって、「日本」の各地で、意外なほどに古い人間の骨などが見つかった、という報告が相次ぎます。1万年前、2万年前というスケールから、さらに30万年、50万年、60万年。今まではそんな古い時代に、日本に人間がいたとは、とても信じられないことだったのです。 正確にいうと、そのような時代に、もし人が日本にいたとしても、それは私達と同じ種の人間ではありません。(※ 私達が時代を超えて結婚しても子供は生まれません。)


私達は、ホモ・サピエンス・サピエンスと呼ばれる種に属しています。この種は、3万年くらい前から、この地球上に住みはじめたようです。 ひと昔前には、この前には「人間」はいなかった、と考えられた時代もありました。しかし、今は違います。 私達の前に、たぶん十数万年前から、ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシスと呼ばれる人々が、この地球上にいたらしいと考えられています。彼等は、私達より背丈なども大きかったようで、頭が私達より大きかったという説もあります。


私達自らを、新人と呼び、彼等を旧人と呼びますが、彼等も立派な人間であったようです。彼等が仲間を葬った跡なども見つかりました。花束のようなものが一緒に発見されています。仲間の死を弔うという気持ちの表現でしょうか。彼等が薬草について、相当な知識をもっていたという学者もいます。


旧人のなかで、身体に大きな障害をもつ人が、成人して相当に長く生きていた、ということもわかりました。そのなかには、火を守るという役目を担っていた人もいるようです。旧人と新人は、ある時期の間、この地球上でともに生きていたようです。二つの種の間に、どんな関係があったのかわかりません。柄は小さいが、攻撃的な新人(つまり私達)が、おだやかな旧人を滅ぼしてしまったとする人もいますが、すべては未だ謎だ、というのが正しいでしょう。


さらに旧人の前に「原人」と呼ばれる人々がいました。彼等は約100万年前にこの地球上に現れたろうといわれています。 原人は火を習慣的に使うようになっていた、と考えられています。火を使って食物を調理し、洞窟に住む彼等は、住む場所をだんだん広げていきました。


今この地球上で、サルの仲間の住んでいる場所は、限られています。例えば、ヨーロッパにはサルがいませんし、北アメリカにも住んでいません。霊長類は、もともと熱帯、亜熱帯の生物であったようです。人間も、猿人時代には、寒い地方へは広がりませんでした。 原人時代になって、はじめて人々は世界各地に広まっていきました。


日本の近くでは、中国の周口店の洞窟から北京原人が、1929年にすでに発掘されています。さらにそれより前(1890〜91年)にジャワ島東部でピテカントロプス・エレックスが発見されています。 これらは、だいたい50万年くらい前の原人ですが、その後60万年前と思われる骨が、方々で見つかりました。日本でも60万年前といわれる骨が最近見つかっています。もし本当だとすれば、ずい分早くから原人は日本までやって来ていたのです。


『羽仁進の日本歴史物語』(小学館)より。(※は私が補足しました。)







 カトリヒデトシ・鈴木励滋・徳永京子




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