Google News に負けないニュースポータル Topix.net
ポータル + personalization + feed + CGM の mix がすすんでいる。
- Newsweek,自社ブランドRSSリーダーを提供 (メディア・パブ, 4/17/2006)
- ニュースアグリゲーターのTopix.net,この1年間で利用者が2.3倍に (メディア・パブ, 4/17/2006)
- 230% Growth: Happy Birthday Topix.net (topix.net weblog, 4/10/2006)
Newsweek みたいな超有名な、だけどいかにも一方通行そうなメディアが、読者の個人ページを用意して RSS リーダー機能を提供している。 これは、読者に「サイトに滞在してもらう」のが狙いか。 そうして集められた読者の行動パターンのデータが、広告などを通じた収益の増加につながるのはわかるけど、なんだか今までの「ニュースポータル」が少しずつ性格を変えていっているようにも見える。
Topix.net がこれまで打ってきている手が興味深い。
- Forbes.com, BusinessWeek, all of the TKG papers, the Washington Post などと連携、これは Topix.net とパートナー双方にメリットのあるコンテンツ連動型広告か?
- 写真のライブラリを提供。
- Local shopping (地域の買い物)、就職サイト、車の買い物サイトとの統合。
- Blog sphere をウォッチする手段としても。 NYTimes や Washington Post の記事と同列に blog の記事が表示されるというアイディアは面白い。
- 独自開発したらしい記事のコンテンツを自動分類する技術 (categorization technology) と、文脈連動型広告のシナジー効果が大。
Google News がチープ路線を突き進む一方で、Topix.net は高付加価値なサービスを実現して人を集めているようにも見える。 単機能で平板なページには人は魅力を感じない。 総合的な mix がうまくまとまっていれば、 rich 路線も悪くないということか。
ブログの記事が大手メディアの記事と同列に並ぶ、という表現形式は今後 普及していくかもしれない。 読者にとっては、ソースはなんであれ、自分の関心にマッチしたコンテンツかどうかが まず第一であって、ソースの知名度は二の次。 信頼できる度合いがまちまちな複数のソースが並んでいても、読者は即座に文脈を判断して読み分けることができる、という前提なのだろうと思う。 大手メディアによる読者の囲い込みとはつまり、信頼性の判断を読者にさせない、ということなのだろう。