ライトノベルの古典とか必読書とか

http://d.hatena.ne.jp/K_NATSUBA/20070219#1171871485
http://d.hatena.ne.jp/REV/20070220/p5


他のジャンルで繰り返されてきた同種の論争と違う点が一つあります。それは、ラノベは人気シリーズの場合、ほぼ例外なく、と言っていいほど寿命を引き伸ばされ、長大な巻数になる、というです。もちろん、少年漫画やその他の媒体でも連載が長期化した例は幾らでもありますが、いつまでも続きが出ない/完結しない/途中で放置された作品がこれだけ多いというのは、この業界独特じゃないでしょうか。実際、revさんの挙げた10シリーズの内、終了しているのは『オーフェン』と『ロードス島戦記』の2つのみ(本編が終了した『スレイヤーズ』を入れれば3つですが……)。しかも、その多くが刊行ペースを落とすか、そうでなくとも時間の経過に合わせて面白さの質が変化していくかしていきます。1巻を読んでつまらなければそこで切ってはいお終い。ですが、まかり間違ってハマってしまった場合、いつ果てるとも知らないシリーズに付き合わなければならない無限地獄が待っているのです。


つまり、古典を読め、というのはいつまでも続きが出ない/完結しない/放置されたシリーズに待ちくたびれたラノベ亡者どもが若者を同じところに引きずり込もうとしている怨嗟の声だったんだよ!


……あと、まあ、必読書云々に関しては


http://www2r.biglobe.ne.jp/~alisato/lameta/enq.cgi?mode=sort
http://web.archive.org/web/20040918074316/ippo.itbdns.com/cgi/sugoi/qj54/enq.cgi(リンク先webarchive)


ここら辺か。前者は大森望/三村美衣の『ライトノベルめった斬り』、後者は『クイックジャパン』で冲方丁乙一が対談した時の。どっちも2004年当時のですけど。


追記:上記エントリはネタです、と付け加え。いやラノベにシリーズ物が多くて大変、というのは日ごろから思ってたことなんですが。revさんやK_NATSUBAさんの示した指針自体には賛同しています。