さてさて

 本格的にブログを書いて行こうと思う。でも、いったいなにを書いたらいいのかも皆目見当がつかない。そこで、とりあえず春に行った小笠原諸島・父島の写真でも載せようと思う。



まずは、この船。おがさわら丸。東京の竹芝桟橋と父島の二見港を6日に1回つなぐ貨客船。こいつに25時間半揺られるところから旅はスタートする。



東京湾。湾の中は嘘みたいに波がなく快適な航海。しかし、湾をひとたび出るとそこは別世界。とたんに波が激しくなり、手すりを伝わないと歩けなくなる。ご飯を食べる気も、ビールを飲む気も起きない。仕方がないから1番酔いにくいと言われる甲板でただただ太平洋の荒波を眺めることにした。



陽も落ちて辺りいったいは真っ暗闇。船の放つ明かりと月灯かりが占める甲板。2月ということもあり、海風の冷たさに負けて船内に戻ることにした。相変わらず波にいいように弄ばれる船。一口二口おにぎりをかじるも、食べる気にもなれず、ふて寝。しかし、うまく寝付くことが出来ず、持ってきた「ノルウェイの森」と「ライ麦畑でつかまえて」を、なんとなくパラパラしながらひたすら揺れに耐えた。

 翌日の11時半。ようやく25時間半の航海を経て父島・二見港に接岸。2月とは思えない日射しと、陽気な南洋の音楽と島の人々の歓迎を受けながら下船。すぐに出迎えに来ていただいた民宿のマスターに連れられてお世話になる民宿へ。
 
 宿は素泊まり相部屋。男4人が2段ベット2つでの共同生活。

 相部屋の他の方々は、医大生と大学の助教とみかん農園のおじさんという非常に多種多様なメンバー。これからの旅に胸を高鳴りを憶えながら挨拶もそこそこに原付を借り、島の散策へ。父島は周囲を1周する道路はなく島の西側を南北に貫く道から何本か派生している道が絡まりあっているような状況。平坦な島ではなく、山がちな地形で起伏も激しい。



高台に上りこの景色を見た瞬間に25時間半の航海の疲れも吹き飛び、しばしこの眺めに見入ってしまった。