目ずらし記事

mezalaのブログ

長崎は今日もハレだった(7/30) その1

めずらしきこと。
 午後いちで空港に向かう予定の3日目はあわただしい。やや見足りないと考えたグラバー園下の土産店通りと新地中華街を再訪しつつ,べっ甲工芸館と瑠璃庵長崎工芸館をたずねることとした。
 途中,百貨店らしき建物の屋上というよりも外壁に観覧車が設けてあるのを発見した。前日の往路では走行車線左側だったため気付かなかったのだろう。目ざとく発見した妻は,どうやらアレ系の乗り物が好きらしい。(帰宅してから調べてみたが,「みらい長崎ココウォーク」のサイトには,この観覧車が実際に乗れるものかどうか書いていない。)
 グラバー園下の駐車場を借りて,土産店通りをひとまわりし,地元の物産を扱っている店で,市内に本店のある菓子鋪の「おたくさ」を仕事場用に買った。カステラはチョコテーラで有名な松翁軒に決めていたらしく,自宅と親類用に5セット買い込む。ところがカステラが予想外の重みであることに気付かされることになった。普段から安いスカスカのカステラしか食べておらず,スポンジのごとき軽いものという印象しか持っていない。要するに貧乏な給与生活者だから。でも,普段からひときれ数百円のカステラを食べられるような生活など,みんなしていないんじゃないの?

 一度駐車場に戻って車に重いカステラ等を置き,路面電車で築町まで移動して,中華街入口の手前の岩崎本舗で角煮饅頭をいただく。きれいな店内のテーブルで奇麗な店員さんにお茶まで出してもらえる。その後,中華街の中でぶたまん,胡麻饅頭,粽(ちまき)を買い込んだ。

長崎は今日もハレだった(7/30) その2

めずらしきこと。
 中華街で仕入れたお昼をぶら下げて,べっ甲工芸館へ。鼈甲の工芸品作りの説明など見ると,意外なことに鼈甲工芸というのは何枚もの鼈甲の板を貼り合わせて作るのだという。確かにそうでもしないと日用品はともかく巨大な工芸品など作成できないのであろう。やはり鼈甲の用途は日用品などに限定した方がよさそうだ。
 瑠璃庵長崎工芸館はべっ甲工芸館のすぐ近くにある。工芸館と言うよりも工房という雰囲気で,仕事場の片隅に作品が陳列してあるという感じ。しかし,お値段を見たら手が出ない。既にこの時点で日常の生活感覚に戻りつつあった。駐車場に戻ってすぐ空港手前のレンタカー店をナビに設定。中が螺旋状の立体駐車場から出る時点でナビ姉さんは目を回してしまい,最後までまともに仕事をしてくれなかった。

 空港手前のレンタカー店へ向かう途中のパーキングエリアで,休憩がてら中華点心をいただいた。もっとたくさん買い込めばよかったと未練がましいことを考えながら,空港の売店でも枇杷ゼリーを試食させてもらっても家族分しか買わなかった。空港に着いた途端になぜか日常の生活感覚に戻ってしまってたちまち禁欲気味となる。
 こうやって旅の余韻もそこそこに,日常の喧騒のさ中に帰ってゆくのであった。
(おわり)