称号「女帝」は卑称ではないのか

  正月のNHK伊勢神宮にかんする番組のビデオを見ていたら、持統天皇に関する記述として「持統女帝」という文字列があたかも「日本書紀」に出てくるような構成があった。
  だが日本書紀にはそもそも「女帝」の文字列は一つも無い。
  たとえ、有標化が必要だとしても、「女性天皇」を詰詘したとしても「女帝」となる理由はない。考えられるのは「女性皇帝」を詰詘して「女帝」を導くという方法だけ。
  これは事実上「日本国の天皇」とは認めない、あるいは認めがたいという底意を指事するのではないか。
   番組に顔を出していた国際日本文化研究センターの名誉教授の立ち位置には疑問がもたれる。このような文化程度の京都に文化庁が置かれるようになるのははなはだ心もとないことだ。
  奈良の高松塚古墳での失態もあるわけで、技術水準自体にも疑問符のつく地域と考えたい。