過激思想ウィルス



吹きも吹いた冬の台風。積もりも積もった冬至前の大雪だ。目覚めると日の出前の四つ池一帯は白銀の世界だった。7時前後の日の出とともに四つ池の対岸は光のファンタジーに包まれ、なぜかしら巧みな光の表現で知られるフェルメールの世界に見えてきた。日記を紐解いたところ05年12月21日に大雪で町内の夜回りが中止になった記録がある。ここ10年くらいの間で冬至前に10cm以上の積雪ははじめてのことでなかろうか。



過激思想のウィルスに人類はなすすべはないかと苛立ちが募る事件が立て続けに起きている。シドニーのカフェで起きた立てこもり事件。それに続いてパキスタンで学校襲撃事件。足下を見れば、オウムの継承教団が獄中からの指示によって活動を続けているなどと物騒な話題が先日テレビで報道されていた。


世界史を遡ってみれば、ペスト、梅毒、スペイン風邪からつい10年ほど前にあっては、中国を発生源とするサーズ。多大な犠牲者を出しながらも、人類はその英知で感染を断って来ている。現在は西アフリカのエボラ出血熱の感染拡大が世界の脅威になっている。エボラウィルスは、防護服や手袋で身を守ることができる。特効薬の研究も進んでいる。


エボラウィルスの感染を断つのも長い歴史から見れば時間の問題だろう。過激思想のウィルスに対してはなすすべがないのか?「貧困の解消」と「教育」。一口で云えばこうなんだろうが、そう簡単には行くまい。17歳の少女のノーベル平和賞受賞も過激思想ウィルス対策にインパクトがあった。